自分の限界に挑戦したい! カイトボーディングでワールドカップ表彰台を目指す
中野広宣さん(文学部3回生)
カイトボーディングとは、カイト(凧)をバーで操り、ボードに乗った状態でジャンプや回転をする水上スポーツである。ヨーロッパでは、カイトボーディング(以下カイト)が日本でいう野球やサッカーのようにメジャーである国も多く、アジアの中でも中国では知名度が急速に上がっている。

カイトを始めた祖父の、建物の2~3階くらいの高さまで跳び上がるジャンプや繰り出される回転技に魅了され、小学6年生の夏休みに自分も初めてチャレンジし、水の上を走るときの爽快感のとりこになった。スピードも動きも自分で決められる自由度も魅力的だった。秋には初めて試合に出場し、中学2年生で日本選手権総合優勝、プロに認定された。以来8年間、国内では圧倒的な強さでトップを守り続けている。
しかし意外にも、自分がカイトに向いていると思ったことはないという。体が硬くて背も高く、向いていないと思う要素のほうが多い。それでも、始めたときと同様「とにかくカイトが楽しい」という気持ちで続けている。学生という立場上、毎日水上で練習できるわけではないが、そのぶんイメージトレーニングを大切にしている。海外のトップライダーと自分の動画を見比べ、どこが悪いのか、どうすればできるのかを検証している。イメージトレーニングがうまくいけば、実際に水上でも技が決まるようになるという。
アジア大会への挑戦はこれまで6回。中学を卒業直後にタイで行われた大会で初出場初優勝を飾り、その後も優勝を重ねている。高校1年生の時には初めてワールドカップに出場したが、アジアと世界のレベル差は大きく、トップ選手の技を生で見るためという意味合いが強かった。映像では選手がアップで映されることが多いが、生で見るとカイトと選手の関係性がよく見えて勉強になった。
来年春、初めて本格的にワールドカップに挑戦する予定だ。プロ選手といえども遠征費は自費で、簡単に世界を転戦できるわけではない。最近自分の実力がワールドカップの表彰台を狙える位置に来たと感じ、出場を決意した。

大学での学びにも変化があった。カイトで社会人と接する機会が多く、思いを正確に伝える技術を学びたいと文学部のコミュニケーション学域に入学した。しかしカイトの練習や試合で全国を回るうち、ここはどうしてこういう地名なのか、どうしてこんな建物があるのか、と都市地理学に興味が湧き、3回生から地理学専攻で学んでいる。本格的に学びも究め、大学院進学も目指している。

学びとカイトの両立は決して簡単ではないが、夢は地理学の研究者とワールドカップの表彰台、両方叶えることだ。限界とはどこなのかを探り、自分の限界に挑戦したいと思っている。
カイトを始めた祖父の、建物の2~3階くらいの高さまで跳び上がるジャンプや繰り出される回転技に魅了され、小学6年生の夏休みに自分も初めてチャレンジし、水の上を走るときの爽快感のとりこになった。スピードも動きも自分で決められる自由度も魅力的だった。秋には初めて試合に出場し、中学2年生で日本選手権総合優勝、プロに認定された。以来8年間、国内では圧倒的な強さでトップを守り続けている。
しかし意外にも、自分がカイトに向いていると思ったことはないという。体が硬くて背も高く、向いていないと思う要素のほうが多い。それでも、始めたときと同様「とにかくカイトが楽しい」という気持ちで続けている。学生という立場上、毎日水上で練習できるわけではないが、そのぶんイメージトレーニングを大切にしている。海外のトップライダーと自分の動画を見比べ、どこが悪いのか、どうすればできるのかを検証している。イメージトレーニングがうまくいけば、実際に水上でも技が決まるようになるという。
アジア大会への挑戦はこれまで6回。中学を卒業直後にタイで行われた大会で初出場初優勝を飾り、その後も優勝を重ねている。高校1年生の時には初めてワールドカップに出場したが、アジアと世界のレベル差は大きく、トップ選手の技を生で見るためという意味合いが強かった。映像では選手がアップで映されることが多いが、生で見るとカイトと選手の関係性がよく見えて勉強になった。
来年春、初めて本格的にワールドカップに挑戦する予定だ。プロ選手といえども遠征費は自費で、簡単に世界を転戦できるわけではない。最近自分の実力がワールドカップの表彰台を狙える位置に来たと感じ、出場を決意した。
大学での学びにも変化があった。カイトで社会人と接する機会が多く、思いを正確に伝える技術を学びたいと文学部のコミュニケーション学域に入学した。しかしカイトの練習や試合で全国を回るうち、ここはどうしてこういう地名なのか、どうしてこんな建物があるのか、と都市地理学に興味が湧き、3回生から地理学専攻で学んでいる。本格的に学びも究め、大学院進学も目指している。
学びとカイトの両立は決して簡単ではないが、夢は地理学の研究者とワールドカップの表彰台、両方叶えることだ。限界とはどこなのかを探り、自分の限界に挑戦したいと思っている。