宇治茶スイーツ店マップで観光の活性化に取り組む
(左から) 相澤 荘太さん (経済学部3回生) 副代表
近藤 真由子さん(経済学部3回生) 代表
上山 咲さん (経済学部3回生) 会計
経済学部寺脇ゼミ有志団体「寺脇部屋」 宇治茶スイーツによる観光振興プロジェクト
みなさんは宇治に行かれたことはありますか? 宇治には世界遺産の平等院、宇治上神社をはじめ多くの神社・仏閣があり、豊かな自然と歴史的な景観を備えた京都を代表する観光地の一つとして有名です。特にその場所の名前をもつ「宇治茶」の存在は、多くの観光客をそのまちに呼び込む上で重要な役割を果たしており、最近ではその宇治茶を使ったスイーツを目当てに宇治を訪れる人も増えてきています。私たち経済学部寺脇ゼミの有志のメンバーで結成された団体「寺脇部屋」では、今年度「宇治茶スイーツによる観光振興プロジェクト」を立ち上げ、宇治茶スイーツの広報によって宇治の観光を盛り上げ、その効果を検証する取り組みを行っています。このプロジェクトには、2回生から4回生までの寺脇ゼミ生39名が参加しており、今年の4月からこれまで半年に渡って活動を続けてきました。
寺脇ゼミでは、市場で取引されない財、サービスの価値を金銭的に評価し、その価値を社会にいかに反映させるかをテーマに研究を行っています。今回のプロジェクトの立ち上げにあたっては、昨年度2回生ゼミで行った研究のひとつ、“宇治茶料理・スイーツ店が生み出す観光便益の経済評価”の成果がきっかけとなりました。研究の準備段階で、宇治市への観光客数が近年伸び悩んでいることを知り、宇治茶料理やスイーツなど、宇治茶を使った新しい食文化の振興が観光客を増やすカギになるのではないかと考えた私たちは、宇治でアンケート調査を実施し、得られたデータを分析して、宇治茶料理やスイーツ店が宇治の観光に果たす役割の大きさを検証することに取り組みました。その結果、宇治における宇治茶料理や宇治茶スイーツ店がもたらす観光便益は、現状の宇治の観光便益の約50パーセントを占めていることが判明し、観光客にとって、宇治茶料理やスイーツの存在は宇治を訪れる上で主要な動機となっていることが分かりました。
この結果を踏まえて、今回私たちは、宇治茶スイーツを広める活動をすれば宇治の観光はより活性化されるのではないかと考え、このプロジェクトを開始しました。まず私たちは、宇治市役所商工観光課さんからのアドバイスを受けながら、宇治茶スイーツを扱う店舗と交渉し、19店舗から取材の許可を頂きました。その後それらのお店で一押し宇治茶スイーツの実食調査を行い、その結果をプロジェクト専用のFacebookページでレポートし、twitterでも拡散させました。
そしてそれらをもとにして、最終的にパンフレット形式のマップ「宇治茶スイーツ店マップ」を作成しました。これだけ宇治茶スイーツに特化した案内マップは今までにないものなので、それらを目的に訪れる方々にとっては、きっと宇治の観光に役立つものになると思います。なお、このパンフレットにはアンケート調査票が添付されており、その回答データを分析することで、こうした取り組みの効果を計測することができます。より多くの回答を得るため、このアンケートに回答して各店舗に持参していただくと優待サービスを受けることができるという工夫を取り入れています。

「宇治茶スイーツ店マップ」は、10月21日から12月15日までの期間、東京、愛知、京都、大阪、岡山、広島、福岡にある宇治茶スイーツ取扱店や観光案内所、あるいは観光イベントなどで配布を予定しています。またこのパンフレットはFacebookページからもPDFファイルで入手できます。もちろん衣笠キャンパスやBKCにも設置を予定していますので、ぜひ一冊手に取って宇治に遊びに行ってみてください。宇治は日本の良いところがたくさん詰まった場所です。宇治川のほとりのベンチでスイーツを食べながら休憩するのも良いですし、これからの季節だと紅葉を楽しむこともできるのでおすすめですよ。
このプロジェクトを進めるにあたって、チームをまとめたり取材の交渉をしたりするのはとても大変でしたが、よい経験になりました。パンフレットの作成は無事終了し、一段落つきましたが、最終目標は実際にパンフレットを見た方に宇治を訪れてもらうことです。これからも様々なメディアを通じてこのパンフレットを広く紹介していきたいと思います。そして最終的には、ゼミの学習で得た知識を用いて分析を行い、その結果をフィードバックすることで、宇治の観光振興に貢献できればと思っています。
Facebook:https://www.facebook.com/ujicha.project
※パンフレット配布場所は随時Facebookページでお知らせします。
Twitter:https://twitter.com/ujicha_project

寺脇ゼミでは、市場で取引されない財、サービスの価値を金銭的に評価し、その価値を社会にいかに反映させるかをテーマに研究を行っています。今回のプロジェクトの立ち上げにあたっては、昨年度2回生ゼミで行った研究のひとつ、“宇治茶料理・スイーツ店が生み出す観光便益の経済評価”の成果がきっかけとなりました。研究の準備段階で、宇治市への観光客数が近年伸び悩んでいることを知り、宇治茶料理やスイーツなど、宇治茶を使った新しい食文化の振興が観光客を増やすカギになるのではないかと考えた私たちは、宇治でアンケート調査を実施し、得られたデータを分析して、宇治茶料理やスイーツ店が宇治の観光に果たす役割の大きさを検証することに取り組みました。その結果、宇治における宇治茶料理や宇治茶スイーツ店がもたらす観光便益は、現状の宇治の観光便益の約50パーセントを占めていることが判明し、観光客にとって、宇治茶料理やスイーツの存在は宇治を訪れる上で主要な動機となっていることが分かりました。
この結果を踏まえて、今回私たちは、宇治茶スイーツを広める活動をすれば宇治の観光はより活性化されるのではないかと考え、このプロジェクトを開始しました。まず私たちは、宇治市役所商工観光課さんからのアドバイスを受けながら、宇治茶スイーツを扱う店舗と交渉し、19店舗から取材の許可を頂きました。その後それらのお店で一押し宇治茶スイーツの実食調査を行い、その結果をプロジェクト専用のFacebookページでレポートし、twitterでも拡散させました。
そしてそれらをもとにして、最終的にパンフレット形式のマップ「宇治茶スイーツ店マップ」を作成しました。これだけ宇治茶スイーツに特化した案内マップは今までにないものなので、それらを目的に訪れる方々にとっては、きっと宇治の観光に役立つものになると思います。なお、このパンフレットにはアンケート調査票が添付されており、その回答データを分析することで、こうした取り組みの効果を計測することができます。より多くの回答を得るため、このアンケートに回答して各店舗に持参していただくと優待サービスを受けることができるという工夫を取り入れています。
「宇治茶スイーツ店マップ」は、10月21日から12月15日までの期間、東京、愛知、京都、大阪、岡山、広島、福岡にある宇治茶スイーツ取扱店や観光案内所、あるいは観光イベントなどで配布を予定しています。またこのパンフレットはFacebookページからもPDFファイルで入手できます。もちろん衣笠キャンパスやBKCにも設置を予定していますので、ぜひ一冊手に取って宇治に遊びに行ってみてください。宇治は日本の良いところがたくさん詰まった場所です。宇治川のほとりのベンチでスイーツを食べながら休憩するのも良いですし、これからの季節だと紅葉を楽しむこともできるのでおすすめですよ。
このプロジェクトを進めるにあたって、チームをまとめたり取材の交渉をしたりするのはとても大変でしたが、よい経験になりました。パンフレットの作成は無事終了し、一段落つきましたが、最終目標は実際にパンフレットを見た方に宇治を訪れてもらうことです。これからも様々なメディアを通じてこのパンフレットを広く紹介していきたいと思います。そして最終的には、ゼミの学習で得た知識を用いて分析を行い、その結果をフィードバックすることで、宇治の観光振興に貢献できればと思っています。
Facebook:https://www.facebook.com/ujicha.project
※パンフレット配布場所は随時Facebookページでお知らせします。
Twitter:https://twitter.com/ujicha_project
- 取材・文
- 北村鴻介(経済学部1回生)