フランス語弁論大会3位入賞。大学から学び始めたフランス語で新しい自分をみつける。
赤壁彩子さん(文学部4回生)
11月14日、赤壁さんは、京都外国語大学主催の「第47回『全日本学生フランス語弁論大会』」において3位を受賞しました。
審査は一次選考の自由テーマによるフランス語での7分のスピーチと二次選考の面接。赤壁さんは、昨年祖父から聞いた戦争体験談を元に「戦争と記憶」をスピーチテーマに選び、平和のためには、まずお互いを理解する必要があるため「対話」が必要であることを訴えました。それまで一度も戦争の話をしなかった祖父が、なぜ今になって自分に戦争の話をしてくれたのかを考えたとき、祖父が「次の世代に伝え続けなければいけない」という想いを持っていたのではないかと受けとめ、何らかの形でその想いを伝え残していきたいと考えたそうです。
赤壁さんがフランス語を学び始めたのは第二外国語としてフランス語を選択した大学入学後。単語や文法の活用や試験対策など基本的な勉強を続けていた彼女が本格的に力を入れ始めたのは、2回生の終わりに参加した「異文化理解セミナー」がきっかけでした。フランストゥールーズのトゥールーズミラーユ大学での4週間の短期留学。留学中、必要最低限の会話はできても自分の本音の想いを上手く表現できなかったそうです。そこで赤壁さんは「表面的ではなく、もっと深いところで人と意思疎通ができるようになりたい」と奮起しました。帰国後は、毎朝日本語の音声文章を聞いてフランス語と英語に訳して声に出し、夜はお風呂の中でフランス語特有の難しい発音を練習するなど、できるだけ時間を有効に使おうと努めてきました。「言語を学ぶのが面白いのは、自分の努力が実力として表れるからです。頑張った分話せるようになるし、逆に怠けるとすぐに話せなくなる。だからこそ自分に厳しくなれるし、継続できます。」
相手に自分の胸のうちを伝えることは、日本人同士でも難しいし、相手が外国人なら、お互いの価値観や常識の違いからなお難しい。そこで自分の考えを確実に相手に伝える大切さを実感した、と赤壁さんは話します。「気を遣って自分の想いを伏せているよりも、今その瞬間に自分が思っていることを伝える方が、相手を信頼しているということですし、それが思いやりなのかなと思っています。」この考えに至った赤壁さんはフランス語でも日本語でも、自分の想いを躊躇せずに表せるようになり、人付き合いの幅も広がったといいます。「以前は周りの学生との意欲の差が気になって授業でも遠慮がちになることもありましたが、フランス語で実力をつけることで自分に自信がもて、今では何事も臆することなく挑戦できるようになりました。」
現在は国家試験の「通訳案内士」に挑戦中の赤壁さん。卒業後の目標は2020年の東京五輪でフランス語を使って世界の選手をサポートすること。「世界で活躍するオリンピック選手など、意識が高い人と関わりを持ち刺激を受け、自分も周りに刺激を与えられるように頑張り続けたいですね!」
審査は一次選考の自由テーマによるフランス語での7分のスピーチと二次選考の面接。赤壁さんは、昨年祖父から聞いた戦争体験談を元に「戦争と記憶」をスピーチテーマに選び、平和のためには、まずお互いを理解する必要があるため「対話」が必要であることを訴えました。それまで一度も戦争の話をしなかった祖父が、なぜ今になって自分に戦争の話をしてくれたのかを考えたとき、祖父が「次の世代に伝え続けなければいけない」という想いを持っていたのではないかと受けとめ、何らかの形でその想いを伝え残していきたいと考えたそうです。
赤壁さんがフランス語を学び始めたのは第二外国語としてフランス語を選択した大学入学後。単語や文法の活用や試験対策など基本的な勉強を続けていた彼女が本格的に力を入れ始めたのは、2回生の終わりに参加した「異文化理解セミナー」がきっかけでした。フランストゥールーズのトゥールーズミラーユ大学での4週間の短期留学。留学中、必要最低限の会話はできても自分の本音の想いを上手く表現できなかったそうです。そこで赤壁さんは「表面的ではなく、もっと深いところで人と意思疎通ができるようになりたい」と奮起しました。帰国後は、毎朝日本語の音声文章を聞いてフランス語と英語に訳して声に出し、夜はお風呂の中でフランス語特有の難しい発音を練習するなど、できるだけ時間を有効に使おうと努めてきました。「言語を学ぶのが面白いのは、自分の努力が実力として表れるからです。頑張った分話せるようになるし、逆に怠けるとすぐに話せなくなる。だからこそ自分に厳しくなれるし、継続できます。」
相手に自分の胸のうちを伝えることは、日本人同士でも難しいし、相手が外国人なら、お互いの価値観や常識の違いからなお難しい。そこで自分の考えを確実に相手に伝える大切さを実感した、と赤壁さんは話します。「気を遣って自分の想いを伏せているよりも、今その瞬間に自分が思っていることを伝える方が、相手を信頼しているということですし、それが思いやりなのかなと思っています。」この考えに至った赤壁さんはフランス語でも日本語でも、自分の想いを躊躇せずに表せるようになり、人付き合いの幅も広がったといいます。「以前は周りの学生との意欲の差が気になって授業でも遠慮がちになることもありましたが、フランス語で実力をつけることで自分に自信がもて、今では何事も臆することなく挑戦できるようになりました。」
現在は国家試験の「通訳案内士」に挑戦中の赤壁さん。卒業後の目標は2020年の東京五輪でフランス語を使って世界の選手をサポートすること。「世界で活躍するオリンピック選手など、意識が高い人と関わりを持ち刺激を受け、自分も周りに刺激を与えられるように頑張り続けたいですね!」