RS 学園通信 vol.129 座談会 立命館歴史探検隊 時代を駆ける先輩たち Student Report
December 2000 INDEX
努力から生まれる感動と立命館アイデンティティーを体感した
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シドニーでは世界各国の人たちと交流

 当たり前といえばそれまでですがシドニーの街はオリンピックムード1色でした。街の中に数箇所巨大なテレビとステージが置いてあり、 中継があるときはもちろん、競技の中継をしていない時はライブを楽しんでいたりと、街じゅうがオリンピックを楽しんでいるなという感じでした。

 競技のほとんどは市内から電車で1時間くらいのオリンピックパークで行われていました。そこでは赤ちゃんを連れた家族が遊びにきていたり、噴水のまわりで水遊びをしていたりとみんなが思い思いのかたちでオリンピックを楽しんでいました。私たちも、ヨーロッパのとある国の方から大きな日の丸を譲ってもらい(彼らはマラソン日本代表の高橋尚子選手を応援するために買ったそうです)、オリンピックパークの中を歩いているいろんな国の方と交流を深めました。メールアドレスを交換した人もいて、その人とは今でもメールを交換しています。僕はあまり英語が上手くないので、長い文章を送られてくると読むのに時間がかかるのは困りましたが。

世界の人たちとの交流もオリンピックの大きな魅力
聖火がシドニーの街をてらす
一体感を感じた瞬間

 今回は野球に出場した本学在学生の山田投手、そして3名の卒業生と3名の在学生が出場するシンクロの応援に行ったのですが、山田投手は残念ながら登板を直接見る機会がありませんでした。

 シンクロについては、なにより会場の雰囲気が採点に少なからず影響する(特に芸術点について)という話を聞いて応援にも力が入りました。実際、日本、ロシア、アメリカなどの高得点をだすチームには、会場からも演技中に大きな声援が掛けられていて、「シンクロという競技は会場も参加して創る競技なんだな」と感じました。特に、団体フリールーティンで日本が「火の鳥」を演じた時は、一つ一つの演技に素直に感動できて、上手く言えませんが、「選手たちのこの演技にかける想い」をはっきりと感じることができたように思います。また、日本の演技は他の国の人たちの心も動かしていて、会場にいる様々な国の方からは「日本が一番だ」と声をかけていただきました。

 シンクロの中継を洋洋館とアクロスウイングで観戦し、両キャンパスでそれぞれ400人近い学生が集まって応援をしたという話を聞きました。日本に帰ってきたあとその時の様子をビデオで見たのですが、日本で応援している学生と会場にいた私たちの表情は皆同じ。大きな感動に包まれていました。

 勝手な解釈かもしれませんが、「シンクロという競技は選手と会場が同調するからシンクロというのかもしれない」と思いました。選手の演技が、応援する者のシンクロも産み出す。まさに一体感というものを感じた瞬間でした。

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