大学対抗実況コンテストで最優秀賞、ベストアナウンサー賞を受賞!
定梶郁央さん(文学部3回生)
立命館大学放送局(RBC)所属
「ピッチャー第3球投げました!」熱戦を伝える実況。6月8日(日)に開催されたオリックスバファローズ主催の「大学対抗実況コンテスト」において、立命館大学放送局(以下:RBC)は初出場で最優秀賞を獲得した。ベストアナウンサー賞にも輝いたメンバーの定梶郁央さんに話を伺った。
今年で3回目を迎える「大学対抗実況コンテスト」は、体育会系の活動に比べて競う場が少なく、成績が残りにくい文化系の活動に注目し、スポーツ実況に取り組む大学生を対象に創設された。参加大学は関西学院大学、関西大学、京都産業大学、同志社大学、龍谷大学、立命館大学の六大学。試合の進行を伝える「アナウンサー(実況)」と、投球や展開について説明する「解説」、「アナ付」と呼ばれるアナウンサーの補助、録音した音声を清音する「音響」の3人もしくは4人一組で出場する。コンテストはプロ野球二軍のオリックスバファローズ対阪神タイガース戦の一場面を実況した音声が審査された。
副賞として京セラドームでのバファローズ1軍戦の、選手コールを実際に体験する定梶さん(スクリーン:右)/音声は実況コンテストのものです。
定梶さんのこれまでの実況経験は、硬式野球部の同志社大学戦(立同戦)の2回。実況の練習は、インターネットで配信されるプロの野球実況を参考に独学で学んだそうだ。
コンテスト当日の朝、立命館チームに予期せぬ事態が訪れた。アナ付を担当するはずだったメンバーが突然出場できなくなったのだ。立命館チームは実況の定梶さんと解説の学生の2人で挑むことに。投球カウントや資料の確認など複数の作業を同時に行う本番は、一瞬の気の緩みも許されない状況だった。「不測の事態が起きたことや、選手の過去の成績などを完全に頭に叩き込めなかったので、まさか優勝するとは思っていなかったです。けれど、日々の練習の成果を発揮することはできたと思います。でも、まだまだです。」、と大会を振り返った。
解説の藤田健太さん(情報理工学部2回生)と定梶さん:写真右
学園祭の司会や学内ラジオのDJに憧れて、RBCのアナウンス部に入部した定梶さんは、入部後、発声方法や滑舌、原稿の読み方など、10段階にも及ぶRBC独自の検定を一つひとつ合格して力をつけてきた。ある項目の検定には20回落ちたこともあった。時間がかかったからこそ、得たものがあったという。
いちばん成長したことは、周りをみて、周囲の人に感謝できるようになったこと。制作や音声、映像などスタッフの働きや、仲間のアドバイス、視聴者からの応援の言葉も含めて、いろんな支えがあるからこそ、自分がステージに立てていることに気づいた。「学生のアマチュアですがネットの視聴者にお届けする以上、いい加減な仕事はしたくない。“どうすれば見ている人、聞いている人に伝わるのか”“視聴者のために自分ができることは何か”自分の仕事に満足せず、よりよいものを届けようと努力し続けることが聞いている人や周りのスタッフへの礼儀だと思うんです。」と語った定梶さん。そして「他人に楽しさを伝えられてこそ、自分にとっての本当の楽しさになる」ということにも気づいたそうだ。
コンテストを終えて、自分の言葉でモノを伝えていくことが好きだと改めて実感した。入部した頃は雲の上の存在だったプロのアナウンサー。「やっぱりやってみたい」、その気持ちが膨らんでいった。理想の実況は、“見ている人、聞いている人にとって邪魔にならないアナウンス、なにより聞いてくれる人のために。”聞いている全ての人を笑顔にするため、定梶さんの声はこれからも届けられていく。
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