太陽の光だけで走る!自然と科学の融合船
石丸 浩平さん(理工学研究科 博士課程前期課程1回生)/理工学部
川村貞夫研究室所属、遊湖メンバーの一員
私たち川村研究室の水中班のメンバーが参加した『びわ湖クルーレス・ソーラーボートレース大会』は、太陽の光や風の力を利用して無人で走るボートの走った距離とスピードを競うレースで、2日間かけて行われます。今年は9艇のボートが参加し、ほとんどが大学生のチームでした。私たちは「遊湖 立命館」というチーム名で「遊湖艇」という船を作り上げました。その際、「遊湖の会」の方々に資金面や本体となるボートの作成や援助など、さまざまな事をサポートしていただきました。
大会までは、船が決められた場所へ自動的に向かうようにシステムを組み立てたり、船がちゃんと動くようなメンテナンスやプログラムを作成しました。実は去年も出場したのですが、完走することができず、その失敗を踏まえて、今年はシステムを複雑にしすぎず安定した走りができるように改善しました。また、安定性を大切にしながらも、目的地までの航行ルートを効率化しました。当日は、何度かトラブルもありましたが、今年は初めて完走する事ができました。走行距離は1位の東京大学と同じだったのですが、タイムで負けてしまい、結果は準優勝。悔しさもありましたが、初めて完走できたことが何よりも嬉しかったですね。
また,大会初日の夜の親睦会で、他大学のメンバーと話す機会があったことも自分自身の成長に繋がったと思います。他校の学生と船を通じて、色んな事を話し、他の船の特徴も知ることができました。来年はどう改良しようかと考えるいいきっかけになりましたね。自分の力で何か「モノ」を作るという作業はとても楽しいです。来年は、もっと安定した船を作って、ライバルである東大に勝って優勝したいです。
- 取材・文
- 山本 志歩(経済学部4回生)