「やりたいこと」はあきらめない
木村ゆうき さん(2011年3月理工学研究科卒業)
2011年4月より株式会社中外医科学研究所で勤務
大学3回生の夏休み、化学メーカーでのインターンシップに参加したことが、将来を考えた最初のきっかけでした。プラントを動かすような大規模なプロジェクトに触れて、そこで私は、自分の手で目に見える成果を出すことに関心があると気づいたんです。そのためにもう少し研究の経験を積もうと、大学院へ進学しました。
大学院では、光合成に関わるクロロフィルを研究対象とし、その構造解析を行いました。実験・分析が何よりも研究の醍醐味。設定条件を考え、数え切れないほど実験を繰り返し、求める結果が出た時の達成感は、他では味わえません。
就職を本格的に考え始めたのは、修士1回生の秋から。厳しい採用状況に不安を感じたこともあり、幅広い企業にアプローチをしました。翌年5月、ある企業から内定を得たものの、自分の研究や関心と直結する企業ではなく、悩んだ末、「やっぱり実験や分析に関わる仕事をしたい」という気持ちが強くなり、就職活動を続けることにしました。本当に納得できる企業への就職が決まったのは、8月末。薬剤の専門知識のない私が評価されたのは、「ここで研究したい」という心からの熱意が伝わったからだと思います。あきらめずに本当に自分がやりたい仕事・企業を探したことが、結果的に評価され、就職に結びついたのだと思います。