入学式
もう先週の話になってしまいますが、4月8日には113名の新一年生を迎え、立命館小学校として第16回目となる入学式を執り行うことができました。
いつもとは違う緊張感の中で式典にのぞむことは、子どもたちにとって貴重な体験になりますので、私たち教職員も「儀式的行事」として価値ある時間となるよう、それぞれの役割を精一杯つとめます。私はずっと壇上にいますので、より一層「式典的」な振る舞いを心がけるのですが、新一年生が入場してくる姿を見てすっかり嬉しくなってしまい、マスクの下で表情がほころぶのを止められませんでした。両隣にいた仲谷総長も六車副校長も同じだったようです。新一年生全員の初々しい姿を正面から見渡すことができることは、校長の大きな特権です。
校長式辞では、新一年生に二つのメッセージを送りました。一つは、「小学校ではいろいろなことをやってみてください」ということです。うまくいくことといかないことがあるけれども、新しいことに挑戦して初めてわかることがたくさんあります。小学校という安全な場所で、「失敗を乗り越えて学ぶ」という姿勢を身につけてほしいと考えています。そして、様々な新しい知識やスキルをもって難問をクリアしていく喜びを感じられるようになることは、自立した学習者として成長するために必要不可欠なことです。
もう一つは、「周りのお友達と協力する方法、力を合わせる方法をこれから学んでいってください」ということです。誰とでも親友になる必要はありませんが、同じ場所を共有する仲間とお互いに気持ちよく毎日を過ごすためにはちょっとした工夫と意識が必要です(大人にとっても簡単なことではありません・・・)。さらに、多様な仲間とうまく力を合わせて問題を解決したり、新しいものを創り出すためのスキルや姿勢を身につけることは、世界中どこにいっても誰とでも信頼関係を築けるようになるための第一歩でもあります。
・・・というようなことを、新一年生相手に全て語ろうとするのは欲張りすぎるので、今日のところは「予告編」として簡単な言葉でおさめました。その真意はこれからまたいろいろな機会に少しずつ伝えていこうと思います。
ところで、1年生の各教室は、前日のうちに6年生による装飾が終わっており、新しい仲間を待っていました。
各教室では入学式の前後に担任の先生を中心に学活が行われました。初めての小学校なので、子どもたちには緊張や不安もあったと思いますが、時間が経つにつれ、どのクラスも先生とのやり取りで盛り上がっていて楽しそうでした。学校は安心していられる楽しい場所だということ、先生は自分を受け止めてくれる存在だということをわかってくれていたらうれしいです。
そして金曜日からは、1年生から6年生まですべての学年がそろっての登校となり、すっかり活気づいてきました。
校長 堀江未来