子供たちと先輩たちの思いをのせた野球大会に
BKC野球リーグ運営委員会委員長 川村幸輔さん(理工学部3回生)
岸本 治さん(理工学部3回生)
学園創立110周年記念学生企画「第2回立命館杯争奪学童軟式野球大会」開催
野球を通じて大学生と小学生が交流出来る場。それが立命館杯争奪学童軟式野球大会です。昨年、第1回大会が開催され、今年で2回目。今年は、立命館学園創立110周年ということもあり、BKC3リーグ連携企画の一つとして、大会を開催することになりました。私たちは、全員で9人いる運営委員会のメンバーとして、大会の企画、運営、進行に携わることになりました。第1回大会が成功のうちに終わり、先輩たちの頑張る姿を間近で見ていたものの、それを私たちが継ぐ形となるため、正直プレッシャーを感じていました。
第1回大会の運営委員長である井戸直希先輩からは、「心しておけよ」と運営委員長の大変さを教えられていました。覚悟はしていたものの、会場の手配から試合球の手配、そしてスポンサー集めに至るまで、先輩方からのアドバイス、そして草津市少年野球連盟の方々からのご支援のおかげで、準備をスムーズに進めることが出来ました。みんな親身になって協力してくださったので、先輩たちが築き上げた地域の方々との信頼関係の強さと、第1回大会の土台の大きさを肌で感じることができましたね。また、多くの方から声をかけていただき、この大会にかける思いもだんだんと強くなっていきました。
今回は110周年企画ということで、フットサルリーグ、サッカーリーグとも協力。それを記念して、各リーグのユニフォームをかたどったキーホルダーを製作しました。私たちは普段の経験から、練習するにはボールはいくらあっても足りないと分かっていたため、110周年にちなんで、賞品として110球のボールを用意しました。
当日は、予選リーグから決勝トーナメントまで全14チームがハツラツとしたプレーで試合を繰り広げていました。子供たちは常に、全力投球、全力疾走の本気勝負。その姿から、野球の素晴らしさを改めて感じることができ、スポーツに対する情熱を教えられました。大会終了後、保護者の方や子供たちから「ありがとう」と言葉をかけてもらえたときは嬉しくて、やっていて良かったと思いましたね。そして今後もこの大会を続けていかなくてはならないという決意も生まれました。
地域とここまで関われる大会はそんなにありません。第3回、第4回とつなげていくためには、私たちが後輩に、今、大会で学んだことをしっかりと伝えなければいけないと思っています。立命館杯争奪学童軟式野球大会がますます素晴らしい大会になってくれることを期待しています。
◆スタッフ取材後記・・・普段は別々のチームでライバルとして競り合っている2人。チームの垣根を越えて、野球リーグのことを考えている姿に、球界再編問題時に選手会長として奮闘した我らが立命館OBの古田敦也氏の姿を重ねました。野球に対する古田氏の意思がBKCに残っているのかな?なんて思いましたが、その頃はまだBKCが存在していなかったんですね…細かいことは気にしません!
- 取材・文
- 犬塚直希(経済学部4回生)