「好きなものを自分でつくりたい」その思いで実現した自作Segway「Kuroway」
黒瀬 裕一郎さん(理工学部3回生)
ICTchallenge+RNEXT2013において、「Kuroway」で滋賀県知事特別賞とウルシステムズ賞を受賞
私は昔から乗り物が大好きでした。高校生の時、立命館守山高等学校サイテック部に所属し、ロボカップに参加するなどして本格的にロボットをつくり始めました。
1回生の時に、高校生を対象としたソフトウェアコンテスト「ICTchallenge+R」の存在を知りました。第一回目のファイナリストの発表を見に行き、とてもおもしろかったので私も参加したいと思いました。次年度からできた大学生部門において、昨年度は「AR sniper」という作品で参加しSpeee賞を、今年度は自作Segway「Kuroway」で滋賀県知事特別賞とウルシステムズ賞を受賞することができました。
Kurowayをつくろうと思ったきっかけは、あるイベントでSegwayに乗った際に、普段の乗り物とは違う楽しさを感じたからです。しかし買うと費用がかかりますし、せっかくロボット技術研究会に所属しているのだからつくってみようと思いました。もうひとつは、BKCは駐輪場が遠いことです。Segwayは占有面積も人とあまり変わらないですし、これに乗れば楽に教室まで行けると思ったからです。
Kurowayをつくり始めたのは一昨年の秋。まず小さな実験機体を作成し、それから実物をを作成するという流れです。作成する際にバランスよく立たせることが難しく、苦労しました。バランスよく立たせるためには、加速度センサーと角速度センサーをフィルタリングして地面との角度を図るプログラムを作成する必要があります。なかなかうまくいかなくて、途中でつくるのを諦めた時期もあったのですが、データからうまくノイズを処理することができるようになり、バランスよく立つ最適な角度を算出することに成功しました。
それから3ヶ月くらいで実物大Kuroway の設計、プログラム設計をしました。一般のSegwayとの違いは、スマートフォンと通信させ、速度や積算距離、Segwayに乗ったことで「消費しなかったカロリー」を表示する機能を設けたことです。部品は市販で売っているものを利用したり、買ってきてそれを加工したりしたので、一般のSegwayより格段に安くつくることができました。
コンテストでKurowayを発表し、賞をいただくことができたのはすごくうれしかったです。このように、作成した機械を紹介できる場があるということはものづくりを続けるモチベーションにつながっています。また、作成したものを知ってもらえることは純粋にとてもうれしいです。実際、コンテストのあと、「ロボット技術研究会」と言うと、「あー、Kurowayの!」と言ってもらえることが多くなりました。
これから挑戦したいことは新型Kurowayの製作。コンテストで他の学生の発表を聞いて、独自性やオリジナリティをもっと取り入れる必要があると感じましたし、一度つくってみて、「もっとこういう構造にしたらいいんじゃないか」というアイデアがあるので、それらを踏まえて、安く、小さく、軽い新型Kurowayを作成したいと思っています。
今は学内でKurowayに乗るには許可が要りますが、大学は研究の場なので、多少不完全なものでもチャレンジさせてもらえたらと思っています。いつかキャンパスの中で、みんながKurowayに乗れるといいと思います。
ICTchallenge+Rの公式HPはコチラ
http://www.ict-challenger.jp/
1回生の時に、高校生を対象としたソフトウェアコンテスト「ICTchallenge+R」の存在を知りました。第一回目のファイナリストの発表を見に行き、とてもおもしろかったので私も参加したいと思いました。次年度からできた大学生部門において、昨年度は「AR sniper」という作品で参加しSpeee賞を、今年度は自作Segway「Kuroway」で滋賀県知事特別賞とウルシステムズ賞を受賞することができました。
Kurowayをつくろうと思ったきっかけは、あるイベントでSegwayに乗った際に、普段の乗り物とは違う楽しさを感じたからです。しかし買うと費用がかかりますし、せっかくロボット技術研究会に所属しているのだからつくってみようと思いました。もうひとつは、BKCは駐輪場が遠いことです。Segwayは占有面積も人とあまり変わらないですし、これに乗れば楽に教室まで行けると思ったからです。
Kurowayをつくり始めたのは一昨年の秋。まず小さな実験機体を作成し、それから実物をを作成するという流れです。作成する際にバランスよく立たせることが難しく、苦労しました。バランスよく立たせるためには、加速度センサーと角速度センサーをフィルタリングして地面との角度を図るプログラムを作成する必要があります。なかなかうまくいかなくて、途中でつくるのを諦めた時期もあったのですが、データからうまくノイズを処理することができるようになり、バランスよく立つ最適な角度を算出することに成功しました。
それから3ヶ月くらいで実物大Kuroway の設計、プログラム設計をしました。一般のSegwayとの違いは、スマートフォンと通信させ、速度や積算距離、Segwayに乗ったことで「消費しなかったカロリー」を表示する機能を設けたことです。部品は市販で売っているものを利用したり、買ってきてそれを加工したりしたので、一般のSegwayより格段に安くつくることができました。
コンテストでKurowayを発表し、賞をいただくことができたのはすごくうれしかったです。このように、作成した機械を紹介できる場があるということはものづくりを続けるモチベーションにつながっています。また、作成したものを知ってもらえることは純粋にとてもうれしいです。実際、コンテストのあと、「ロボット技術研究会」と言うと、「あー、Kurowayの!」と言ってもらえることが多くなりました。
これから挑戦したいことは新型Kurowayの製作。コンテストで他の学生の発表を聞いて、独自性やオリジナリティをもっと取り入れる必要があると感じましたし、一度つくってみて、「もっとこういう構造にしたらいいんじゃないか」というアイデアがあるので、それらを踏まえて、安く、小さく、軽い新型Kurowayを作成したいと思っています。
今は学内でKurowayに乗るには許可が要りますが、大学は研究の場なので、多少不完全なものでもチャレンジさせてもらえたらと思っています。いつかキャンパスの中で、みんながKurowayに乗れるといいと思います。
ICTchallenge+Rの公式HPはコチラ
http://www.ict-challenger.jp/
- 取材・文
- 遠藤光理(経営学部2回生)