立命館小学校

「世界を変えていく人が育つラーニング・コミュニティ~子どもと大人が共に挑戦をたのしみ、変化・成長し続ける学校~」を目指して

立命館小学校 校長 小笹 大道

私たちを取り巻く社会は、科学技術の飛躍的な革新や国際社会のボーダレス化によって、めまぐるしく変化しています。科学技術を通して,私たちは世界の人々とライブでつながることも容易になり、優れた情報をいち早く知ることができるようになりました。また生成AIの進化は著しく、その可能性は大きくなるばかりです。こうした私たちの社会は便利になり、豊かな発展を遂げているものの、未だに世界では戦争や紛争が絶えず、暴力や貧困・差別に苦しんでいる方も多くいます。この現代社会に住むすべての人たちが幸せに暮らせているかという問いには、大きな課題が山積しています。
教育に携わる私たちの願いは、子どもたちの幸せ、そして幸せで平和な世界です。立命館小学校では子どもたちに自分たちのいる世界の創り手に育ってほしいと願い、また子どもたちの教育に携わる保護者の方や教職員も現在進行形で共に同じ景色を目指したいと考えています。誰もが完成した存在ではなく、成長のプロセスにあること、そして挑戦が不安ではなくたのしみであることを出発点とし、変化・成長の喜びを共有でき、同時に変化・成長の痛みをお互いに思いやれるような関係を構築していく、そんなラーニング・コミュニティを目指します。
そうしたラーニング・コミュニティを目指す上で、立命館小学校は開校当初から「4つの柱」を軸とした学びを展開するとともに、これからの時代を先読みした国際教育やICT教育を充実させてきました。また京都にあるという地の利を生かし、日本の伝統文化に触れる機会も大切にしてきました。それらの学びの信条として「5つの誓い」があり、DEI(Diversity, Equity & Inclusion)の考えが子どもたちにも分かるように表現をしています。立命館小学校では、こうした感性と知性を調和させながら、児童一人ひとりが自分たちのいる世界の創り手となる自立したグローバルリーダーとなる、その根っこを育てることを目指します。

立命館小学校 校長
小笹 大道