高度1000mの闘い!風を制して学生日本一
関島大地さん(理工学部4回生)
3月の全日本学生選手権で優勝した、立命館大学で設立約40年の熱気球サークル「ダンデライオン」のパイロット、関島さんにお話を聞きました。
気球は一般的に、パイロット1人、同乗者1人、地上クルー2~3人くらいで飛ばします。はじめに観測用風船を飛ばしてどの高さでどんな風が吹いているかを確認し、そのあと気球を組み立てます。球皮(気球の丸い部分)を広げて扇風機で風を入れ、ある程度膨らんだらバーナーで中の空気を温め、気球を立ち上げます。
競技用の気球は上空300m~1000m、ときには2000mくらいまで上がることもあります。でも操縦かんがないので方向の調節はできません。バーナーを焚いて浮上するのと球皮の上から熱気を出して降下するのと、動きは2通りだけです。
ただ、パイロットは“風”を使うこともできます。はじめに飛ばした風船の軌跡や気球が浮上するときにそれぞれの高さで吹いていた風の向きを覚えておいて、目指す方向に流れている風に乗れるよう機体の高さを調節します。天気予報、工場の煙、地形、競技中なら他の機体の動きなどの情報も利用します。とはいえ風に乗っているとき、中では無風状態なので風を読むのもなかなか難しいんですけどね。

気球の「競技」ってどうやるの?と思われるかもしれませんが、操縦の正確さを競うものがほとんどです。たとえば、ターゲットとなる気球を追跡し、その気球が降りた地点のできるだけ近くにマーカーというおもりを落としてポイントを競うものがあります。
気球に乗ると遮るものもなく360度見渡すことができます。滋賀県なら琵琶湖が上空から見られたり、冬の北海道ではダイヤモンドダストがキラキラ光っていたりと景色もきれいです。雲海が眼下に見えることもありますよ。バーナーの音以外は音もほとんどなく、静かで非日常的な世界が楽しめます。
初めて気球に乗ったときは10分ほどのフライトでしたが、生身で浮いているという感覚が衝撃的でした。とてもゆっくりのように感じるのに実際は結構なスピードで、あっという間に100mくらいの高さに上がっていました。

パイロットになったばかりの頃は、いつの間にか違う風に乗って思わぬ方向へ行ってしまうこともありましたが、フライトの経験を積んで、気球を同じ高さにキープしたり、わずかな風を捉えることができるようになってきました。気球の大会では佐賀大学が強豪で、「佐賀大を倒して日本一」を目指していたので、今回の優勝は嬉しかったです。
これからは社会人の参加する大会でも成績を残し、卒業しても社会人チームに入って競技を続けて行きたいと思います。インストラクターのライセンスを取得し、後輩の指導もしたいです。
ダンデライオンの気球に乗せていただき、東近江市の上空約600mを
フライトしました!!
気球は一般的に、パイロット1人、同乗者1人、地上クルー2~3人くらいで飛ばします。はじめに観測用風船を飛ばしてどの高さでどんな風が吹いているかを確認し、そのあと気球を組み立てます。球皮(気球の丸い部分)を広げて扇風機で風を入れ、ある程度膨らんだらバーナーで中の空気を温め、気球を立ち上げます。
競技用の気球は上空300m~1000m、ときには2000mくらいまで上がることもあります。でも操縦かんがないので方向の調節はできません。バーナーを焚いて浮上するのと球皮の上から熱気を出して降下するのと、動きは2通りだけです。
ただ、パイロットは“風”を使うこともできます。はじめに飛ばした風船の軌跡や気球が浮上するときにそれぞれの高さで吹いていた風の向きを覚えておいて、目指す方向に流れている風に乗れるよう機体の高さを調節します。天気予報、工場の煙、地形、競技中なら他の機体の動きなどの情報も利用します。とはいえ風に乗っているとき、中では無風状態なので風を読むのもなかなか難しいんですけどね。
気球の「競技」ってどうやるの?と思われるかもしれませんが、操縦の正確さを競うものがほとんどです。たとえば、ターゲットとなる気球を追跡し、その気球が降りた地点のできるだけ近くにマーカーというおもりを落としてポイントを競うものがあります。
気球に乗ると遮るものもなく360度見渡すことができます。滋賀県なら琵琶湖が上空から見られたり、冬の北海道ではダイヤモンドダストがキラキラ光っていたりと景色もきれいです。雲海が眼下に見えることもありますよ。バーナーの音以外は音もほとんどなく、静かで非日常的な世界が楽しめます。
初めて気球に乗ったときは10分ほどのフライトでしたが、生身で浮いているという感覚が衝撃的でした。とてもゆっくりのように感じるのに実際は結構なスピードで、あっという間に100mくらいの高さに上がっていました。
パイロットになったばかりの頃は、いつの間にか違う風に乗って思わぬ方向へ行ってしまうこともありましたが、フライトの経験を積んで、気球を同じ高さにキープしたり、わずかな風を捉えることができるようになってきました。気球の大会では佐賀大学が強豪で、「佐賀大を倒して日本一」を目指していたので、今回の優勝は嬉しかったです。
これからは社会人の参加する大会でも成績を残し、卒業しても社会人チームに入って競技を続けて行きたいと思います。インストラクターのライセンスを取得し、後輩の指導もしたいです。
ダンデライオンの気球に乗せていただき、東近江市の上空約600mを
フライトしました!!