果てしない世界、宇宙を探る日々
森 勇輝さん(理工学研究科博士課程前期課程1回生)
ガンマ線を用いた、宇宙における高エネルギーの現象の研究を日々行う
大学院進学を決めたきっかけは、課外活動を通じて痛感した「自分の足りない部分」を補いたいと思ったからです。
私は3回生の時に学術本部副執行委員長、4回生では、常任委員補佐課外課題担当という役職に就かせていただき、様々な課外自主活動団体の支援を中心に活動しました。その活動はすごく大変だったのですが、いろいろな団体の方と接する中で様々な経験ができましたね。その中で、組織を統括する力や、様々な情報を正確に伝える力、問題を発見して解決する力などを養えたように思います。
一方、足りない部分も浮き彫りになりました。そういう点では、学部時代は多くのことを発見した4年間でした。
今は、少し難しいのですが、ガンマ線を用いた、宇宙における高エネルギーの現象についての研究をしています。宇宙には私たちの想像をはるかに超えるような現象が起こっています。宇宙からは「宇宙線」と呼ばれる高エネルギーの粒子が飛んできているのですが、それがなぜ飛んでくるのか、そこで何が起こっているのかはまだ解明されていません。それを解明すべく、宇宙線の有力な起源天体と考えられている「超新星残骸」に注目し、NASAの打ち上げた衛星が集めたデータを解析したりしています。
私にとってこの立命館大学は「何でもできる場所」。いろいろな学部があり、留学などの各種制度も充実している。しかし、やるべきことをはっきりさせないとそれらをうまく活用することはできません。学部での4年間は長いようで、すごく短く感じました。今やっていることの意味を考え、それが自分の成長に繋がっているのか、普段から考えることできっと毎日が楽しくなると思いますし、自信につながるのではないかと思います。
- 取材・文
- 國島 紗希(スポーツ健康科学部2回生)