「みんなの空間」をデザインしたい!
佐藤 建さん (理工学研究科博士課程前期課程1回生) 上段左:代表
守口拓也さん (理工学研究科博士課程前期課程1回生) 上段左から2人目
落合 未紗都さん(理工学部4回生) 下段右から2人目
小西佐枝さん (理工学部3回生) 下段左
塚本敦之さん (理工学部3回生) 上段右
デザインサークルDesign Factory所属
課外活動施設「ACTα」の設計・デザインに携わる
今回は、プロジェクトに参加したみなさんの中から5人の方にお話を伺いました!
Design Factoryは、建築学科の学生100人ほどで活動するデザインサークルです。私たちは、有名建築物の見学を行う建築ツアーや、校内での建築コンペを通して、建築に関する知識と技術の向上を目指して日々活動しています。岐阜県中津川市で行われている木匠塾にも毎年参加していて、地域の人々と協力してベンチや休憩所などの簡単な製作物の設計や建築もしています。そして今回、サークルとして初めて一から建築物を設計、デザインするプロジェクトに携わりました。それが先日、びわこ・くさつキャンパス内に完成した課外活動施設「ACTα」です。
この「ACTα」プロジェクトが始まったのは、2年前の2月頃です。学生オフィスの方から「新しくなるACTαに学生のアイデアを取り入れたい」と声を掛けていただき、サークル内の有志が集まってプロジェクトチームを立ち上げました。そこからは、チームで連日、設計案について検討に検討を重ねました。長いときは1日に8時間もミーティングを行いました。また、ACTαを利用する団体の意見も取り入れるため、入居団体にヒアリングを行い、そこからコンセプトを決めていきました。

そしてメンバーで話し合った結果、「みんなの空間」という「風景」を提供したいという考えをまとめました。このコンセプトは、この施設を利用する団体だけでなく、他の学生や市民、キャンパスにかかわる全ての人の空間にしたい、という私達の願いを込めて決めました。具体的には3つの棟を微妙にずらして配置することによって空間をつくり、そこを全学生向けの交流の場にし、建物の裏には緑地を使って居心地の良い「風景」にするという設計案に落とし込みました。
実際の建築物を設計・デザインするのは初めてだったのでとても苦労しました。なかでも、限られた予算の中で設計したり、細かい部材と部材の取り合わせの部分をミリ単位で合わせなくてはいけなかったりと本物の設計・デザインの難しさにぶつかりました。そういった制約はありましたが、私たちはこの「ACTα」にさまざまなアイデアを盛り込みました。
例えば、特殊な素材(ガルスパン)を2色(シルバーとホワイト)、市松状に外壁に配置することによって、太陽の角度、天候による光の当たり方で壁の見え方が変わるようにしたり、建物や看板の字体を自分たちで新しくつくったりしました。このような経験から、自分たちのアイデアを実際のデザインに近づける難しさを知ることができたので良かったと思います。
そして先日、「ACTα」の竣工式が行われました。実際に「アクトα」が建ったのを見た瞬間は、「ついにできたんだ!」と感動しました。普段は模型をつくったり、デザイン画を描いたりはしますが、自分たちの設計したものが現実に建つことはなかなかありません。それが目に見える形で出来上がり、嬉しさや感動などいろいろな感情が湧きあがりました。

このプロジェクトを通じて、私達Design Factoryの活動の枠が広がったと思います。今までは比較的サークル内で活動が完結していましたが、これからは大学内外を問わず、もっと周りに活動を広げていきたいと思います。また、現在の先輩後輩の「繋がり」を大切にしつつ、今後は他学部、他学科の学生も気軽に参加できる「オープンな団体」を目指していきたいです。
在学生へのメッセージをお願いします。
小西さん……私自身、このプロジェクトに参加して成長できたと思います。大きなことを成し遂げるきっかけは、意外にとても小さいことなのだということにも気づかされました。学生のうちしかできないこともあるので、興味のあることにはどんどん挑戦していってもらいたいです。
佐藤さん……この建物のコンセプトでもある「みんなの空間」はいろいろな人に使ってもらって、はじめて自分たちの思い描いていた「風景」になると思っています。なので、この建物を使う団体のみなさんだけではなく、いろんな人にもっと足を運んでもらいたいです。

Design Factoryは、建築学科の学生100人ほどで活動するデザインサークルです。私たちは、有名建築物の見学を行う建築ツアーや、校内での建築コンペを通して、建築に関する知識と技術の向上を目指して日々活動しています。岐阜県中津川市で行われている木匠塾にも毎年参加していて、地域の人々と協力してベンチや休憩所などの簡単な製作物の設計や建築もしています。そして今回、サークルとして初めて一から建築物を設計、デザインするプロジェクトに携わりました。それが先日、びわこ・くさつキャンパス内に完成した課外活動施設「ACTα」です。
この「ACTα」プロジェクトが始まったのは、2年前の2月頃です。学生オフィスの方から「新しくなるACTαに学生のアイデアを取り入れたい」と声を掛けていただき、サークル内の有志が集まってプロジェクトチームを立ち上げました。そこからは、チームで連日、設計案について検討に検討を重ねました。長いときは1日に8時間もミーティングを行いました。また、ACTαを利用する団体の意見も取り入れるため、入居団体にヒアリングを行い、そこからコンセプトを決めていきました。
そしてメンバーで話し合った結果、「みんなの空間」という「風景」を提供したいという考えをまとめました。このコンセプトは、この施設を利用する団体だけでなく、他の学生や市民、キャンパスにかかわる全ての人の空間にしたい、という私達の願いを込めて決めました。具体的には3つの棟を微妙にずらして配置することによって空間をつくり、そこを全学生向けの交流の場にし、建物の裏には緑地を使って居心地の良い「風景」にするという設計案に落とし込みました。
実際の建築物を設計・デザインするのは初めてだったのでとても苦労しました。なかでも、限られた予算の中で設計したり、細かい部材と部材の取り合わせの部分をミリ単位で合わせなくてはいけなかったりと本物の設計・デザインの難しさにぶつかりました。そういった制約はありましたが、私たちはこの「ACTα」にさまざまなアイデアを盛り込みました。
例えば、特殊な素材(ガルスパン)を2色(シルバーとホワイト)、市松状に外壁に配置することによって、太陽の角度、天候による光の当たり方で壁の見え方が変わるようにしたり、建物や看板の字体を自分たちで新しくつくったりしました。このような経験から、自分たちのアイデアを実際のデザインに近づける難しさを知ることができたので良かったと思います。
そして先日、「ACTα」の竣工式が行われました。実際に「アクトα」が建ったのを見た瞬間は、「ついにできたんだ!」と感動しました。普段は模型をつくったり、デザイン画を描いたりはしますが、自分たちの設計したものが現実に建つことはなかなかありません。それが目に見える形で出来上がり、嬉しさや感動などいろいろな感情が湧きあがりました。
このプロジェクトを通じて、私達Design Factoryの活動の枠が広がったと思います。今までは比較的サークル内で活動が完結していましたが、これからは大学内外を問わず、もっと周りに活動を広げていきたいと思います。また、現在の先輩後輩の「繋がり」を大切にしつつ、今後は他学部、他学科の学生も気軽に参加できる「オープンな団体」を目指していきたいです。
在学生へのメッセージをお願いします。
小西さん……私自身、このプロジェクトに参加して成長できたと思います。大きなことを成し遂げるきっかけは、意外にとても小さいことなのだということにも気づかされました。学生のうちしかできないこともあるので、興味のあることにはどんどん挑戦していってもらいたいです。
佐藤さん……この建物のコンセプトでもある「みんなの空間」はいろいろな人に使ってもらって、はじめて自分たちの思い描いていた「風景」になると思っています。なので、この建物を使う団体のみなさんだけではなく、いろんな人にもっと足を運んでもらいたいです。
- 取材・文
- 佐々木 邦男(経済学部2回生)