立命館小学校

シームレスな学び

 6月の学校はどんどん活発になってきます。46年生は宿泊体験学習に向けた学び,1~3年生も教科の学びや季節に応じた体験的な学びが展開されています。そうした体験的・探究的な学びが教室を飛び越して,廊下にまで広がってきています。そう,立命館小学校の廊下は,学びの場と化しているのです。

 1年生では,七夕の短冊が廊下に表れました。それぞれの願いを言語化する。こうして思考をアウトプットすることが,日本では伝統的な季節の行事と紐づいているのですね。改めて先人の知恵を感じます。

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 2年生では,ミニトマトの栽培について,ゲストティーチャーを招いて学びを深めました。トマトの花のブツブツや根のトゲトゲはなぜあるのか。自然と湧いてくる不思議から学んでいます。
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3年生では,蝶々を育てました。キャベツの葉っぱを食べて大きくなった青虫がさなぎになって,羽化していく様子を観察しました。小さくて肉眼ではわからないものは顕微鏡を覗いて、ミクロの世界の発見もありました
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4年生は,宿泊体験学習で宮津・舞鶴方面へ。舞鶴市は国際交流がさかんな場所ですが,なぜ国際交流が盛んなのか、そして歴史的な背景も学んでいきます。廊下には関連した書籍が置かれています。
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 5年生は,自分たちが食べている食物がどこからやってきているのかシールを貼って“見える化”を行っています。普段食べているものを,農産物・畜産物・水産物という分類や産地で分けてみる。視点が変わるだけで,気づきが変わりますね。
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 6年生は,宿泊体験学習で北海道へ行くので,アイヌの学習をしました。アイヌはサケを神の魚と呼んでいることなどを知り,アイヌ語や北海道の文化についても,廊下で学べるように工夫されていました。
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こんなふうに教室の中では納まりきれない学びが廊下にもあふれ,他の学年の児童にとっても学びのきっかけになっています。学びは日常の中にある。学びの空間がシームレスにつながり,その範囲が広がっていることを嬉しく思います。

 さて、7月はどんなふうに学びが展開されるのか。児童のますますの成長を楽しみにしています。

 

校長 小笹大道