中国語と韓国語に挑戦
立命館小学校ではこれまでも、英語学習やそれを活用する場面としてワールドウィークや海外研修(コロナ禍で休止中ですが・・)などを積極的に進めてきました。国際交流を通じて、人間的に大きく成長する児童の姿をたくさん見てきましたし、そのことが中高大でのさらなる挑戦につながっていることも確信しています。そして、さらなる発展として、より多様性に拓かれたグローバル教育を展開したいと考えてきました。
その取り組みの一つとして、子どもたちが中国語と韓国語を学ぶ機会を作りたいという想いがありました。一方、立命館大学文学部のキャンパスアジアプログラム(https://www.ritsumei.ac.jp/campusasia/)では、中国と韓国から学びに来る大学生にサービスラーニングの機会を作りたいと考えていることがわかりましたので、この二つの想いをつなげることにしました。どちらの関係者もすぐに意気投合、そして今回実現したのが、「言語を通した未来の架け橋プロジェクト」です。11月から開始し、1月20日には、その最終発表会を行いました。
このプロジェクトは、①2年生・5年生の全員とキャンパスアジア 学生の全員が参加した交流授業と、②有志の子どもたちと有志のキャンパスアジア学生で行った放課後のコミュニケーション・プレゼンテーションチャレンジ(計7回)の二つで構成されます。
今回の発表会では、②に参加した児童が、中国語または韓国語でのあいさつと自己紹介を、保護者の方とキャンパスアジア学生の前で、ステージ上から行いました。
初心者で始めた児童も、すでにある程度言語知っていた児童も、低学年も高学年も、みんなそれぞれ立派に発表ができました。それにしても、放課後のレッスンは7回だけだったのに、ここまで中国語・韓国語に馴染むとは。子どもの外国語に対する柔軟性は予想していましたが、想像以上でした。
そして、それぞれの児童を担当したキャンパスアジア学生からも舞台上で挨拶をしてもらいました。日本の子どもに母国語を教えることは難しかったけど、すごく貴重な機会になった、子どもたちが一生懸命取り組んでくれて嬉しかった、自分の日本語学習のモチベーションも上がった、など、とても前向きに振り返ってくれてうれしかったです。キャンパスアジアに参加している日本人の学生も、架け橋として大切な役割を果たしてくれました。小学生にとっても大学生にとっても、特徴ある貴重な学びの機会になったようです。
私自身、中国語と韓国語を勉強しつづけてきました。今回の児童の発表をきいて、中国語はまだ負けてないけど、韓国語はすでに負けたような気がしています。外国語の勉強は楽しいよ、未来の世界がどんどん広がるよ、これからも一緒に学んでいこうねと、今回頑張ってくれた子どもたちと大学生に最後に向けてメッセージを贈りました。
校長 堀江未来
立命館大学HPでも紹介しています
https://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=2962