2025.08.07
水野 由香里教授の著書『優良企業とゾンビ企業 中小企業の分かれ道 (光文社新書)』が出版されます
本書を書くきっかけは、「中小企業を一括りにして、平均値で語っても、議論の本質にはたどり着けない」という問題認識が根底にありました。中小企業は数が多く、ばらつきも大きいため、中小企業を平均値で語ってもあまり意味がないのです。
そこで、本書では、中小企業を偏差値に例えて、ダメな中小企業は偏差値が低い企業群に、優良な中小企業は偏差値が高い企業群に位置づけ、それぞれの特性を分析しました。エビデンスは、これまでに筆者が実施したインタビュー調査などの354のファイルです。
偏差値が低い企業群の特性は、「こうなってはいけません」という反面教師です。その一方で、偏差値が高い企業群の特性は、多くの中小企業にとってのベンチマークとなるのです。
本書が、日本の中小企業の業績や生産性の向上に役立てるのであれば幸いです。
立命館大学ビジネススクール 水野 由香里 教授