立命館小学校

世界とつながる・まなびあう

子どもたちよ、海を渡れ!
~世界とつながる立命館小学校~

海外研修プログラムでは、異なる言語文化環境の中で、チャレンジ精神をはじめ、
コミュニケーションをとる積極性や主体性、協調性を育むことを大切にしています。
英語力を培うだけでなく、ホームステイや寮生活によって自立心や生活力も磨かれ、自己管理能力を高めるきっかけにもなります。
そうした立命館小学校の海外研修プログラムでは幅広いプログラムの中から、
子どもたち自身のレベル・目的の合った研修を選ぶことができ、子どもたちの成長を後押しする挑戦の機会です。
プログラムに挑戦する第一歩が子どもたちの未来の可能性を大きく広げ、多様性を受け入れる「真の国際人」たる素養を身につけます。
※昨今の社会状況を鑑みて、現在はオンラインでの交流を実施しています。

世界地図

参加児童・保護者の声

6年 女子
2019年/オーストラリア トゥーンバアングリカンスクール ターム留学参加

留学経験で身につけたチャレンジ精神。

私がターム留学に参加した理由は、色々なことにチャレンジする力を身につけたかったからです。そのために現地ではオーストラリアの子にできるだけ英語で話しかけ、友達になることを心掛けました。はじめは英語をあまり話すことができず、自分の言いたいことが伝えられず、また相手の言っていることも分からなかったので、とても苦労しました。しかし、友達の中に入っていくうちに、だんだんと自分の言いたかったことを伝えられるようになり、友達もでき、とても嬉しかったです。また、現地の文化や自然、生活に触れることもできました。日本では、朝食、昼食、夕食の3回ですが、オーストラリアでは、その他にモーニングティーやアフタヌーンティーがあり、お菓子を食べたり、小さなりんごを丸かじりして食べたりしました。日本にはない色々な発見があり、とても楽しかったです。オーストラリアでの2ヶ月間の生活は大変なこともたくさんありましたが、勇気を出して自分から行動することで、新しい発見や自信につながりました。この経験を忘れずにこれからも色々なことにチャレンジしていきたいです。

保護者

2か月間のターム留学は、
子どもを大きく成長させてくれます。

誰にでも優しく、何事にも真剣に取り組む娘ではありましたが、”石橋を叩いても渡らない“慎重派。その優しさや生真面目さがゆえに、内に秘めた想いとは裏腹に、ここぞという場面でも人に譲ったり、引いてしまうことも多かったように思います。もう一歩前に出る勇気があれば娘の可能性がもっともっと広がるのではないか。そのために何かきっかけとなるような体験をさせてやることは出来ないか。その選択肢がトゥーンバでのターム留学へのチャレンジでした。気心の知れた小学校の同級生も一緒に参加していたとはいえ、宿泊学習以外で親元を離れたことのない娘が、言葉の通じないオーストラリアの地で2ヶ月間にも及ぶ寮生活を送り、現地の児童に交ざって学校に通いました。言葉の違いや食事、文化の違い…。戸惑いながら苦労もしたとは思いますが、娘にとって刺激的な体験になったことは間違いありません。自分から発言や行動をしなければ、何も進まない。逆に、勇気を出して自ら動けば、最後には何とかなる。2ヶ月間のターム留学を通してチャレンジするたくましさを身につけて帰ってきてくれたと感じています。

6年 男子
2019年/中国 北京大学附属小学校、シンガポール ルーラン小学校、タイ 王立チラダスクール参加

日々、伝える気持ちを忘れずに挑戦。

僕は留学プログラムを知った時から、絶対参加すると決めていました。初めての北京大学附属小学校への留学では、緊張と、中国の何もかもスケールが大きいことに圧倒されました。ホストファミリーに要望や思いを伝えたかったけれど、伝わらないもどかしさを味わいました。その気持ちをばねに、タイ、シンガポールではジェスチャーや短い単語をつないで、あきらめず、なんとしても伝えることを頑張りました。ちょうど11歳のお誕生日に行ったタイ王立チラダスクールへの留学ではホストファミリー、先生方にサプライズでお祝いをしてもらってとても嬉しかったです。バディのお誕生日も日本でお祝いでき、とても喜んでもらえたことが嬉しかったです。ルーラン小学校ではホテル泊だったので、身の回りのことを自分でできることが条件でしたが、サッカー合宿で身についた整理整頓が役立ちました。事前学習の時に学んだ、文化の違いというところで、外国と日本では生活スタイルが違って慣れない所もあったけれど、友達になると国や言葉を超えて気持ちがつながると思いました。タイのホストファミリーからは、これからも君をタイの家族だと思って、いつでも帰ってくるのを待っているよ!と言ってもらいました。このような体験ができたこと、ファミリーが増えたことがとても嬉しくて感謝の気持ちでいっぱいです!

保護者

子どもの成長を感じられ、
子どもが自信を得られた貴重な体験でした。

息子は北京大学附属小学校に始まり、タイ王立チラダスクール、シンガポールルーラン小学校と様々な国への短期留学を体験することができました。その間、現地での生活に不安はありましたが、ホストファミリーからは毎日SNSで、学校生活、おうちでの様子などを写真と共に送っていただき、安心するとともに、親も日本に居ながらにして国際交流ができました。チラダスクールとは日本でのホームステイ受け入れも体験することができ、普段の生活を見ていただくとのことで、我が家流のおもてなしを息子と考えました。また、交換留学後は親子でタイに行き、バディーとホストファミリーと一緒にクリスマスを過ごすなど、現在も交流が続いています。息子の留学プログラムにトライしたいという思いがきっかけで、本人面接から事前学習を通して、学校の代表として行くという自覚を持ち、事後学習を通して自分の経験を発表することで、改めて貴重な体験をしたことを認識し、自信を持ったように感じました。11歳で経験したこれらの体験が、本人のこれから進む道に大きくプラスになっていくのだと実感しております。

5年 女子
2019年/ハワイ YMCA Camp Erdman参加

文化の違いを理解する大切さを知りました。

ハワイに着いた最初は、家族と離れて一人だったことが寂しかったり、出発前は英語をたくさん喋りたいと思っていたけれど言いたいことを英語でうまく伝えられなかったり、自分の思うようにいかなくて不安になる事が多かったです。そのため、最初はあまり楽しめませんでした。でも、同じ部屋の友達とドッジボールで勝てるように皆で協力したり、プールなどで遊んだり誕生日を祝ったりしていくうちにだんだんと仲が深まっていく気がしました。また、外国の子と一緒に生活していくと日本と外国の文化の違いについても分かったことが多かったです。その文化の違いを互いに受け止めてあげることが大事だと思いました。この語学研修は私にとって良い経験になりました。辛いことや困ったことを乗り越えてこその研修だったと思います。そして、研修を通して自分で出来るようになったことが増えて、少し成長できたと思います。この経験をいかして夢に向かって一歩一歩進んでいきたいです。

保護者

家族と離れ海外研修に参加することは
小学4年生の娘にとっては大きな挑戦でした。

小学校で海外研修を経験できる貴重な機会に挑みたいという意欲を見せてくれたことが嬉しく、いってらっしゃいと強く背中を押したものの、出発後は控えめな性格の娘が現地でちゃんとコミュニケーションをとって楽しんでいるかと心配な気持ちをもって過ごしていました。しかし、空港到着口から出てきた娘の清々しい笑顔をみた時にその心配は杞憂に終わったと確信しました。出発前は海外研修にチャレンジすることへの楽しみと不安の感情が交錯していたと思います。現にハワイ滞在初日は涙を流していたようですが、すぐに今の状況に対応しようと努力して過ごしたとのこと。それには大人が考えている以上に子供には適応能力があるものだと実感させられ、一回り大きくなった娘の成長には感慨深いものがありました。八日間という短い期間ではありますが、不安や心配を乗り越えて多様性に触れながら異文化の中で過ごしたことは、本人の自信につながり自己肯定感をも育む事ができたように感じます。この経験はきっと世界とつながる道の第一歩となったことでしょう。

卒業生の声

立命館高等学校 2年 女子卒業生
2014年度、2015年度/オーストラリア トゥーンバアングリカンスクール ターム留学参加

留学経験は今の活動に活かされています。

参加のきっかけは、オーストラリアから来たある女の子との出会いです。小学校に来たその子と仲良くなったことで「世界中にもっとたくさん友達ができたらいいな」という気持ちが募り、参加を決めました。その頃内気でシャイであった私は、出発前は向こうで馴染めるのかとても不安でした。でも、そんな心配をよそに現地の子たちのフレンドリーさと明るさは自分の想像を遥かに超え、自己紹介を交わした瞬間から昔からのベストフレンドかのように仲良くなりました。寮や学校の子たちだけでなく、現地の先生やコーディネーターの方々にもいつも温かくサポートして頂いていたので、毎日安心して楽しく生活を送ることができましたが、辛かったことも何度かありました。授業の課題が難しくてわからなかったり、言いたいことがうまく伝えられずに悔しくなったり、風邪をひいてホームシックになったり。しかし、それらを乗り越える度に自分の中に自信が生まれ、大きな成長へと繋がっていきました。「もっと自分をアップデートさせたい」当時生まれたその強い気持ちは、今でも私の心の中に深く残っており、現在も国際活動をはじめ、生徒会やヨット部など様々なことに挑戦をし続けています。もしあの時行っていなかったら、私の人生はどうなっていたのだろう。そう思えるほど、ターム留学は自分を成長させてくれた、かけがえのない貴重な経験でした。

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立命館中学校 3年 男子卒業生
2016年度/オーストラリア トゥーンバアングリカンスクール 語学研修参加

全てが新しい環境で培った能力。

まずはじめに僕がオーストラリア研修に参加した理由は主に二つあります。一つ目は、立命館小学校にはたくさんの留学生が毎年来られていて、色々な話を聞いていたこともあり、海外に興味を持っていたからです。二つ目は、将来の職業は決まっていないけど、英語を生かせるような仕事に就きたいと思っており、英語を勉強しに行きたかったからです。プログラム参加中は、現地ではもちろんすべて英語で会話されており、とても不安になったことを覚えています。慣れない場所、慣れない人、すべてが新しい環境で戸惑うこともたくさんありました。しかしながら、それ以上に現地の人に英語が通じた時の喜びや達成感は、そんな不安を打ち消してくれました。今思えば、このような経験はとても大事なことだったと感じます。研修での経験は、日本にいては学べない、このような環境下に置かれた人にしか学べないものだと思います。現在ではGJ(グローバルジュニア)クラスに入り、バスケ部の部長を経験するなど、この時に培った語学力やコミュニケーション能力を存分に活かせています。これからもこの経験を活かして、色んなことにチャレンジしていきたいです。

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各国の提携校

トゥーンバプレップスクール
オーストラリア

トゥーンバ アングリカン スクール

クィーンズランド州にあるトゥーンバ アングリカン スクールは、オーストラリア最大かつ、1911年創立の伝統ある小学校。約500人の児童の内、3分の1が寮にて生活するスタイルにならい、本校の生徒もスクールの寮に滞在します。
期間は約2ヶ月間で、留学生として学びます。ボーディング・システム(寄宿舎制)において、実践的な語学力と自主自立の力、個性を探る力を身につけます。

北京大学附属小学校
中国

北京大学附属小学校

両校の児童間の親交と本校における国際理解教育の推進を図ることを目的に、訪問交流を実施しています。隔年毎に両校がお互いの学校を訪問し、文化交流を行います。
1906年創立、国家重点小学校に指定されている本校は、「专心地学习、痛快地游玩(よく学び、よく遊べ)」を校訓とし、自立的な授業や研究活動、学校での多様な活動など学び続け、成長し続けるための基礎的な環境が整っています。

ルーラン小学校
シンガポール

ルーラン小学校

2011年からロボット大会参加という目的で交流していましたが、2017年度からは学校交流として新たに実施しています。5年生代表児童が、バディとの交流や授業への参加を通して、言葉の壁を越え、お互いにコミュニケーションをとったりシンガポールの文化に触れたりすることで国際理解や異文化理解につながっています。
1930年創立、語学やコミュニケーション系の学習を中心に、ロボット教材を使った学習があり、毎年ロボットクラブは、世界の大会で賞を受賞。その取り組みと成果により、ガバメントスクールとして政府から認定されています。

ポリテクニックスクール
アメリカ合衆国

ポリテクニックスクール

1907年創立の幼稚園から高校までのK-12一貫校である本スクールは、アメリカ屈指の名門校。 ホームステイや授業参加を通じて、英語コミュニケーション能力、自立と個性を育むことを目的としています。また出発前から、オンラインコミュニケーションツールを用いて事前学習も行います。 ハーバード大学、MIT、プリンストン大学など難関大学進学率で常に世界の上位にランキングするスクールで最高峰の技術と学びを体験します。

王立チラダスクール
タイ

王立チラダスクール

2019年度より交流が始まった王立チラダスクールはタイ・バンコクの王宮の中にある由緒ある学校です。本スクールとの交流は、プロジェクト型海外研修として、児童がテーマに沿った発表活動を現地で行うなど他のプログラムとは少し異なり、アートや音楽等を通して交流を深めます。隔年ではなく、年度内に双方の学校を行き来し、どちらの国でもバディに出会うことができることも特徴です。ホームステイを通じて、家族間の交流も活発で、アジアの国同士で深くつながる研修となっています。

バンクーバー研修
カナダ

 バンクーバー研修

約10日間のホームステイや資格者による英語研修を通じて、英語コミュニケーション能力を磨きます。英語研修での学びを生かして、現地の子どもたちと交流をしたり、街や科学館などを見学してまわる日もあります。ホームステイを通して、コミュニケーションをとろうとする力を養い、異文化理解を深めるとともに自立心を伸ばします。ホストファミリーと過ごす温かい時間は、子どもたちにとって最も印象深い経験となっているようです。

ハワイ YMCA Camp Erdman
アメリカ合衆国

ハワイ YMCA Camp Erdman

ハワイの自然豊かな環境でのキャンプ生活を通して、子どもたちの世界観を広げ、より豊かな感受性を育んでいきます。参加者それぞれがチームに所属し、仲間と協力しながら多彩なゲームやアクティビティ、キャンプファイヤー等の活動に取り組みます。チームとして様々な活動に挑戦していく中で、自然な英語表現を学ぶだけでなく、協働してやり遂げることの楽しさを学ぶことができます。また、現地の子どもも多くいる環境の中で、自分からアクションを起こして繋がろうとする「自分への挑戦」が、子どもたちの大きな経験となり、自信に繋がっています。

提携先などの情報は2019年度の情報になります。

Message

末廣 カリン先生

For ten years I have had the honor of preparing and accompanying students for several of our programs abroad. We have been able to offer a variety of programs, and students have signed up for numerous reasons.
In each program, we want students to have their own specific goals for what they hope to achieve. One shared feature is firsthand experience, and we strive for their participation to be meaningful. It is a treasure that will remain with them throughout their lives!
Prior to departure I try to convey the importance of keeping an open mind, because what is normal for them in Japan may be different from what is normal where they visit. We want students to observe, soak up the atmosphere, and be active in their efforts to interact. I have witnessed students' attempts to communicate and their pleasure when they succeeded.
Going abroad without their family is a huge challenge for each child; Students' readiness varies individually. In today's globally interconnected society it is an amazing opportunity to travel to a foreign country at a young age, and perhaps by doing so, we can also preempt the formation of generalized stereotypes. Appreciating human-to-human connection, to see with one's own eyes and to feel the kindness of the local people, touches our lives and stays in our hearts. This is something special and quite valuable toward nurturing global citizens!

私はこの学校で十年間、海外研修の事前学習や現地への引率を担当してきました。これまで立命館小学校では多様なプログラムを提供してきた実績があり、またそれに対して児童の参加目的や理由も様々なものがありました。どのプログラムでも、自分の目的をしっかり持ったうえで参加し、”海外研修での経験が自分にとって意義があるもの、人生の宝物となってほしい!”―これが全てのプログラムにおいて狙いとしていることです。
子どもたちが出発する前には、「現地での”普通”と日本の”普通”は全く違うものかもしれない。だからこそ、オープンマインドで居続けることが大切だよ」と伝えています。そして実際に子どもたちが一生懸命コミュニケーションを取ろうと頑張っている姿や、意思が通じた時の喜んだ様子もたくさん見てきました。参加する子どもたちには、現地で様々なことに触れ、空気や雰囲気を肌で感じ、そして何にでも積極的に取り組んで欲しいと願っています。
また、家族と離れて海外へ行くことは、子どもたちにとって非常に大きなチャレンジです。幼少期に海外研修に参加することは、固定観念やステレオタイプに囚われない価値観を持つことに繋がるなど、素晴らしい成長のきっかけとなります。人間同士の繋がりや、現地で人の優しさに触れた経験が、子どもたちの心に深く残り、それが「global citizen」としての意識を育むことになると信じています!