京都は私の第2の故郷。もっともっと素敵な街になってほしい
渡邉依子さん(法学部4回生)
社会連携講座「京都市しあわせ(ハピネス)政策論」受講
「有料パウダースペースの設置と女性の市政参加促進」を京都市に政策提言
「京都市しあわせ(ハピネス)政策論」は、たまたま見た他学部受講一覧で知りました。
授業では、実際に京都市の職員の方を講師にお迎えして、京都市の財政や広報、まちづくり、市民参加など幅広いテーマで市政についてお話を伺いました。
受講生は、それぞれに関心を持ったテーマで京都市の政策プランを学生の目線で考えるのですが、私は京都市交通局の財政難に着目。「有料パウダールームスペースの設置と女性の市政参加促進」というテーマで政策プランを提言しました。
駅なかビジネスに力を入れ、なんとか採算が取れないかと思ったのがきっかけです。現在も駅の中には必ずトイレがありますが、女性が使いやすい環境とはなかなか言えないのが現状です。そこで、ここを工夫して収益を得る事ができればと思いました。
現在、全国でも実際に「有料パウダールーム」は設置されていますが、ほとんどが民間企業の取り組みです。私も実際に大阪駅に設置されている有料パウダールームを見学しましたが、需要は高いと感じました。特に企業と連携して試供品の化粧品を置いたりなど、女性には魅力のある場所だと思いました。また、京都は観光客も多く訪れますが、旅行者にも喜んでもらえる場所になると思います。
ただ、民間企業が運営する訳ではないので、行政ならではのものにしたい。収益を上げるだけでなく、市政参加のきっかけになる場としたいと思いました。実際、一度店舗内に入ると、一定の時間をその中で過ごします。ここを京都市の広報のアピールの場にも出来ると思いました。例えば、市民参加を呼びかけるポスターなども、街中に貼ってあるより目に付くと思います。市民が気軽に市政参加できるきっかけの場となればと思い、このプランを考えました。
とはいっても、学生の意見。未熟な点も課題もたくさんあると思います。ですが、政策提言の発表会では、京都市の職員のみなさんが真剣にこの提言を聞いて下さいました。緊張もしましたが、私のように学生が発表する場はそうありません。
将来、法律家を目指している私にとっても、今回の経験が目標に向けての素晴らしい経験になりました。
実は、私は福岡県出身。でも、4年間過ごした京都は第2の故郷。「もっともっと良くなってほしい」と思っています。京都市の未来を考えるのは行政だけではなく、京都に住む住民のみなさん。他人事ではなく、自分の問題としてもっと市政に興味を持ってもらえたらと思います。
それから、今回の政策プランも実現する日が来れば嬉しいですね。