スラムに住む子どもたちや女性たちのために
石原由貴さん(2013年文学部卒) 写真:右
石井尭久さん(産業社会学部2回生)写真:中央
早雲友海さん(文学部1回生) 写真:左
NPO法人ソルト・パヤタスの学生パートナーとして、
フィリピンの女性や子どもたちへの支援活動を行う。
私たち「RitsSALT」は、NPO法人ソルト・パヤタスの学生パートナーとして、フィリピンのごみ山周辺に暮らす「女性」や「子ども」の貧困問題を解決し、生活の向上を果たすため支援しています。活動内容は、学校に通えない子どもたちの学習支援として、月に一回街頭募金を実施し学費として子どもたちに届けています。また、フィリピンの女性たちに仕事を提供するため、現地の女性が製作したブックカバーやハンカチなどのを販売しています。その他にも、大学の近くにあるカフェ店舗を借りてフィリピン料理を提供する「そるとcafe」を開いたり、フィリピンの現状を知るためのスタディツアーを企画したりしています。昨年は新たな取り組みとして、関西圏を自転車で移動しながらソルトグッズを販売する「PAKS」の企画を開始しました。
日々の活動のなかでは、モチベーションを持続させることがとても難しかったですね。ボランティアの活動は強制ではありません。活動を終えて日常生活に戻ると、自然にモチベーションが下がってしまいます。けれども、子どもたちが学校に通うためには継続的な支援が必要です。そこで、私たちは、モチベーションを維持するためにカフェや他大学との合同企画など、楽しみながら参加できる企画を実行しました。その結果、活動の幅が広がり、メンバーも増えて、現在も支援の継続に至っています。
これらの活動を通して得たことはたくさんあります。スタディツアーに参加して、ごみ山という、日本では考えられない光景を目にしました。事前学習を通じて知識はありましたが、実際にごみ山を目の当たりにしたときは衝撃が大きく、ただ見つめることしかできませんでした。このような世界が本当にあるのだということを体感し、視野が広がったように思います。また、今年はPAKSの活動が新聞に取り上げられ、読者からの反応がありました。自分たちの活動は決して無駄ではなく、意味があるのだと感じることができました。この活動を通じて知り合った人々との出会いや現地の人が喜こんくれることが、とても嬉しいですね。取り組みの原動力にもつながります。
誰かに支援することは、一方的なものでしょうか?お互いに励ましあえる関係を築くことができるからこそ、支援が続いていくのだと感じています。私たちが支援している子どもたちは、それぞれが夢をもって将来に向かって頑張っているので、子どもたちが夢を叶えられるように、引き続きサポートをしていきたいです。私たちの活動が、みなさんにフィリピンの貧困について目を向けてもらうきっかけとなるように、これからも活動に励みたいと思います。
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RitsSALTの支援活動は日本で行うものがメインで、気軽に参加できるボランティアです。興味のある方は、私たちと一緒に活動してみませんか?
(お問い合わせ先)
メールアドレス:ritssalt@hotmail.co.jp
Facebook: Rits SALT
- 取材・文
- 岡谷 藍(文学部2回生)