立命館小学校

「優しくて立派な」2年生

ある日の朝、校門のところで、2年生の子から取材依頼がありました。
「学級新聞を作っていて、そのためのインタビューをしたいのですが、お時間いただけますか」
「はい、いいですよ。では、今日のお昼休みはどうですか」
「はい。では、3人で行きますが、いいですか」
「はい。もちろん大丈夫です。お昼休みに校長室に来てください。」
しっかり丁寧な依頼です。

お昼休みには3人の記者さんが校長室に来ました。さまざまなことを聞いてもらいましたが、中でも印象的だったやりとりを少し紹介します。

「小学校2年生の頃は、どんな子どもでしたか?」
「うーん、小学校2年生の時は人見知りであまり自分のことを話せないし、学校に馴染めませんでした・・・」
3人はびっくりしたようでしたが、「じゃあ、いつから大丈夫になりましたか」と聞いてくれました。
「5年生から。4年生まで、学校が嫌いだったけど、5年生からいろんな人と話ができるようになって、楽しくなりました。」
3人は安心したようで、嬉しそうな表情をしてくれました。

primary2/blog/detail/img/20220608

そして、「私たち2年生に、どんなことをがんばってほしいですか」との質問。それには、私から逆質問をさせてもらいました。「みんなは、どんなことを頑張りたいですか」

「みんなに優しくして、困っている人を助けることができるようになりたい」
「喧嘩している人がいたら、間に入って、仲直りできるようにしてあげたい」
「2年生として、1年生のために役に立つことをしたい」
「優しくて立派な小学生になれるように毎日の生活や勉強を頑張りたい」

即座に、こんな答えが返ってきました。感動しました。
と同時に、振り返って、自分を深く反省。このところ、何事にも慌ただしくしていて、周りに優しくできていただろうか。誰かの困りごとに寄り添えていただろうか。子どもたちの率直な言葉は、強力でした。私も「優しくて立派な」校長先生になれるように、もっと頑張ろうと素直に思えました。

で、本題の質問、2年生にどんなことを頑張ってほしいか。私からは、
「毎日の生活や勉強を一生懸命頑張って、いつでも自分のことに誇りをもって過ごせるようにしてほしいです。あと、難しいことがあっても、みんなで協力して解決できるようになってほしいです。」
と伝えました。

数日後、出来上がった新聞を見せにきてくれました。さらに数日後、「今後の新聞づくりのためにアドバイスをください」とのこと。素晴らしい向上心。自分達がいいと思うことをたくさん話し合って、どんどんやってみてほしいです。

校長 堀江未来