京都・鴨川の河川敷で行う野外映画上映会「カモシネマ」は、これまでの先輩方の活躍や、楽しみにしてくださっているみなさんの声援もあり、今年で8回目を迎えることができました。「鴨川の魅力を、多くの人に知ってもらい、鴨川を大切にしようとする人を少しでも増やしたい」「カモシネマを通じて人と人がつながることの素晴らしさを感じてほしい」という想いから、今年度も開催を決意しました。市街地を流れる鴨川は、美しい自然を手軽に楽しむことができる場所であると同時に、多くの人が自然に集まる場所でもあります。映画上映の他、上映前に鴨川河川敷の清掃活動を行うことで、その鴨川の美しさを実感し、より一層鴨川を大切にしようと感じてもらえると思います。また、映画上映会では昼間の鴨川とはまた違った、野外でしか味わえない川のせせらぎをききながら、星空の下で映画を楽しむことができます。座席が決められていないので、他のお客さんとの距離が近く、みんなで一緒にその雰囲気を楽しむことができることも「カモシネマ」の魅力ではないかと思います。

今年のカモシネマ実行委員の活動は2012年1月にスタートしました。初めに、上映する映画を決定します。実行委員11名全員で50本以上の映画を見ました。会議ではどんな感想を持ったか、カモシネマに最適かどうか話し合います。選定する際は、①子どもからお年寄りまで、幅広い年齢の方に楽しんでもらえるか。②夏の上映会にふさわしい、夏らしさや爽やかさを感じられるか。③字幕や音量など、視覚・聴覚的に楽しめるか。④単調なものではなく、ストーリーにメリハリと勢いがあるかどうかを大事にしていますね。
また、広報活動にも力を入れており、今年はフリーペーパーの“Gakushin”や“ぱど”でも紹介してもらうことができました。フライヤー（チラシ）が完成すると、お店に設置してもらえるようにお願いしたり、ウェブサイトにPDFを掲載したり、より多くの人に手に取ってもらえるよう工夫しましたね。その他、運営費のために営業活動にも奮闘し、みんなで何十件も電話をかけましたが、断られてしまうことがほとんどで苦戦しました。毎年、広告費だけでは運営費を賄うことができず助成金に頼っているので、今後はそれに頼らずに、どのようにして運営していくかが課題です。さまざまな問題も残りますが、カモシネマをより一層地域の人々から親しまれる京都の夏の風物詩として定着させるため、今後も末永く続けていきたいですね。2010年は約1000人、2011年は雨の中、約450人の方が来場してくださいました。上映後のアンケートでは「初めて野外で見るので、とても新鮮だった」「また来年も来たい！」など嬉しい声をいただきました。来場者だけではなく、運営に協力してくださる団体や他大学のみなさん、地域のみなさんとの繋がりの場として、今年の上映を成功させたいと思います。
今年は来場者数の記録を更新したいので、皆さん、是非、見に来てくださいね！




お2人に伺いました！
Q．実行委員長・広報長に就いて感じたことは？

舟津さん：
これまでイベントは参加する側で、主催したことがありませんでした。イベントを開催することがこれほど大変な事とは知りませんでした。苦労もありますが、それも含めて楽しいです。

笹川さん：
広報は、仕事の内容が決まっておらず、自分で探していかないといけません。
しかしその分、やりがいがありますね。やればやるほど成果が見えるところが楽しいですね。最後まで頑張りたいです！


カモシネマ観賞のオススメアイテムは？
・ビニールシート
・座布団のようなもの（ビニールシートだけでは地面が固くて座りづらいです）
・雨具（カッパなど）
・虫除けスプレー
・うちわ
・食べ物・飲み物（持込自由！）


※カモシネマ8
【日時】8月18日（土）開場18：30～／上映19：30～
【場所】京都・鴨川河川敷広場（出町柳～荒神口の中間）

※カモシネマ8　HP
http://kamocinema.net/