立命館小学校

自由な創造力を育む

4月に入りました。もうすぐ新学期です。私たち教職員、夏休みと冬休みはそれなりにお休みの期間があるのですが、春休みには旧年度と新年度の仕事が重なり合ってやってくる、むしろとても慌ただしい時期です。バタバタしつつも、新年度に向けての楽しさと緊張感を感じながら、しっかり気持ちを切り替えていく、そんな時期でもあります。

そんな中、図工科の先生方が、大人用玄関から校長室を通ってハウス活動室までのエリアを、新たな児童の絵画作品で飾ってくれました。昨年度の作品も大好きでしたが、今回の作品も是非見ていただきたく、今日はその作品をそのままランダムに紹介します。光が反射して作品をそのまま写せていないのは残念ですが、写り込みは差し引いてみてください。

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大変個人的な話になりますが、私は中学生から高校生にかけて、本気で「画家になる!」と思っていた時期がありました。しかし、高校2年の私は、自分の表現力の幅の狭さ、発想の限界に気づき、「これでは絵で食べていくのは無理」と悟ってしまったのでした。そんな立場から子どもたちの絵を見ると、純粋に羨ましく思うのです。なぜここで赤を入れることに気づいた?この構図はどうやって思いついた?なぜ背景をこのグラデーションに?などなど、柔軟な子どもの発想力と張り合っても無駄なのはよくわかっていますが、やはり羨ましい。

本校児童の芸術作品をみていつも感心するのは、自由な創造力をもって、それぞれの個性がのびのびと表現されているところです。小学生の発達段階にある子どもにとって「自分を思うように表現できる」創造力を発揮するということは、「自分が自分であって良い」という基本的な自己肯定感を育むことにつながっています。そのことは、あらゆる成長の下支えをする経験として重要であり、これからの学びに必要な不可欠な要素であると考えます。とはいえ、自分を表現するのは簡単なことではありません。そこを支える本校図工科の指導については、ぜひこちらの記事をごらんください(「『一人学び』と『集団学び』で育む気づきの力」)。


校長 堀江未来