2025.09.02

【開催報告】8月30日(土) 立命館土曜講座

「無言館と立命館をつなぐもの」
講師:立命館大学国際平和ミュージアム 安斎育郎 名誉館長

8月のテーマ「戦没画学生と対話する―無言館とは何か―」のもと、立命館大学国際平和ミュージアム 安斎育郎 名誉館長による講演が開催されました。会場には52名、オンラインでは延べ64名が参加し、関心の高さがうかがえました。

安斎名誉館長は、1992年に設立された立命館大学国際平和ミュージアムの歩みを振り返りました。世界の平和博物館をつなぐ「INMP(平和のための博物館国際ネットワーク)」の活動や、平和のための博物館市民ネットワークのニューズレター『Muse』の国際的な評価についても触れ、複数の国際平和博物館会議の開催実績を紹介しました。

講演では、戦争体験者の高齢化に伴う記憶の継承の課題や、国・自治体の理解と協力の重要性についても言及されました。社会的記憶の継承を目的とした平和博物館の発展運動に取り組んできたことを語り、無言館との連携の意義を強調しました。

さらに、無言館館主の窪島氏から無言館の後継体制づくりについて相談があったことをきっかけに、立命館大学が無言館を支援する新たな体制がはじまったことをお話しされました。

講演の終盤には、前回登壇された無言館館主 窪島氏もコメントを寄せ、無言館と立命館大学が協力を進めていることが参加者に伝えられました。

参加者からは、「INMPの成立の過程がよくわかりました。平和の意味も考えさせられました」「無言館とのつながりも初めて知りました。多くのかたに知っていただきたいと思いました。」といった感想が寄せられました。

8月30日エッセイ

写真1
写真2
写真3