学生ならではの“発想”と“熱意”が生みだした新感覚カクテル
高岸寛法さん(理工学研究科博士課程前期課程1回生)写真:右
松尾梨菜さん(経営学部3回生)写真:左
ホテル日航プリンセス京都での「コーオプ演習」に参加。
「美容と健康」をテーマにしたノンアルコールカクテル「成美-NARUMI-」と恋愛をイメージした甘酸っぱいカクテル「結桜~ゆいざくら~」を開発。
ホテル日航プリンセス京都での「コーオプ演習(※)」に参加し、同ホテルの協力のもと、商品開発に携わった取り組みを紹介。第1弾は、栄養学を専門とする海老久美子教授(スポーツ健康科学部)や、京都の神社の協力も得ながら、「春のカクテル」2品を開発したカクテル班のみなさんにお話を伺いました。第2弾では、スイーツ班の取り組みを紹介します。
Q:コーオプ演習に参加したきっかけは?
高岸さん:
大学院でプログラミングの研究をする中で、技術者が満足するモノではなく、ユーザーのニーズに合ったモノをつくることの大切さを感じるようになりました。コーオプ演習の話を先輩から聞いた時、「リアルな場で商品企画を学んでみたい」と思い、参加することにしました。
松尾さん:
授業を通じて経営学の理論を学んできましたが、自分の知識が社会で本当に役に立つのかという不安がありました。コーオプ演習は、約半年間、学生と社会人が向き合える貴重な機会で、企業さんからの期待も大きいプログラムです。自分の力を試してみたいと思い、挑戦することにしました。
高岸さん:
今回、私たちBKC班にはカクテルの商品開発が課題として与えられましたが、最初は、「カクテルって何?」というところからのスタート。ホテルの方に、京都・滋賀・奈良のバーテンダーによるコンテストへの参加を勧めていただき、まずは、カクテルを学ぶことから始めました。コンテストでは、ネーミング、技術、味覚で得点がつけられます。高得点を獲得したカクテルは、カクテルの名前から色や味がイメージできるもの、コンセプトが特徴のある場所、歌から設定されているもの、ターゲット層が明確なものでした。また、日本酒をベースとしたカクテルは調合が難しく、評価されにくいなど、プロが評価するポイントを分析しながら、カクテルをつくる上で大事なことが少しずつ分かってきました。

Q:商品開発をする中でこだわった点を教えて下さい。
松尾さん:
ターゲットは、ホテル日航プリンセス京都の主要な顧客層でもある20代から30代の女性に決めました。そこで、20代から30代の女性の関心ごとをインターネットや文献で調べると、「健康・美容」や「恋愛」が上位に。「健康・美容」、そして「恋愛」をそれぞれ連想できるカクテルこそ、顧客が求めるものだと考えました。
高岸さん:
まず「恋愛」を考えた時、一番に思いついたのが縁結びの神様で有名な京都の神社でした。そこで「縁結びをイメージできるカクテルを作ろう」と、まずは神社に相談に行きました。しかし、最初は神社側のメリットを伝えられず、断られてしまいました。でも、あきらめきれず4回ほど通い、信頼関係を築きながら神社のPRにもつなげたいということを丁寧に説明しました。最後はホテルの方にも同行してもらい、寺社の名称の使用を許可してもらうことができました。その時は、熱意が伝わった嬉しさと共に、自信を得る事ことができました。

松尾さん:
「美容・健康」をテーマにしたカクテルの開発では、学生ならではの取り組みを行いました。スポーツ健康科学部の海老先生が栄養学の研究をされているということを大学のHPで知り、直接、研究室を訪問しました。先生は快く私たちの相談に乗ってくださいました。そして、美肌効果のあるビタミンCを多く含む食材や、ビタミンCの吸収を助ける食材の組み合わせなどを教えてもらうことができました。
高岸さん:
最終的には、街頭でのアンケートの結果なども参考に、ホテルのバーテンダーの協力のもと、「美容と健康」をテーマにしたノンアルコールカクテル「成美-NARUMI-」と恋愛をイメージした甘酸っぱいカクテル「結桜~ゆいざくら~」が完成しました。一緒に開発を進めてきたホテルの方からは、「神社や海老先生との連携など、プロでは気づかない発想や行動力を持ち、開発を進めたことが素晴らしい。周りを巻き込むことで商品のファンの幅を広げることにもつながった」と評価していただきました。
松尾さん:
理系・文系、学部、回生の壁を越えてメンバーが集まることで、1つのことに対してもさまざまな考え方や見方があると学んだことが、新しい商品や自分の成長につながったと思います。コーオプ演習を通じて、挑戦することで道が開けることも体験することができました。今は就職活動の真っ最中。当たって砕けろ!という部分もあるかもしれませんが、コーオプ演習の成果を自信に、企業に自分の想いをぶつけていきたいと思います。

左上「成美-NARUMI-」、右下「結桜~ゆいざくら~」
※「コーオプ演習」について
学生たち複数名がチームとなって取り組むインターンシップ・プログラムの一つ。半年間に及ぶ長期で高度な産学連携の取り組みにより単位授与を行うプログラムで、回生や学部の枠を超え、文理連携などのチーム編成を行い、企業が抱える現実の課題に取り組む。今回は、カクテル班に理工学研究科・院生1名、経営学部・学生4名、そしてスイーツ班に応用人間科学研究科・院生1名、産業社会学部・学生2名、国際関係学部・学生2名、文学部・学生1名が参加した。
■ホテル日航プリンセス京都の新商品「春のカクテル&スイーツ」詳細
Q:コーオプ演習に参加したきっかけは?
高岸さん:
大学院でプログラミングの研究をする中で、技術者が満足するモノではなく、ユーザーのニーズに合ったモノをつくることの大切さを感じるようになりました。コーオプ演習の話を先輩から聞いた時、「リアルな場で商品企画を学んでみたい」と思い、参加することにしました。
松尾さん:
授業を通じて経営学の理論を学んできましたが、自分の知識が社会で本当に役に立つのかという不安がありました。コーオプ演習は、約半年間、学生と社会人が向き合える貴重な機会で、企業さんからの期待も大きいプログラムです。自分の力を試してみたいと思い、挑戦することにしました。
高岸さん:
今回、私たちBKC班にはカクテルの商品開発が課題として与えられましたが、最初は、「カクテルって何?」というところからのスタート。ホテルの方に、京都・滋賀・奈良のバーテンダーによるコンテストへの参加を勧めていただき、まずは、カクテルを学ぶことから始めました。コンテストでは、ネーミング、技術、味覚で得点がつけられます。高得点を獲得したカクテルは、カクテルの名前から色や味がイメージできるもの、コンセプトが特徴のある場所、歌から設定されているもの、ターゲット層が明確なものでした。また、日本酒をベースとしたカクテルは調合が難しく、評価されにくいなど、プロが評価するポイントを分析しながら、カクテルをつくる上で大事なことが少しずつ分かってきました。
Q:商品開発をする中でこだわった点を教えて下さい。
松尾さん:
ターゲットは、ホテル日航プリンセス京都の主要な顧客層でもある20代から30代の女性に決めました。そこで、20代から30代の女性の関心ごとをインターネットや文献で調べると、「健康・美容」や「恋愛」が上位に。「健康・美容」、そして「恋愛」をそれぞれ連想できるカクテルこそ、顧客が求めるものだと考えました。
高岸さん:
まず「恋愛」を考えた時、一番に思いついたのが縁結びの神様で有名な京都の神社でした。そこで「縁結びをイメージできるカクテルを作ろう」と、まずは神社に相談に行きました。しかし、最初は神社側のメリットを伝えられず、断られてしまいました。でも、あきらめきれず4回ほど通い、信頼関係を築きながら神社のPRにもつなげたいということを丁寧に説明しました。最後はホテルの方にも同行してもらい、寺社の名称の使用を許可してもらうことができました。その時は、熱意が伝わった嬉しさと共に、自信を得る事ことができました。
松尾さん:
「美容・健康」をテーマにしたカクテルの開発では、学生ならではの取り組みを行いました。スポーツ健康科学部の海老先生が栄養学の研究をされているということを大学のHPで知り、直接、研究室を訪問しました。先生は快く私たちの相談に乗ってくださいました。そして、美肌効果のあるビタミンCを多く含む食材や、ビタミンCの吸収を助ける食材の組み合わせなどを教えてもらうことができました。
高岸さん:
最終的には、街頭でのアンケートの結果なども参考に、ホテルのバーテンダーの協力のもと、「美容と健康」をテーマにしたノンアルコールカクテル「成美-NARUMI-」と恋愛をイメージした甘酸っぱいカクテル「結桜~ゆいざくら~」が完成しました。一緒に開発を進めてきたホテルの方からは、「神社や海老先生との連携など、プロでは気づかない発想や行動力を持ち、開発を進めたことが素晴らしい。周りを巻き込むことで商品のファンの幅を広げることにもつながった」と評価していただきました。
松尾さん:
理系・文系、学部、回生の壁を越えてメンバーが集まることで、1つのことに対してもさまざまな考え方や見方があると学んだことが、新しい商品や自分の成長につながったと思います。コーオプ演習を通じて、挑戦することで道が開けることも体験することができました。今は就職活動の真っ最中。当たって砕けろ!という部分もあるかもしれませんが、コーオプ演習の成果を自信に、企業に自分の想いをぶつけていきたいと思います。
左上「成美-NARUMI-」、右下「結桜~ゆいざくら~」
※「コーオプ演習」について
学生たち複数名がチームとなって取り組むインターンシップ・プログラムの一つ。半年間に及ぶ長期で高度な産学連携の取り組みにより単位授与を行うプログラムで、回生や学部の枠を超え、文理連携などのチーム編成を行い、企業が抱える現実の課題に取り組む。今回は、カクテル班に理工学研究科・院生1名、経営学部・学生4名、そしてスイーツ班に応用人間科学研究科・院生1名、産業社会学部・学生2名、国際関係学部・学生2名、文学部・学生1名が参加した。
■ホテル日航プリンセス京都の新商品「春のカクテル&スイーツ」詳細