将来的には立命館大学の学生とAPU学生が互いに留学ができるシステムや、双方の大学から遠隔講義を行うことが検討されている。そうなると今回のように両校の学生が交流したり、コラボレーションしながら研究やゼミなどを行ったりという機会が益々増えていくのではないだろうか。APUでプレゼンテーションを行った際には、私たちのゼミの研究テーマに興味を示す学生もいた。互いに講義を受講できる環境が生まれれば、そうした興味・関心も満たすことができるであろう。
留学生との交流で考えた場合、そこでは英語が多く使用されるはずである。日本人の学生の中には英語に対して苦手意識を持っている人がみられるが、これからの社会で必要な能力として、各自が自覚して英語を習得していくことが求められると思う。多少の努力は必要だが英語能力を用いてのコミュニケーションや情報源としての可能性を考えれば決して英語運用能力を身につけることは無駄ではないだろう。
また、当然違う文化の中で育ったもの同士なのでそこには摩擦が生じるかもしれない。しかし、互いの文化の間に生じる問題を乗り越えることによって本当の意味での国際交流が育まれていくと思う。例えばカルチャーショックという言葉がある。私もカナダのUBCに留学していた経験があるが、海外でその地域の文化を学び、そして改めて日本に戻ってみると、自分の住む地域、日本の良い点とともに矛盾点や問題点が分かりやすい形で見えてきた。APUのような
国際環境では、学生間でこうしたカルチャーショックが毎日のように発生していると思われる。海外から来た留学生の文化と日本国内の文化を常に比較できる環境は互いの文化について理解を深めることができる。APUに行き、改めてそうしたことに気付いたのも良かった。
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