立命館小学校

伝統文化をまなぶ

5年 文化フェスティバル『四季で紡ぐ命の詩』

5年生 文化フェスティバル『四季で紡ぐ命の詩』

コロナによるZOOM開催となった今年の文化フェスティバル。『ひみつの色の教室』『日本舞踊』『お箏』等の活動で学んだ成果を中心に発表しました。3学期開始後に12日間のオンライン授業期間があり、個人の練習はできましたが、全員で合わせる時間は十分に確保できませんでした。登校再開後の2日間、感染対策に注意を払い、教科担当者が各パートの練習を授業に取り入れたりしながら、全員での練習を繰り返しました。
そして当日。オンラインでつながった巨大ディスプレイの向こう側の保護者に向かって子どもたちが全力で演じました。
まずは、お琴の演奏で開幕。『茶摘み』など、春・夏・秋・冬のそれぞれの季節の代表的な曲を披露しました。次に『春はあけぼの・・・』『夏は夜・・・』など古来からの四季折々の風物詩で始まる『枕の草子』の群読や輪読に移りました。それらは、英語でも発表され、5年生の英語授業でオンライン交流したアメリカ・シアトルの補習校など海外の3つの地域の交流校にも発信しました。日本舞踊では、小首を可愛く傾けたり、ふわりと回転したり、扇子をはらはらと翳したりしながら、それぞれの季節を表現していました。そして四季折々の草木を使った染色体験『ひみつの色の教室』についてのプレゼンテーションへ。染色は草木や土など自然から『命』を受け継いでいるということを学んだ子どもたちの感性豊かな感想が群読形式で発表されました。演目の最後は子どもたちの合唱。竹内まりやさんの作品で知られた『いのちのうた』で締めくくりました。
ピアノのスローなテンポに併せ「生きてゆくことの意味・・・」で始まる詩を全身で歌い上げる子どもたち。歌詞の終盤の「・・・いのちは継がれていく、育ててもらえたこと、生まれてきたこと、出会えたこと・・・そのすべてにありがとう。」で、普段、言えない親への感謝の思いを精一杯詰め込んだ子どもたちの大きな歌声は、オンラインの向こう側の保護者の涙を誘っていました。コロナ禍で制限されながらも、一日一日を精一杯生きていくことの大切さを、改めて子どもたちに教えられた文化フェスティバルとなりました。