野菜づくりで世代を超えたコミュニティが生まれる!
滝沢雄太郎さん(政策科学部3回生)
「夏はトマトやナス、オクラ、スイカ、ズッキーニ。秋はさつまいもを育てました。冬は小松菜やラディッシュを収穫します。」滝沢さんがリーダーを務める「Oishi Campus(おいしいキャンパス)プロジェクト」のメンバーたちは、大阪いばらきキャンパス(以下:OIC)の敷地内で野菜と世代を超えたコミュニティを育てる畑「コミュニティ・ファーム」を運営しています。
コミュニティ・ディベロップメントを研究する政策科学部・桜井政成教授のゼミ生たちがプロジェクトを立ち上げたのは、「茨木市の地域の方々と何か一緒にできないか」「継続して関われるイベントがしたい」との想いから。「野菜づくり」をコミュニティづくりの企画として選びました。今年5月、OIC開設記念イベント「いばらき×立命館DAY」に来場した親子連れに野菜づくりの参加を呼びかけ、実際に苗を植えてもらいました。その後も、地域の食育をテーマとして活動する団体の協力を得て、小学3年生までの児童に苗植えや収穫祭、野菜クイズ大会や写生会を開催してきました。地域の方々からは「児童の食育や植物生育の機会を与えてもらえた」との声も聞かれ、好感触を得られたそうです。
一方で、野菜づくりは生易しいものではありませんでした。野菜作りの経験がない学生ばかりで、成長しない作物を眺めて「なんで実らないのか」と悩む日々。野菜ができなければ、このプロジェクトが進まないという不安もあったといいます。野菜のつくり方などを文献で読んで学んだ他にも、種苗屋の方や農家の方からもアドバイスをもらい収穫までたどり着けました。
壁にぶち当たるたびに助けくれる人が増え、誰かがコミュニティに加わっていく。滝沢さんは自分たちが「不完全」だったからこそ、逆に多くの人々を巻き込めたのではないかといいます。またイベントの参加者だけでなく、キャンパス内を通る市民の方から「いつも見ていますよ!」と声をかけられることも。イベント以外の場でもこうした日常の会話で地域の方との交流が生れました。
「野菜をつくっても、自分たちだと少量しか収穫できず、市場に出回っているものほど美味しくない。」学生メンバーたちにも、農家の方への尊敬の念が生まれたり、食に対する意識の変化が野菜作りをきっかけに現れました。また子どもと接し行動や考え方に触れたことで、子どもへの理解や自分自身を振り返るきっかけにもつながったといいます。
彼らは世代を超えた交流によって、人と人とのリアルな関わりが重要なのだと気づきます。「大学生は同世代の限られたコミュニティで生活していることがほとんどです。SNSなど間接的なつながりより、直接的なつながりは自分の考えや行動に大きな影響を与えてくました。」この活動を通じてコミュニティ形成への興味がより深まったという滝沢さん。現代社会で薄れつつある、目に見えないけれど大切な人とのリアルなつながりを今後も新たに作りだしていきたいそうです。
一方で、野菜づくりは生易しいものではありませんでした。野菜作りの経験がない学生ばかりで、成長しない作物を眺めて「なんで実らないのか」と悩む日々。野菜ができなければ、このプロジェクトが進まないという不安もあったといいます。野菜のつくり方などを文献で読んで学んだ他にも、種苗屋の方や農家の方からもアドバイスをもらい収穫までたどり着けました。
壁にぶち当たるたびに助けくれる人が増え、誰かがコミュニティに加わっていく。滝沢さんは自分たちが「不完全」だったからこそ、逆に多くの人々を巻き込めたのではないかといいます。またイベントの参加者だけでなく、キャンパス内を通る市民の方から「いつも見ていますよ!」と声をかけられることも。イベント以外の場でもこうした日常の会話で地域の方との交流が生れました。
「野菜をつくっても、自分たちだと少量しか収穫できず、市場に出回っているものほど美味しくない。」学生メンバーたちにも、農家の方への尊敬の念が生まれたり、食に対する意識の変化が野菜作りをきっかけに現れました。また子どもと接し行動や考え方に触れたことで、子どもへの理解や自分自身を振り返るきっかけにもつながったといいます。
彼らは世代を超えた交流によって、人と人とのリアルな関わりが重要なのだと気づきます。「大学生は同世代の限られたコミュニティで生活していることがほとんどです。SNSなど間接的なつながりより、直接的なつながりは自分の考えや行動に大きな影響を与えてくました。」この活動を通じてコミュニティ形成への興味がより深まったという滝沢さん。現代社会で薄れつつある、目に見えないけれど大切な人とのリアルなつながりを今後も新たに作りだしていきたいそうです。