新しい物質を合成し、実用化につなげたい
柘植 周さん(生命科学研究科博士課程前期課程2回生)
イオン液体討論会において優秀ポスター賞を受賞
僕が取り組んでいるイオン液体の研究とは、分子を設計して合成し、狙った物性を出すという研究です。携帯電話などに入っているリチウムイオン電池の電解質として使える物質をつくり出すことを目指して研究しています。
イオン液体の研究は、防衛大学校の先生からお話をいただいたことがきっかけでした。防衛大学校から提案された物質を合成し、その物性等を調べるというのが最初の段階でした。でも研究が進むにしたがって、こんな物質を合成してみたいというのを分子設計のレベルから考えて、こちらから提案するようになりました。
今回の発表では、イオン液体の中でもDEME系と呼ばれる構造を持ったものの研究をしました。DEME系の構造を持った分子を使って新しい化合物をつくるという研究です。1つの分子内に2つのDEME構造を持った分子を合成し、イオンの部分とイオンでない部分を相分離させることを期待して研究しています。相分離を誘起できれば異方的なイオン輸送材料として電解質へ応用が期待できます。
ポスター発表は、各大学の先生方が審査のために突っ込んだ質問もされるので緊張しました。あまりたくさんの方が聞きに来てくれた印象がなく手応えが無かったので、受賞については諦めていました。ですので、受賞の知らせを聞いたときは驚きました。

新しい物質を合成することは難しいことで、他の発表者は既にある物質を測定している人がほとんどでした。その中で合成に挑戦していることが評価されたのかもしれません。僕も去年の発表では物性測定をしていましたが、もともと新しいものをつくりたいと思って今の研究室に入ったので、合成は楽しかったです。
実験は、今一緒の研究をしている4回生の後輩が引き継いでくれます。「これに使える」と言えるような新たな物質を合成してほしいと思います。僕自身も、今は学術的な研究を中心にしていますが、就職したら「あってよかった」と思われるような実生活に役立つものをつくりたいと思います。
防衛大学校の先生方には、ポスター発表での伝え方の指導もしていただきました。ゼミでも発表の時間をもらって研究室のメンバーから意見をもらい、いろいろな人の協力があっての今回の受賞だと思います。周りのみんなに感謝しています。

イオン液体の研究は、防衛大学校の先生からお話をいただいたことがきっかけでした。防衛大学校から提案された物質を合成し、その物性等を調べるというのが最初の段階でした。でも研究が進むにしたがって、こんな物質を合成してみたいというのを分子設計のレベルから考えて、こちらから提案するようになりました。
今回の発表では、イオン液体の中でもDEME系と呼ばれる構造を持ったものの研究をしました。DEME系の構造を持った分子を使って新しい化合物をつくるという研究です。1つの分子内に2つのDEME構造を持った分子を合成し、イオンの部分とイオンでない部分を相分離させることを期待して研究しています。相分離を誘起できれば異方的なイオン輸送材料として電解質へ応用が期待できます。
ポスター発表は、各大学の先生方が審査のために突っ込んだ質問もされるので緊張しました。あまりたくさんの方が聞きに来てくれた印象がなく手応えが無かったので、受賞については諦めていました。ですので、受賞の知らせを聞いたときは驚きました。
新しい物質を合成することは難しいことで、他の発表者は既にある物質を測定している人がほとんどでした。その中で合成に挑戦していることが評価されたのかもしれません。僕も去年の発表では物性測定をしていましたが、もともと新しいものをつくりたいと思って今の研究室に入ったので、合成は楽しかったです。
実験は、今一緒の研究をしている4回生の後輩が引き継いでくれます。「これに使える」と言えるような新たな物質を合成してほしいと思います。僕自身も、今は学術的な研究を中心にしていますが、就職したら「あってよかった」と思われるような実生活に役立つものをつくりたいと思います。
防衛大学校の先生方には、ポスター発表での伝え方の指導もしていただきました。ゼミでも発表の時間をもらって研究室のメンバーから意見をもらい、いろいろな人の協力があっての今回の受賞だと思います。周りのみんなに感謝しています。