教育紹介
Our education
異年齢コミュニティ
生涯のつながりを育むハウス活動
異年齢のピアサポートで広がる学びの世界
立命館小学校では、独自のハウス制度を通じて、児童の成長と学びを多角的に支援しています。
この制度は、学校全体を6つのハウス(桜・桐・欅・樫・楠・楓)に分け、さらにファミリーとBS(Brother & Sister)グループに分かれて、
1年生から6年生までが1人ずつ所属し、学年を超えた絆を育みます。
ハウスでの活動は、異なる年齢や背景を持つ仲間との交流を通じ、相手の立場に立って考える力を養うことができます。
また、上級生の姿から自身の将来像を描き、下級生の憧れとなることで、責任感と自尊心を育てます。
そしてハウスは卒業後も続く縁となり、学校と自分、仲間をつなぐ架け橋となります。
このユニークな環境下で、立命館小学校の児童たちは、学年やクラスの横のつながりと、
ハウスを通じた縦のつながりの中で、豊かな経験を積み重ね、社会性と個性を伸ばしていきます。
ハウス活動は、児童たちの現在と未来を結ぶ、かけがえのない教育実践なのです。
立命館小学校のハウス活動
教育効果 1多様性理解と他者尊重
異年齢の友達には、仲の良い同級生の友達と同じように接しても、自分の気持ちや考えがきちんと伝わらないことがあります。年齢や性別、生活環境の異なる相手に対してどう接したらいいのか。先生や周囲の友達に助言をもらいながら試行錯誤し、時にはぶつかりながらも『相手のことを考える』『相手のことを思いやる』『相手の立場にたつ』など他者理解を学んでいきます。
教育効果 2ロールモデルとの出会い
「1年生の時、遠足でBSの6年生にカバンを持ってもらったので、私も6年生になったら同じようにしてあげたいと思っていた」6年児童が語った言葉です。お話タイムでは、4~6年生の宿泊体験学習の話を聞いて「いいなぁ~。私も早く行きたい。」とワクワクして話す下級生の姿が見られます。自分が〇年生になったらどんなことを体験するのか、どんな姿になりたいのか、身近にお手本であり相談できる存在がいます。
教育効果 3生涯にわたるつながりの形成
卒業生が来校し、在校生に自己紹介するときには「小学校では〇ハウスでした」という言葉が入ります。また、在校生に対して「〇ハウスだったよね。同じファミリーだったんだけど覚えてる?」と話しかけている姿が見られます。また、卒業生同士、学年が違っても同じハウスの人と仲良くしている話も聞きます。ハウスは、在学中だけでなく、卒業してからも学校と自分と仲間をつなぐ存在です。
高い倫理観と自立心を養う教育ハウス制度

ハウスの年間行事

歓迎会 & お別れ会

1年生を歓迎する準備をし、当日はお互いに照れながら自己紹介をする歓迎会。お世話になった6年生に感謝の気持ちを伝え、6年生が在校生の作った花道を屈んで通っていくお別れ会。出会いと別れの大切な行事です。
ハウス遠足

ハウスごとに行先が異なる6つの場所に行き、6年間で全ての場所に行くことになるのが特徴です。6年を中心に活動内容を計画し、BSで行動を共にします。BSのみんなで1年生のお世話をし、心温まる交流が見られます。
ハウス会議委員会

5・6年生がファミリーの仲間と行う遊びや、毎週金曜日の「お話タイム」について話し合い、運営します。ハウスの仲間がより良い関係を築けるように考えて、立案、計画、実施、振り返りのサイクルでハウス活動を進めます。
リッツスポーツフェスティバル

6色のハウス対抗で競い合う運動行事です。大縄跳び(八の字跳び)などの全校種目では、6年生が中心となり、ハウスのみんなで協力します。どの競技も工夫しながら練習を重ねて、記録の伸びを目指します。
お話タイム

「好きな本」「遠足で楽しかったこと」など、テーマに合わせて話をする活動を週に1回ハウスでの活動として設定しています。話を楽しく聞きあうことで、対話する力を高めたり、ハウスのつながりを強めたりしています。
ハウスものづくり

1〜4年生がものづくりを通して関係を深めます。ファーストステージ最高学年の4年生が中心となり、1〜3年生は協力しながら活動を楽しみます。子どもたちに大人気の活動です。
靴箱コミュニケーション

靴箱もハウスのBSでならんでいることから、登下校の際に、ファミリーやBSの友達に出会うこともしばしば。日常的にハウスのコミュニケーションが生まれる場所になっています。
先生もハウスに所属

教員もそれぞれのハウスに所属し、年間を通して共に活動を行っています。学年が上がってもハウスで出会う先生はずっと一緒。学年・教科の枠を超えて、6年間の成長を見守るもう一つの教員チームとなっています。