RBSセミナー・シンポジウム等
RBSセミナー2025「地域と人を輝かせるDMOリーダー -経営実践とキャリア-」
- 日時
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- 会場
- 立命館大阪梅田キャンパス(大阪富国生命ビル5階)+オンライン(Zoom)同時配信
- 講演者
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堤 栄一郎 氏
一般社団法人豊の国千年ロマン観光圏(豊の国DMO)事務局長
- 講演者
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蒲 勇介 氏
特定非営利活動法人ORGAN(長良川DMO)理事長
- 司会・
コーディネーター - 立命館大学ビジネススクール
経営管理研究科研究科長
牧田 正裕教授
「地域と人を輝かせるDMOリーダー ー経営実践とキャリアー」をテーマとするRBSセミナーを立命館大阪梅田キャンパスにてオンライン同時配信により開催しました。当日は、観光産業の関係者、自治体職員、学生など多様な参加者が集まり、地域観光の未来に向けた視点が広く共有されました。
冒頭の挨拶では、牧田正裕研究科長が、観光地域づくり法人(DMO)制度創設から10年を迎えた今日、地域固有の資源をプロデュースし、持続可能な観光を担うリーダーの重要性が一層高まっていることを強調しました。
続く講演では、豊の国DMO事務局長の堤栄一郎氏が「ひとを繋ぎ、千年を繋ぐ観光プラットフォームづくりの挑戦」というテーマで、広域連携を基盤とした滞在交流型観光の具体的な取り組みや、高付加価値ツアー造成の実践事例を紹介し、地域の歴史・文化を物語として紡ぎ直す観光地域経営の意義を説きました。
さらに、長良川DMOを牽引する蒲勇介氏は「『長良川ブランド』を通じた観光地域づくりの実践」というテーマで講演し、流域文化の魅力を再編集し、体験プログラムの開発に取り組んできただけでなく、伝統工芸の保護や人材育成を通じて地域ブランドを形成・強化してきた歩みを語り、地域内外をつなぐ創造的な実践のあり方を示しました。
堤氏、蒲氏、牧田教授によるパネルディスカッションでは、地域連携の難しさ、インバウンド訪日旅行への対応、組織マネジメント、商品づくりやマーケティングなど、多角的な視点から議論が展開され、参加者との双方向的な対話がより深まりました。
閉会挨拶では、石崎祥之観光マネジメント専攻長が、観光MBAを持つ人材が今後ますます観光地域経営の現場で求められるとの展望を示し、本セミナーの意義を改めて強調しました。
観光地域づくりの現場を担う実務家から直接学ぶ貴重な機会を通じ、本セミナーは地域と人を輝かせる観光のあり方を考える有意義な場となりました。RBSでは今後も、実務と教育をつなぐ取り組みを継続してまいります。