行動に移す大切さを学んだ日米学生会議
鈴木健司さん(法学部3回生 国際インスティテュート)
第65回日米学生会議に参加。第66回には実行委員として現在活動中。
一昨年にアメリカ・ワシントン大学へ留学した私は、帰国後自分の英語力を試したいと思い、2013年8月「日米学生会議」に参加しました。日米学生会議とは、「世界の平和は太平洋にあり、太平洋の平和は日米間の平和にある。その一翼を学生も担うべきである」という理念のもと、アメリカの対日感情の改善、日米相互の信頼回復を目指して1934年に発足された日本初の国際的な学生 交流団体です。
開催期間は約1ヵ月間。日本からは東京大学や京都大学、慶應義塾大学、早稲田大学、岡山大学、琉球大学、同志社大学、立命館大学のなどの全国の大学から学生が参加しました。参加者は、実行委員16名を含んだ、日本人36名とアメリカ人36名の計72名。7つのグループ(分科会)に属します。分科会には「環境問題と社会」や「グローバル化と食の安全保障」、「現代における日米両国の教育問題」などのテーマがそれぞれ設けられます。期間中、京都府や長崎県、岩手県、東京都を移動しながら、テーマに関係する施設を訪問したり、両国の著名な政治家の話を聞いたりしながら、学生同士で理解を深めていきます。
会議の最終日にはファイナルフォーラムを実施し、1ヵ月間の活動から得た考えを各分科会でまとめ、自分たちの提案として社会に発信しました。日米学生会議は、分科会の議論だけではなく、共同生活による日米の相互理解も大きな目的の一つです。
海外の学生との共同生活は、容易ではありませでした。文化や生活習慣、価値観が異なることはもちろん、英語を使って会話をしなければならないため、苦労した点は多くありました。自分の考えていることが上手く表現できない人、それを見て「貢献する気がないのか」と怒ってしまう人、学生間で衝突する場面もありましたね。「何で問題が起きたのか?」を話し合うことで、解決して乗り越えてきました。
ある日のグループミーティング。私は「自分もこうなりたい」と思える人に出会いました。彼は議論するなかで“自らメンバーを引っ張っていくべき時”と、“グループを後ろから支えるべき時”の判断が優れていて、一人ひとりの性格や表情を見極め、良いタイミングで声をかけたり発言したりしているようでした。そんな彼に刺激を受け、「自分が何をするべきか」と考え込んでばかりだった私は、気づいたことを気づいたままで終わるのではなく、気づいたことを行動に移すことが大切なのだと実感することができました。
期間中、「自分は何をすればいいのか」「グループのために自分ができることってなんだろう」と日々考えたことは、自分自身を見つめ直すことにつながりました。自分は「チームで動くことが好きだ」ということに気づくこともできました。今後はまだ具体的ではありませんが、自分の足で世界の国々を訪れてその魅力を学び、日本特有の長所を用いながら国際的に活動していきたいと考えています。

私は、今年開催される第66回日米国際会議の実行委員として、夏の会議開催に向けて活動中です。分科会のリーダーとしてグループをまとめる存在にならなければなりません。参加者一人ひとりの良いところを伸ばしながら、深い議論ができる環境を築いていきたいと思います。
・第66回日米学生会議参加者募集期間
2014年1月11日(土)~2月21日(金)
*小論文課題あり。
詳しくは第66回日米学生会議公式HP(http://kjass.net/jasc-japan/index.html)をご覧下さい。
開催期間は約1ヵ月間。日本からは東京大学や京都大学、慶應義塾大学、早稲田大学、岡山大学、琉球大学、同志社大学、立命館大学のなどの全国の大学から学生が参加しました。参加者は、実行委員16名を含んだ、日本人36名とアメリカ人36名の計72名。7つのグループ(分科会)に属します。分科会には「環境問題と社会」や「グローバル化と食の安全保障」、「現代における日米両国の教育問題」などのテーマがそれぞれ設けられます。期間中、京都府や長崎県、岩手県、東京都を移動しながら、テーマに関係する施設を訪問したり、両国の著名な政治家の話を聞いたりしながら、学生同士で理解を深めていきます。
会議の最終日にはファイナルフォーラムを実施し、1ヵ月間の活動から得た考えを各分科会でまとめ、自分たちの提案として社会に発信しました。日米学生会議は、分科会の議論だけではなく、共同生活による日米の相互理解も大きな目的の一つです。
海外の学生との共同生活は、容易ではありませでした。文化や生活習慣、価値観が異なることはもちろん、英語を使って会話をしなければならないため、苦労した点は多くありました。自分の考えていることが上手く表現できない人、それを見て「貢献する気がないのか」と怒ってしまう人、学生間で衝突する場面もありましたね。「何で問題が起きたのか?」を話し合うことで、解決して乗り越えてきました。
ある日のグループミーティング。私は「自分もこうなりたい」と思える人に出会いました。彼は議論するなかで“自らメンバーを引っ張っていくべき時”と、“グループを後ろから支えるべき時”の判断が優れていて、一人ひとりの性格や表情を見極め、良いタイミングで声をかけたり発言したりしているようでした。そんな彼に刺激を受け、「自分が何をするべきか」と考え込んでばかりだった私は、気づいたことを気づいたままで終わるのではなく、気づいたことを行動に移すことが大切なのだと実感することができました。
期間中、「自分は何をすればいいのか」「グループのために自分ができることってなんだろう」と日々考えたことは、自分自身を見つめ直すことにつながりました。自分は「チームで動くことが好きだ」ということに気づくこともできました。今後はまだ具体的ではありませんが、自分の足で世界の国々を訪れてその魅力を学び、日本特有の長所を用いながら国際的に活動していきたいと考えています。
私は、今年開催される第66回日米国際会議の実行委員として、夏の会議開催に向けて活動中です。分科会のリーダーとしてグループをまとめる存在にならなければなりません。参加者一人ひとりの良いところを伸ばしながら、深い議論ができる環境を築いていきたいと思います。
・第66回日米学生会議参加者募集期間
2014年1月11日(土)~2月21日(金)
*小論文課題あり。
詳しくは第66回日米学生会議公式HP(http://kjass.net/jasc-japan/index.html)をご覧下さい。
- 取材・文
- 林 ありさ(文学部2回生)