1. HOME
  2. RBS通信
  3. 「仕事が楽しくなった」―RBSで得た、変革を推進する自信

RBS通信

2025.07.14

記事

挑戦と創造、その先へ。

「仕事が楽しくなった」―RBSで得た、変革を推進する自信

立命館大学ビジネススクール(RBS)は、多様な人々が挑戦を通じて自らの可能性を切り拓く「挑戦するプラットフォーム」です。
この連載では、挑戦し、創造し、その先へ進むストーリーをお伝えします。
記念すべき第1回は、M&A業務から新規事業や組織改革の推進へとキャリアを転換された福富知美さんのストーリーです。

今回の「挑戦する人」

福富 知美(ふくとみ さとみ)さん

にオプテックスグループへ転職。経営戦略室でM&Aを担当。同年RBSへ入学し、修了。にミツテック株式会社へ転籍。現在は新規事業の推進や採用改革、リブランディングプロジェクトなどを手がける。

インタビュアー
三浦朝子(RBSマネジメントプログラム2回生/外資系IT企業勤務)

外資系IT企業に勤務。現在、経営管理専攻マネジメントプログラムM2生。
永田ゼミにて社会貢献活動が社員のキャリア開発に与える影響について研究中。

営業や商品企画を経て、未経験の経営企画に挑戦することになった福富知美さん。2020年にRBSへ入学し、働きながら2年間学び、2022年に修了。その後はM&Aを通じて関わった企業・ミツテック株式会社へ自らの意思で転籍し、現在は新規事業やリブランディングの推進役として活躍しています。

福富さん:RBSでの学びは、仕事のやり方だけでなく、自分の考え方や姿勢を大きく変えてくれました。今は、仕事が本当に楽しいんです。

経営層と同じ目線で話したい――RBSへの入学動機

福富さんがRBSへの進学を決めたのは、経営企画に異動し、M&Aを担当するようになったタイミングでした。

福富さん:もっと経営のことを体系的に学びたい、自信を持って経営層と話せるようになりたい。そう思ってRBSを選びました。

通学しやすい立地と、アカデミックな教授陣と実務家の先生が共に揃っている点も決め手になったといいます。

「やるしかない」日々―学業と仕事の両立で得たもの

働きながら学ぶ2年間は、想像以上にハードでした。

福富さん:何を削れるか、何に時間を使うか、毎日頭をフル回転させていました。美容院やネイル、友達との食事も数ヶ月前から予約していましたし、家事は夫にかなり助けてもらいました。

限られた時間の中で優先順位をつける力やタイムマネジメントは、現在のマネジメント業務でも役立っていると語ります。

翌日の業務にすぐ役立つ学び

RBSの授業は、まさに“明日から使える”実践的な学びでした。

福富さん:ファイナンスの授業では、M&Aでの企業価値評価に直結する知識が得られました。苦手意識があった分野だったけど、先生に何度も相談に乗ってもらって、本当に助かりました。

また、新規事業をテーマにした授業では、スキル以上に「起業家精神」や「実行力」といったマインド面の学びがあったと振り返ります。

多様な出会いが自分を変えた

RBSに入って一番の収穫は、人との出会いでした。

福富さん:20代から60代まで、企業派遣と個人参加が混在する多様な仲間たち。授業や課題研究だけでなく、コロナ禍が明けた後は、飲み会を通じてリアルな人生経験や失敗談を聞く機会も多くありました。起業している同期もいて、そういう話を聞くと“起業って特別な人だけの話じゃない”って思えるようになって。刺激も勇気もたくさんもらいました。

買収企業から、転籍先へ――自然な流れのキャリア転換

在学中にM&Aを担当していた福富さんが関わったのが、現在所属するミツテック株式会社です。買収プロセスから統合作業まで携わった後、自ら希望して転籍しました。

福富さん:この会社なら自分も一緒に可能性を広げられると思って、迷いはなかったです。人と社風に魅力のある会社だと思っていましたし、前職の知識が活かせる業界だったので現場の方も前向きに受け入れてくれました。

親会社としての姿勢も「無理に大きな変化を起こさず、良いところを少しずつ融合させていく」もので、自然な統合を心がけたといいます。

リブランディングプロジェクトで企業の未来を描く

現在福富さんは、のミツテック創業40周年に向けたリブランディングプロジェクトの推進役を担っています。

福富さん:社内公募で“やってみたい”という人が想定の倍以上集まってくれて。経営と連携しながら、これから新しい価値を創っていく予定です。みんなで楽しみながら進めたいですね。

起業への興味――RBSで芽生えた新しい選択肢

将来的には「いつか起業してみたい」という思いも芽生えたと語ります。

福富さん:RBSに入るまで起業なんて考えたこともなかったけど、同期に社長がいたり、在学中に起業した人もいて。影響されましたね。まだ事業内容は全然決まってないけど。(笑)

「仕事が楽しい」と言える今

学びと挑戦を経て、福富さんの中に起きた最大の変化は「仕事が楽しくなった」という実感でした。

福富さん:知識も増えたし、考え方の引き出しも増えた。だからこそ、提案ができたり、人の意見を受け止めたりする余裕ができたんだと思います。前向きに動けるようになって、今は本当に仕事が楽しいです。

迷っているなら、飛び込んでみて

── 最後に、RBSへの進学を迷う人たちに向けて、こう語ってくれました。

福富さん:“私なんかが行っていいのかな?”って不安な人にこそ、飛び込んでほしいです。年齢も、学歴も、国籍も関係ありません。必要なのは“学びたい”という気持ちだけ。迷っているなら、一歩踏み出してみてください。

── RBSでの学びが、どのようにキャリアの変化につながったのか。ここまでの福富さんの挑戦と成長のプロセスを、図で整理しました。

インタビュアーから

福富さんの「仕事が楽しくなった」という言葉から、RBSでの学びが実務や人生に豊かな変化をもたらしたことが伝わってきました。出会いを通じて視野が広がり、挑戦することの楽しさを再発見している点は、私自身の経験とも重なります。特に、異なる業界や立場の方々との交流が大きな刺激になることを、私も日々実感しています。このインタビューが、新たな一歩を踏み出す方の背中を押すきっかけになれば嬉しいです。(三浦)

取材日:2025年4月28日