猫と共生していける大学環境をめざして
髙濱美香さん(文学部4回生)
学生団体「Rits Cat」代表
私が毎日通る衣笠キャンパス至徳館の前では、よく猫をみかけます。猫だけでなく、猫を可愛がっている学生さんや事務職員の方を見かけることも多く、そういう情景が日常的に見られることに「ほのぼのとしていて、良い光景だなぁ」と、立命館大学の良さのひとつとして考えていました。

それが昨年の秋頃になって急に、「猫に餌を与えないで下さい」という内容の看板を見かけるようになりました。それまで何の対策もされてこなかったのに、急にそのような看板が立てられるようになったことに驚き、大学に対して疑問を抱くようになりました。ここにずっと棲みついていた猫や、それを温かく見守ってきた人たちのことも考えずに急に餌をやらないように、というような看板を立てるのは一方的で、無責任なやり方のように感じました。
そんな大学の対応への反発をアピールしようという思いから「Rits Cat」を立ち上げようと決めました。ですが、実際に大学側のお話を聞いているうちに、近隣住民の方からの苦情や衛生環境への配慮といった問題がだんだんと見えてきました。そして、私自身も反発するだけではいけないのではないかと気づかされました。そこから、猫と大学、地域の方々が良いカタチで共生していける環境を作る活動をしようと考えるようになりました。

現在、登録メンバーは事務職員を含めて30名程。主な活動は学生を中心に8名前後で行っています。大学にいる猫を対象に一定の場所、時間に捕獲器を設置し、保護した猫を京都獣医師会の方々のご協力を得て、避妊去勢手術を施してもらっています。(京都市では年間約2000匹の猫が殺処分されています。大学の猫たちも、このまま放置されて増え続ければ同じ結果になりかねないと思いました。)手術を終え、引き取った猫たちはまた大学に戻しています。また、捕獲の際に猫が集まりやすくするためと、猫の健康管理や衛生環境への配慮も兼ねて、毎日餌やりも行っています。
餌代や手術費用などは、メンバーでもある事務職員の方々の寄付によって支えられています。また、京都市獣医師会の方々のご厚意で、手術も格安の料金で施してもらっています。しかし、それでも資金が足りないというのが現状。
今、登録団体の申請をしているので、許可が出れば、活動支援金としての募金活動を行ったりと、活動の幅も広げることが可能になるだろうと考えています。今後は、至徳館以外に居ついた学内の猫の対策や、里親探しなどもしていきたいですね。

「Rits Cat」は、学生だけでなく、事務職員の方など、さまざまな方がメンバーとして参加している団体です。猫が好きな人もそうでない人にも、まずは、大学にいる猫と私たちの活動について知ってもらえたらと思っています。そして、もし賛同していただける方がいれば、ぜひご協力をお願いします。
それが昨年の秋頃になって急に、「猫に餌を与えないで下さい」という内容の看板を見かけるようになりました。それまで何の対策もされてこなかったのに、急にそのような看板が立てられるようになったことに驚き、大学に対して疑問を抱くようになりました。ここにずっと棲みついていた猫や、それを温かく見守ってきた人たちのことも考えずに急に餌をやらないように、というような看板を立てるのは一方的で、無責任なやり方のように感じました。
そんな大学の対応への反発をアピールしようという思いから「Rits Cat」を立ち上げようと決めました。ですが、実際に大学側のお話を聞いているうちに、近隣住民の方からの苦情や衛生環境への配慮といった問題がだんだんと見えてきました。そして、私自身も反発するだけではいけないのではないかと気づかされました。そこから、猫と大学、地域の方々が良いカタチで共生していける環境を作る活動をしようと考えるようになりました。
現在、登録メンバーは事務職員を含めて30名程。主な活動は学生を中心に8名前後で行っています。大学にいる猫を対象に一定の場所、時間に捕獲器を設置し、保護した猫を京都獣医師会の方々のご協力を得て、避妊去勢手術を施してもらっています。(京都市では年間約2000匹の猫が殺処分されています。大学の猫たちも、このまま放置されて増え続ければ同じ結果になりかねないと思いました。)手術を終え、引き取った猫たちはまた大学に戻しています。また、捕獲の際に猫が集まりやすくするためと、猫の健康管理や衛生環境への配慮も兼ねて、毎日餌やりも行っています。
餌代や手術費用などは、メンバーでもある事務職員の方々の寄付によって支えられています。また、京都市獣医師会の方々のご厚意で、手術も格安の料金で施してもらっています。しかし、それでも資金が足りないというのが現状。
今、登録団体の申請をしているので、許可が出れば、活動支援金としての募金活動を行ったりと、活動の幅も広げることが可能になるだろうと考えています。今後は、至徳館以外に居ついた学内の猫の対策や、里親探しなどもしていきたいですね。
「Rits Cat」は、学生だけでなく、事務職員の方など、さまざまな方がメンバーとして参加している団体です。猫が好きな人もそうでない人にも、まずは、大学にいる猫と私たちの活動について知ってもらえたらと思っています。そして、もし賛同していただける方がいれば、ぜひご協力をお願いします。
- 取材・文
- 栗田いづみ(産業社会学部2回生)