「理想の主将」を心がけてつかんだ初優勝
辻 竜汰さん(政策科学部4回生)
日本拳法部主将
全国大学選抜選手権大会で初の全国制覇
日本拳法は、空手と異なり、防具とグローブをつけて戦う総合格闘技です。試合では殴る・蹴るはもちろん、柔道のように技もかけます。体重別ではなく、無差別試合の為、小さい体でも、大きな相手と対戦します。特に小さい選手が大きい選手に勝つと試合が盛り上がりますね。
6月3日に行われた日本拳法第25回全国大学選抜選手権大会で、初優勝を飾ることができました。決勝戦の相手校は、平均身長が約180cmの大柄な選手が多い中央大学です。5人制対試合で3分間の3本勝負。作戦を練り、試合の展開も予想しました。予想では引き分けになる可能性が高く、引き分けになった場合、代表戦にもちこまれます。通常、主将は最後に戦いますが、代表戦へ進むと、僕は連続して戦うことになります。それを避けるために、対戦の順番を変え、僕は1番目に出場しました。予想が的中して引き分けとなり、代表戦が行われました。代表戦の相手は、これまで何度も対戦した選手でした。特徴をよく知っていたので、身構えずに挑むことができました。しかし、「この試合で負けたら2位・・」ということが頭から離れませんでした。3分間で勝負がつかず、試合は延長にもちこまれましたが、最終的に、勝つことができました。試合直後は優勝したという実感がありませんでしたが、校歌が会場に響き渡った時に、「優勝したんや」と感じ、嬉しさがこみあげました。
僕は強くなるために、「考えて」練習するようにしました。幼い頃から「考えてやれ!」と教わってきましたが、そのことが理解できずにいました。高校時代は、先生の指導をただ「こなして」いたんです。だからトレーニングも楽しくなかったですね。大学に入ってからの自主的な練習スタイルが僕に合っていました。自主的にやらなければいけない分、やる気もでてきました。相手に技がしっかりと的中するような練習方法を考えて取組むようにもなりました。その時、「考えてやれ!」の意味が初めてわかりました。今は主将として後輩の指導もしています。自分が強くなるのは、もちろんですが、指導は難しいですね。レベルや経験が異なるので、「どれぐらいのレベルを求めて指導すればよいか」が、今の僕の悩みです。しかし、拳法をやりたくて入部した学生ばかりなので、どの部員もやる気で溢れています。当初、後輩たちは、僕たち先輩に対して、とても緊張した様子でした。僕の部活に対するモットーは「仲良く」でしたので、みんなで食事や釣りに行ったり、富士山も登りました。その甲斐あって、後輩の緊張もほぐれて、先輩と後輩の隔たりはなくなりましたね。優勝したことも、もちろん嬉しいですが、拳法部を通じて、後輩が「先輩!先輩!」と慕ってくれることが、本当に嬉しいです。可愛い存在です。
僕が下級生の頃は、「自分が先輩になったら、こんな先輩になりたい」と「理想の主将」についてよく考えました。その答えは、「何か尊敬できる長所をもつこと」でした。長所として意識したのは「ブレない姿勢で明確な方向性を示す」「弱い部分は見せない」の2点です。これらを常に忘れないで心がけました。試合前は、どうしても緊張してしまいますが、その表情は出さず、毅然とした態度を保つようにしています。そして、みんなの不安がなくなるように、気力が奮いたつように、声をかけています。ただ仲良くするだけではなく、後輩たちは、そういう部分も見て、僕を主将として受入れてくれているような気がしますね。11月には全日本学生拳法選手権大会があります。後輩達も強くなって活躍して欲しいですね。そのために、まず僕に勝つぐらいの気持ちで、練習に励んでほしいです。そして、部員全員で優勝を狙いたいです。
6月3日に行われた日本拳法第25回全国大学選抜選手権大会で、初優勝を飾ることができました。決勝戦の相手校は、平均身長が約180cmの大柄な選手が多い中央大学です。5人制対試合で3分間の3本勝負。作戦を練り、試合の展開も予想しました。予想では引き分けになる可能性が高く、引き分けになった場合、代表戦にもちこまれます。通常、主将は最後に戦いますが、代表戦へ進むと、僕は連続して戦うことになります。それを避けるために、対戦の順番を変え、僕は1番目に出場しました。予想が的中して引き分けとなり、代表戦が行われました。代表戦の相手は、これまで何度も対戦した選手でした。特徴をよく知っていたので、身構えずに挑むことができました。しかし、「この試合で負けたら2位・・」ということが頭から離れませんでした。3分間で勝負がつかず、試合は延長にもちこまれましたが、最終的に、勝つことができました。試合直後は優勝したという実感がありませんでしたが、校歌が会場に響き渡った時に、「優勝したんや」と感じ、嬉しさがこみあげました。
僕は強くなるために、「考えて」練習するようにしました。幼い頃から「考えてやれ!」と教わってきましたが、そのことが理解できずにいました。高校時代は、先生の指導をただ「こなして」いたんです。だからトレーニングも楽しくなかったですね。大学に入ってからの自主的な練習スタイルが僕に合っていました。自主的にやらなければいけない分、やる気もでてきました。相手に技がしっかりと的中するような練習方法を考えて取組むようにもなりました。その時、「考えてやれ!」の意味が初めてわかりました。今は主将として後輩の指導もしています。自分が強くなるのは、もちろんですが、指導は難しいですね。レベルや経験が異なるので、「どれぐらいのレベルを求めて指導すればよいか」が、今の僕の悩みです。しかし、拳法をやりたくて入部した学生ばかりなので、どの部員もやる気で溢れています。当初、後輩たちは、僕たち先輩に対して、とても緊張した様子でした。僕の部活に対するモットーは「仲良く」でしたので、みんなで食事や釣りに行ったり、富士山も登りました。その甲斐あって、後輩の緊張もほぐれて、先輩と後輩の隔たりはなくなりましたね。優勝したことも、もちろん嬉しいですが、拳法部を通じて、後輩が「先輩!先輩!」と慕ってくれることが、本当に嬉しいです。可愛い存在です。
僕が下級生の頃は、「自分が先輩になったら、こんな先輩になりたい」と「理想の主将」についてよく考えました。その答えは、「何か尊敬できる長所をもつこと」でした。長所として意識したのは「ブレない姿勢で明確な方向性を示す」「弱い部分は見せない」の2点です。これらを常に忘れないで心がけました。試合前は、どうしても緊張してしまいますが、その表情は出さず、毅然とした態度を保つようにしています。そして、みんなの不安がなくなるように、気力が奮いたつように、声をかけています。ただ仲良くするだけではなく、後輩たちは、そういう部分も見て、僕を主将として受入れてくれているような気がしますね。11月には全日本学生拳法選手権大会があります。後輩達も強くなって活躍して欲しいですね。そのために、まず僕に勝つぐらいの気持ちで、練習に励んでほしいです。そして、部員全員で優勝を狙いたいです。