11月10日（金曜日）開催の「技術経営（MP）」の授業では、株式会社クロスエフェクトの代表取締役である竹田正俊氏にお越しいただき、ご講演と担当講師との対談を行いました。同社は、もともと3D試作を迅速に作り上げるモノづくり企業としてスタートしました。その後、小児心臓疾患の心臓をCTでスキャンして作成した心臓のレプリカを、医工連携でつくりあげたことでも知られています（この開発によって、担当医が、術前に、小児心臓疾患手術の練習をすることができるようになったのです）。以後、医療業界での製品開発が注目され、数々の賞を受賞しています。2013年には、「ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞」を受賞しました。そして、竹田氏は、本学の卒業生でもあります。
竹田氏には、DXの進展によってモノづくりの試作の現場が大きく変わってきていること、断腸の思いで父親の会社を清算した経験から学んだこと、京都の先輩経営者と共に学び成長してきたこと、企業としての使命を考え抜いて社内に浸透させてきたこと、オープンファクトリー戦略を実践してきた目的、などについて語っていただきました。
その後、対談では、新事業開発の難しさやブレークスルーのポイント、従業員に使命を浸透させるための要諦などについて議論を深めました。受講生にとっても学びを深めることができた3時間の授業でした。