LIBERO(リベロ) ~自由に使える憩いのスペース~
山田聡史さん(理工学研究科博士課程前期課程1回生)
「ユニオンスクエア前ATM跡地利用コンペ」で最優秀賞受賞
ユニオンスクエア前にあったATMの跡地をデザインするコンペがあるというのは、昨年の11月ごろ建築学科のメーリングリストで知りました。実際につくられるものをデザインすることはなかなかできないのでいい経験になると思い、同じ研究室の4回生3人(当時)で応募しました。
ユニオン前という立地条件を考えたとき、「いろんな学生が集まる」「ご飯を食べたりくつろいだり」といったイメージが見えてきました。「BKCには座る場所が少ない」という意見が多いと聞いたこともあったので、コンセプトは「思い思いの使い方ができる憩いのスペース」になりました。
コンセプトに合わせ、一枚の板が椅子にもテーブルにもなり、内向きにも外向きにも座れるというデザインが浮かんできました。このデザインならコストもあまりかからないし、誰も座っていないときもオブジェとしてアート性があるのではないかと思いました。12月の結果発表で見事最優秀賞をいただき、嬉しい気持ちと同時に、「本当に完成までたどり着けるのだろうか」という不安な気持ちもありました。

自分たちの卒業設計が終わった2月中旬から、施工する会社の方との話し合いが始まりました。色や材質、切り込みを入れる位置や穴の大きさなどを相談しました。当初は板を薄いものにして、浮いているように見えるデザインを考えていました。しかし、安全性の面から適度な厚さが必要とわかりました。材質も金属かコンクリートを考えていましたが、予算・施工期間・座り心地を考えて人工木になりました。色は、普通のベンチとは違うけれどBKCに違和感なく溶け込むようなグレーにしました。
自分たちの案がすんなり通らずに苦労したこともありましたが、安全に使ってもらうには何が必要かを考えられるようになりました。また、実際のスケールでデザインしたことで、人が安心やゆとりを感じる高さ・大きさもわかるようになりました。
3月から施工が始まり、4月中旬に完成しました。昼休みにたくさんの人が利用しているのを見たときは嬉しかったです。一方で、溝に足を入れて板をテーブルにするという使い方はあまりされていなくて、設計者の想定どおりにはいかないという難しさも学びました。
僕は今、SDP(Studio Design Program)という、一級建築士の資格取得を目指し、世界的に有名な建築家に直接教えてもらえるプログラムに参加しています。テーマは、「滋賀県の湖西地域に1000人の集落をつくる」。建築デザインの枠を超えた壮大なものです。人が集まるようなデザインを考え、県や市の人にプレゼンできるように頑張ります。

ユニオン前という立地条件を考えたとき、「いろんな学生が集まる」「ご飯を食べたりくつろいだり」といったイメージが見えてきました。「BKCには座る場所が少ない」という意見が多いと聞いたこともあったので、コンセプトは「思い思いの使い方ができる憩いのスペース」になりました。
コンセプトに合わせ、一枚の板が椅子にもテーブルにもなり、内向きにも外向きにも座れるというデザインが浮かんできました。このデザインならコストもあまりかからないし、誰も座っていないときもオブジェとしてアート性があるのではないかと思いました。12月の結果発表で見事最優秀賞をいただき、嬉しい気持ちと同時に、「本当に完成までたどり着けるのだろうか」という不安な気持ちもありました。
自分たちの卒業設計が終わった2月中旬から、施工する会社の方との話し合いが始まりました。色や材質、切り込みを入れる位置や穴の大きさなどを相談しました。当初は板を薄いものにして、浮いているように見えるデザインを考えていました。しかし、安全性の面から適度な厚さが必要とわかりました。材質も金属かコンクリートを考えていましたが、予算・施工期間・座り心地を考えて人工木になりました。色は、普通のベンチとは違うけれどBKCに違和感なく溶け込むようなグレーにしました。
自分たちの案がすんなり通らずに苦労したこともありましたが、安全に使ってもらうには何が必要かを考えられるようになりました。また、実際のスケールでデザインしたことで、人が安心やゆとりを感じる高さ・大きさもわかるようになりました。
3月から施工が始まり、4月中旬に完成しました。昼休みにたくさんの人が利用しているのを見たときは嬉しかったです。一方で、溝に足を入れて板をテーブルにするという使い方はあまりされていなくて、設計者の想定どおりにはいかないという難しさも学びました。
僕は今、SDP(Studio Design Program)という、一級建築士の資格取得を目指し、世界的に有名な建築家に直接教えてもらえるプログラムに参加しています。テーマは、「滋賀県の湖西地域に1000人の集落をつくる」。建築デザインの枠を超えた壮大なものです。人が集まるようなデザインを考え、県や市の人にプレゼンできるように頑張ります。