的の向こうにあるオリンピックを目指して
長谷川 智彦さん(経営学部2回生)
エアライフル10AR60Mナショナルチーム 所属
10m 先にあるわずか1mmの円を狙う目は、まるで獲物を追うハンターのように鋭く真剣だ。張り詰めた空気に、突然「パーン!」と乾いた高音が響く。

射撃を見せてくれたのは、今年1月、ライフルのナショナルチームに選出された経営学部2回生の長谷川智彦さん。ライフルをはじめたのは、高校1年生のとき。何か新しいことをやってみたいという思いで、全国大会で優勝を争う強豪校、富山県立南砺福光高校射撃部に入部した。「練習を重ねると、試合に勝てるようになりました。射撃は結果が点数で表れるのでそれが楽しいですね。」高校3年生では、第2回アジアユースゲームズに日本代表として出場するほどの実力となっていた。
初めて参加したナショナルチームの合同合宿では、撃つ練習は行わず、メンタルトレーニングやフィジカルトレーニング、食事の栄養管理、優勝したときのマスメディア対応などを学んだ。そして、海外試合で出会った同年代の選手からは刺激を受けたという。特に中国の楊浩然選手の一発も外さない強い精神力には驚かされた。

日本代表として初めて挑んだのが、先月韓国で行われたISSF ワールトカップチャンオン大会。結果は81位だった。他の選手に比べて圧倒的に練習量が足りなかったことと精神面で負けていた、と苦しい表情で大会を振り返る長谷川さん。1回生の後半から成績が落ち、ちょうどそのころにナショナルチームに選ばれた。喜びと同時に「こんな成績で日本代表・・・。」「自分は日本代表選手だから、少なくとも日本の選手には負けられない。」とプレッシャーがのしかかり、それから記録が思うように伸ばせなくなっている。
ただ、今は「このままでは終われない」という強い気持ちがある。日本代表に選ばれていることはめったにないチャンス。「できる限りのことはやりたいし、選んでくれた人や応援してくれた人の期待にこたえたい」大阪いばらきキャンパスから京都市北区柊野の練習場まで片道2時間。移動の時間や不便さで時間の苦労は多いが、射撃から学んだ「真摯に向き合うこと」を心に据えて、長谷川さんはこれからも技術と精神を鍛えていく。将来は、射撃の腕を極めるだけでなく、人間としても磨きをかけて尊敬されるような人になりたいと語ってくれた。目指すのは2016年のリオ五輪出場の獲得、そしてその先の2020年の東京五輪出場だ。

射撃を見せてくれたのは、今年1月、ライフルのナショナルチームに選出された経営学部2回生の長谷川智彦さん。ライフルをはじめたのは、高校1年生のとき。何か新しいことをやってみたいという思いで、全国大会で優勝を争う強豪校、富山県立南砺福光高校射撃部に入部した。「練習を重ねると、試合に勝てるようになりました。射撃は結果が点数で表れるのでそれが楽しいですね。」高校3年生では、第2回アジアユースゲームズに日本代表として出場するほどの実力となっていた。
初めて参加したナショナルチームの合同合宿では、撃つ練習は行わず、メンタルトレーニングやフィジカルトレーニング、食事の栄養管理、優勝したときのマスメディア対応などを学んだ。そして、海外試合で出会った同年代の選手からは刺激を受けたという。特に中国の楊浩然選手の一発も外さない強い精神力には驚かされた。
日本代表として初めて挑んだのが、先月韓国で行われたISSF ワールトカップチャンオン大会。結果は81位だった。他の選手に比べて圧倒的に練習量が足りなかったことと精神面で負けていた、と苦しい表情で大会を振り返る長谷川さん。1回生の後半から成績が落ち、ちょうどそのころにナショナルチームに選ばれた。喜びと同時に「こんな成績で日本代表・・・。」「自分は日本代表選手だから、少なくとも日本の選手には負けられない。」とプレッシャーがのしかかり、それから記録が思うように伸ばせなくなっている。
ただ、今は「このままでは終われない」という強い気持ちがある。日本代表に選ばれていることはめったにないチャンス。「できる限りのことはやりたいし、選んでくれた人や応援してくれた人の期待にこたえたい」大阪いばらきキャンパスから京都市北区柊野の練習場まで片道2時間。移動の時間や不便さで時間の苦労は多いが、射撃から学んだ「真摯に向き合うこと」を心に据えて、長谷川さんはこれからも技術と精神を鍛えていく。将来は、射撃の腕を極めるだけでなく、人間としても磨きをかけて尊敬されるような人になりたいと語ってくれた。目指すのは2016年のリオ五輪出場の獲得、そしてその先の2020年の東京五輪出場だ。