淡路島から始まるクリーンエネルギーの可能性
(左から)代表 来田 絵美理さん (経済学部2回生)
副代表 小川真和さん (経済学部2回生)
会計 松本大樹さん (経済学部2回生)
淡路島環境エネルギー団体所属
淡路島でクリーンエネルギーの現状と課題を調査
私たちは、経済学部島田幸司先生のゼミに所属しています。島田先生は淡路島の南にある沼島という島で、住民の方にタブレット端末を配って消費電力の見える化によって需要を制御するというプロジェクトに携わっています。淡路島では、2050年までにクリーンエネルギーを中心に電力を賄おうというプロジェクト「あわじ環境未来島構想」が進行しています。
この話を聞いて、エネルギー・環境の問題に興味を持つゼミ生の有志でこの団体を立ち上げました。震災後のエネルギー供給が問題となっている中、淡路島で新しい試みが成功すれば、日本でのエネルギー需給のあり方が大きく変わるきっかけになるかもしれません。そんな夢のある計画の始まり部分を実際に見てみたいと思いました。
私たちは、夏休みを使って淡路島を訪問しました。島の住民を対象に、最近日本各地で始まっている市民出資型太陽光発電についての意識調査を行いました。はじめは、駅の周辺などで街頭アンケートを行う予定でしたが、それでは電車を利用する人にしか話が聞けないので、多くの方の意見を聞きたいと考えて、車で住宅を回り、直接ポスティングする方法にしました。約450通の無作為投函の結果、今回のアンケートでは79件の回答が得られました。
アンケート調査の後は、3つのグループに分かれて活動しました。
来田さん……洲本市役所を訪問して、再生可能エネルギーについてヒアリングを行いました。太陽光発電は順調に進んでいるけれど、風力発電はメンテナンスが大変であるという現状を知ることができました。洋上での風力発電や潮流発電も検討されていますが、漁業への影響を懸念する関係者の反対意見もあり、まだ実用化には至っていないとのことでした。淡路島での取り組みは、地元の理解を得られるかどうかが重要だと思います。私たちに出来ることは限られているかもしれませんが、クリーンエネルギー普及の活動を継続していきたいです。
松本さん……企業が設置しているメガソーラーの施設を見学させてもらいました。来年完成予定で、完成すれば約2300世帯相当の電力を供給できるとのことでした。建設前は雑草が生い茂って地盤がゆるい土地だったそうですが、地盤をならして杭を打ち、太陽光パネルを固定したとのことでした。まだ完成前ですが、甲子園球場9個分の敷地に見渡す限り太陽光パネルが並び、今後の電力供給に期待が膨らむ施設だと思いました。メガソーラー建設にはまだいろいろな問題がありますが、クリーンエネルギーに対する意識がもっと高まれば、いつか日本でもエネルギー自給は可能になるのではないかと思いました。
小川さん……龍谷大学のグループと一緒に地元の方々との交流会を開催しました。地元の方にお話を聞くと、農業関係者と漁業関係者では意見が違ったり、風力発電に反対の人もいれば観光資源として期待する声もあったり、クリーンエネルギーの実現よりも農道の整備や企業の誘致に力を入れてほしいという意見があったりというように、同じ島に住む人たちの意見をひとつにまとめる難しさを痛感しました。それぞれの立場が違う中、根本的なニーズは何なのか、何がベストな手段なのかを考えなければいけないと思いました。
今後は、アンケートの結果の分析を進め、現地で聞いた話をもとに、自分たちなりの意見をまとめて淡路島で研究成果の発表をしたいと考えています。これからも継続的にこの問題に向かっていきたいと思っています。
この話を聞いて、エネルギー・環境の問題に興味を持つゼミ生の有志でこの団体を立ち上げました。震災後のエネルギー供給が問題となっている中、淡路島で新しい試みが成功すれば、日本でのエネルギー需給のあり方が大きく変わるきっかけになるかもしれません。そんな夢のある計画の始まり部分を実際に見てみたいと思いました。
私たちは、夏休みを使って淡路島を訪問しました。島の住民を対象に、最近日本各地で始まっている市民出資型太陽光発電についての意識調査を行いました。はじめは、駅の周辺などで街頭アンケートを行う予定でしたが、それでは電車を利用する人にしか話が聞けないので、多くの方の意見を聞きたいと考えて、車で住宅を回り、直接ポスティングする方法にしました。約450通の無作為投函の結果、今回のアンケートでは79件の回答が得られました。
アンケート調査の後は、3つのグループに分かれて活動しました。
来田さん……洲本市役所を訪問して、再生可能エネルギーについてヒアリングを行いました。太陽光発電は順調に進んでいるけれど、風力発電はメンテナンスが大変であるという現状を知ることができました。洋上での風力発電や潮流発電も検討されていますが、漁業への影響を懸念する関係者の反対意見もあり、まだ実用化には至っていないとのことでした。淡路島での取り組みは、地元の理解を得られるかどうかが重要だと思います。私たちに出来ることは限られているかもしれませんが、クリーンエネルギー普及の活動を継続していきたいです。
松本さん……企業が設置しているメガソーラーの施設を見学させてもらいました。来年完成予定で、完成すれば約2300世帯相当の電力を供給できるとのことでした。建設前は雑草が生い茂って地盤がゆるい土地だったそうですが、地盤をならして杭を打ち、太陽光パネルを固定したとのことでした。まだ完成前ですが、甲子園球場9個分の敷地に見渡す限り太陽光パネルが並び、今後の電力供給に期待が膨らむ施設だと思いました。メガソーラー建設にはまだいろいろな問題がありますが、クリーンエネルギーに対する意識がもっと高まれば、いつか日本でもエネルギー自給は可能になるのではないかと思いました。
小川さん……龍谷大学のグループと一緒に地元の方々との交流会を開催しました。地元の方にお話を聞くと、農業関係者と漁業関係者では意見が違ったり、風力発電に反対の人もいれば観光資源として期待する声もあったり、クリーンエネルギーの実現よりも農道の整備や企業の誘致に力を入れてほしいという意見があったりというように、同じ島に住む人たちの意見をひとつにまとめる難しさを痛感しました。それぞれの立場が違う中、根本的なニーズは何なのか、何がベストな手段なのかを考えなければいけないと思いました。
今後は、アンケートの結果の分析を進め、現地で聞いた話をもとに、自分たちなりの意見をまとめて淡路島で研究成果の発表をしたいと考えています。これからも継続的にこの問題に向かっていきたいと思っています。