立命館小学校

グローバルコミュニティ

多様性共存社会を生きる子どもたちに必要な
根っこを育てる立命館小学校のグローバルゲートウェイ教育

立命館小学校は、「世界を変える人が育つラーニング・コミュニティ」の実現を目指し、 グローバル教育を重要な柱として位置づけています。
私たちのグローバル教育は、3つの核となる領域に焦点を当てています。

第一に、「多様性に拓かれた人権意識」の醸成です。
多様な人々との出会いを通して、世界の文化や社会に対する知識を養いながら、自分も他者も尊重する姿勢を育てます。

第二に、「文化と言語の壁を越える探究力」の育成です。
外国語運用能力、ICT活用スキル、5Csを高め、世界中どこでも学べる、自分の力を発揮できることへの気づきを促します。

第三に、「世界を変えるグローバル・リーダーシップ」の涵養です。
世界的な社会課題に対する理解と当事者意識を高め、多文化協働力とリーダーシップを育みます。

立命館小学校では、子どもたち一人ひとりの個性と才能が開花する、その道筋につながる扉ーグローバルゲートウェイーを幾つも用意しています。

※5Csとは、これからの時代に求められる5つのコア・コンピテンシーです。挑戦(Challenge)・発見(Curiosity)・創造(Creativity)・対話(Communication)・協働(Collaboration)の5つです

世界とつながる立命館

立命館の海外研修は、異なる言語文化環境の中で、日々の生活を切り拓く体験を通じ、 異文化に対する対応力、 自己の成長力を高める絶好の挑戦の機会。
これからのグローバル社会で自立した個人として幸福感をもって歩んでいくために、知識や技能教育だけでなく、多様性に開かれた人権感覚と感性を育てていきます。

国内外での多彩な交流×国際共修

異なる文化や言語を持つ学習者同士が出会い、交流を通して相互理解を深め、 新しい価値観を生み出すプロセスとなる「国際共修」が子ども達を待っています。
立命館では、小学校から大学に続く学びの中で、日常的に数多くの「国際共修」を経験します。

World Week

2006年の開校以来、毎年9月の1週間、立命館大学や立命館アジア太平洋大学に留学している国際学生を「先生」として招き、異文化とその価値観に触れるWorld Weekを開催してきました。国際学生たちによる特別授業を受けながら世界について知り、体験する1週間です。
全学年の児童が、学生たちの故郷である各国の国旗をつくったり、その国の言 葉での挨拶を練習したりして、「先生」を歓迎する準備をします。例年、約15か国、20~30人におよぶ国際学生が各クラスにつき、また各教科の教員と協力して授業を行います。
こうした交流を通じて、世界には多様な人々がいて、誰もが自分と同じように喜び悲しみを感じ、友達を大切にして生きていることを知り、どの文化圏の人とも仲良くできることを実感します。World Weekは児童に地球規模で思考する環境と異文化体験を提供しています。

キャンパスアジア・プログラム

2年生英語授業での交流の様子

国際交流授業ではコミュニケーション手段が主に英語となりますが、中国語・韓国語に触れ、学ぶ機会も設けています。立命館大学、立命館アジア太平洋大学(APU)、広東外語外貿大学(中国)、東西大学校(韓国)の4大学が共同運営するキャンパスアジア・プログラム(CAP)に各国から参加する約30名の大学生に小学校に来てもらい、2年生、5年生を対象としたこの特別交流授業に加え、放課後にレッスンを受講する機会を設けています。

グローバル・ゲートウェイ・キャンプ

立命館大学グローバル教養学部(GLA:Global Liberal Arts)では、1年から4年まで全講義、全演習が英語のみで行われる学部です。そうした日常の言語が英語であるGLA学生と、立命館小学校高学年児童が丸一日向きあい、自分の英語力を最大限に活かしながらコミュニケーションを行う立命館グローバル・ ゲートウエイ・キャンプ(RGGC:Ritsumeikan Global Gateway Camp)を行っています。

オンライン交流

オンラインを活用した海外との交流も活発です。2023年度には、アメリカ合衆国、カナダ、コスタリカ共和国、パラグアイ共和国の4か国から計14校130名の在外日本人児童が参加、5年生とのオンライン国際交流が実現しました。5年生は日本舞踊や琴の演奏の披露や、お互いの国を理解するための質問など、日本語と英語でオンライン交流を行いました。

UBC教育実習生受入

カナダのブリティッシュコロンビア大学(UBC)から教育実習生数名を約1か月にわたり受け入れています。学生たちは滞在期間中、本校児童の家庭にホームステイ。校内で学生たちは自分たちの教育活動について研究しながら、児童との交流を行います。

ホームステイ

World Week、UBC教育実習生など校内受入の機会にあわせ、ホームステイ家庭の募集を行っています。年間を通じて、全学年にホームステイ受入の機会が用意されています。1日間から数週間まで受入期間もさまざま。立命館小学校ではぜひホームステイを体験してみてください。

立命館小学校では、海外提携校との間で、相互に児童の受け入れを行う交流事業を実施しています

タイ王立チラダスクール

(学校間 相互派遣・受⼊)

2024年度 立命館小学校 → タイ・チラダスクール

2023年度 タイ・チラダスクール → 立命館小学校

海外派遣プログラム

立命館小学校では、海外提携校との間で、相互に児童の受け入れを行う交流事業を実施しています

タイ王立チラダスクール

(学校間 相互派遣・受⼊)

2024年度 立命館小学校 → タイ・チラダスクール

海外派遣のタイプ

海外研修には、児童の伸ばしたい力に合わせて、3つのかたち(型)を用意しています。低学年の時は短期間の交流授業から始まり、学年が上がるにつれて着実に語学力を身につけながらも、同時にチームワークやコミュニケーション力も高めていきます。

語学研修型

目的
  • 語学力
  • 異文化体験
期待するカ
  • 英語力よりもチャレンジ精神
  • チームワーク

ハワイ パームス・
イングリッシュ・スクール

学校間交流型

目的
  • 児童間交流
  • ホームステイ
  • 異文化交流
期待するカ
  • 学校代表として現地児童と交流できる
  • 積極性/主体性 / 協調性

アメリカ
ポリテクニックスクール

アドバンス型
※2025年度より再開予定

目的
  • 英語コミュニケーションカ
  • 異文化対応力の向上
期待するカ
  • 自立した寮生活が送れる生活力
  • 英語コミュニケーションカ

オーストラリア
トゥーンバ・アングリカンスクール

VOICE

児童の声

2023年度 アメリカ・ポリテクニックスクールプログラム
参加児童の保護者

  • 帰国して一言目が、もうアメリカに帰りたい!でした。その一言で、研修がとても充実したものだったことがすぐにわかりました。
  • 自分が当たり前だと思っていたことが当たり前でない世界に自分自身で飛び込み、さまざまな面において視野が広がったように感じます。自分が初めて出会う食べ物、文化、言語、習慣などを受け入れよう、理解しようとする力が身についたのではないでしょうか。
  • 普段はあまり自分から話しかける性格でない子どもが、親元を離れ、言葉の通じない相手と交流をして意思疎通を行う経験をしたことで、環境に適応する力や積極性が育まれたように感じます。

保護者の声

2023年度 オーストラリア・
トゥーンバ・アングリカンスクール(TAS)プログラムに参加した当時6年生

  • まわりは英語ばかりで、わからないこともたくさんあったけれど、みんなと積極的に話しかけると英語の会話にもだんだん入れるようになってきて、ふつうに話していても、驚いた時とかには、日本語よりも前に英語が出てくるようになりました。
  • 最初は緊張して英語がすぐに出てこなかったけれど、3日くらい経つと一緒に研修に来た友達とも英語で喋りたくなったりして、楽しかったです。次に研修に行く人には、最初から焦らずに、TASでのライフをたのしむことを大切にしてほしいと思います!

海外からの受入

在外校児童受入プログラム

グローバル教育の新たな可能性として、在外児童の受入プログラムを開始しています。
2024年度、アメリカ・シアトルの日本人補習校である四つ葉学院の児童が立命館小学校で共に過ごす2週間の「在外児童受入プログラム」が実現しました。

ホームステイ

海外からの受入にあわせ、立命館小学校児童の家庭でホームステイを受け入れて、学校外での交流の機会を創出しています。
タイ王立 Chitralada School(チラダ スクール)来日時の交流では、タイの児童が立命館小学校児童の家庭にホームステイし、学校だけではわからなかった日本の生活習慣や文化を体験しました。
四つ葉学院児童の受入時にも、立命館小学校在校生とバディを組み、ホームステイをしながら授業内外での交流を行っています。

VOICE

児童の声

2023年度 タイ・チラダスクール
受入時のホームステイ

タイ児童のことは出会ってすぐに大好きになりました。一緒に家で遊んだのが何より楽しい思い出です。通訳機械を使うのではなくて、自分のことばで話したいと思うようになったよ。自分たちの当たり前とは違うことを知って、「もっと自分の知らないことも知ろう!」と思えたし、「今までいやだなと思っていたことも、やってみようかな」に変わるようになるよ!と強く伝えたいです。(当時4年生)

保護者の声

2023年度 タイ・チラダスクール
ホームステイ受入の保護者

受入当初、息子は意思疎通に苦労していましたが、一緒にできる遊びをしていく中で、英語、日本語のキャッチボールをしながら没頭し、お互いの言うことがわかるようになり、大の仲良しになりました。
お別れの日、見送り時には何とか涙をこらえていた息子でしたが、その夜にこらえていた涙が堰を切ったようにあふれ、「人生最高の友達に出会えた」「自分の言葉で彼と話すためにもっと英語を頑張る」と泣きながら話してくれました。親子ともに成長させていただいた機会に感謝しています。

中学校・高等学校 グローバル教育

立命館中学校・高等学校進学後には、小学校とは比較にならないほど国際的な行事や交流事業が用意されています。
立命館中学校・高等学校では、世界各地の社会課題を理解し、多様な人々と対話し協働できる、そして平和な社会の実現に貢献できる人に育っていく――そうしたグローバル教育の機会や経験が展開されています。

スペシャルコンテンツ

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