衝突を経て、改めて二人で競技ダンス学生日本一を狙う
三井真衣さん(文学部3回生) 写真:左
堀 凜太郎さん(文学部3回生) 写真:右
高校までクラシック・バレエをやっていた三井さんと堀さん。大学生の競技ダンスは9割が初心者で、二人も始めたころはステップが体に馴染むまでに2ヶ月あまりかかったという。1回生の12月、二人は正式にペアへ。「一人で踊るバレエは自分次第だけど、社交ダンスは二人で踊るもの。パートナーとの関係性がとても重要なんだと感じています。」と堀さんは競技ダンスの難しさを話した。
二人が専攻する学生競技ダンスの「ラテンアメリカン」には、チャチャチャ、サンバ、ルンバ、パソ・ドブレの4種目がある。夏の全日本戦「全日本学生選抜競技ダンス選手権大会」は4種目の総合点で競い、冬の全日本戦「全日本学生競技ダンス選手権」は、種目別の戦いとなる。二人は昨年12月に行われた冬の全日本戦「サンバ」部門で2位を飾った。しかし、この成績に至った過程は、決して順調ではなかった。
11月初旬に行われた東西戦では「ルンバ」「パソ・ドブレ」部門で優勝を手に入れたが、その後すぐに開かれた秋季関西ラテン戦で、「サンバ」部門で予選敗退となってしまった。ペアの練習だけでなく個人練習も欠かさない堀さんと三井さんは、それぞれがレベルの高い踊りを目指している。しかし、お互いの理想像が一致せず衝突を繰り返していた。思いを上手に相手に伝えられない苦しさや現状を打開できないもどかしさのなかで、秋季関西ラテンの前にお互いの不満が爆発してしまったのだ。「予選敗退」は技術ではなく、こうした二人の関係性が表面化した結果だった。
本気でダンスを辞めたいと考えた二人。しかし、周りの説得や応援により、どんなときも見守って支えてられていることを改めて実感したという。「こんなことで諦めたら、人生なにもかも諦めてしまう」二人の気持ちも立ち直りはじめていった。そして、二人は復活を掛けて練習を重ね、冬の全日本戦で見事2位を勝ち取った。「苦手なサンバで2位を取ったけど、満足しているわけではないです。これが始まりです」と堀さん。来年度は学生の競技生活最後の一年。「必ず1位をとりたい」と三井さんの思いも強い。
競技ダンスを通じて三井さんは自分の思いを相手に押しつけない、相手を責めないこと、堀さんは思いを言葉にしなければ相手に伝わらないということを学んだという。友達でも恋人でもない存在と、これほどぶつかり合った経験はないという二人。この特別な存在をお互い認め合っている。「言い方がキツイ自分に耐えてついてきてくれたのは彼女だけ。他の子だったら辞めていたと思う」と堀さん。一方の三井さんは「凜太郎じゃないとこの成績は出ない。他の人だとダンスが嫌になっていたはず。彼がいて私の競技ダンス人生がある」と語る。二人で一つの競技ダンスだからこそ、相手の不調を肌で感じたり、息が合うと自然と目も合う。練習場の確保や大会出場費の捻出など部活を続ける障害にも負けず、二人は学生チャンピオンの座を追いかけていく。
WEBサイト:http://rubrdt.web.fc2.com/
Twitter:@rits_kyogidance
二人が専攻する学生競技ダンスの「ラテンアメリカン」には、チャチャチャ、サンバ、ルンバ、パソ・ドブレの4種目がある。夏の全日本戦「全日本学生選抜競技ダンス選手権大会」は4種目の総合点で競い、冬の全日本戦「全日本学生競技ダンス選手権」は、種目別の戦いとなる。二人は昨年12月に行われた冬の全日本戦「サンバ」部門で2位を飾った。しかし、この成績に至った過程は、決して順調ではなかった。
11月初旬に行われた東西戦では「ルンバ」「パソ・ドブレ」部門で優勝を手に入れたが、その後すぐに開かれた秋季関西ラテン戦で、「サンバ」部門で予選敗退となってしまった。ペアの練習だけでなく個人練習も欠かさない堀さんと三井さんは、それぞれがレベルの高い踊りを目指している。しかし、お互いの理想像が一致せず衝突を繰り返していた。思いを上手に相手に伝えられない苦しさや現状を打開できないもどかしさのなかで、秋季関西ラテンの前にお互いの不満が爆発してしまったのだ。「予選敗退」は技術ではなく、こうした二人の関係性が表面化した結果だった。
本気でダンスを辞めたいと考えた二人。しかし、周りの説得や応援により、どんなときも見守って支えてられていることを改めて実感したという。「こんなことで諦めたら、人生なにもかも諦めてしまう」二人の気持ちも立ち直りはじめていった。そして、二人は復活を掛けて練習を重ね、冬の全日本戦で見事2位を勝ち取った。「苦手なサンバで2位を取ったけど、満足しているわけではないです。これが始まりです」と堀さん。来年度は学生の競技生活最後の一年。「必ず1位をとりたい」と三井さんの思いも強い。
競技ダンスを通じて三井さんは自分の思いを相手に押しつけない、相手を責めないこと、堀さんは思いを言葉にしなければ相手に伝わらないということを学んだという。友達でも恋人でもない存在と、これほどぶつかり合った経験はないという二人。この特別な存在をお互い認め合っている。「言い方がキツイ自分に耐えてついてきてくれたのは彼女だけ。他の子だったら辞めていたと思う」と堀さん。一方の三井さんは「凜太郎じゃないとこの成績は出ない。他の人だとダンスが嫌になっていたはず。彼がいて私の競技ダンス人生がある」と語る。二人で一つの競技ダンスだからこそ、相手の不調を肌で感じたり、息が合うと自然と目も合う。練習場の確保や大会出場費の捻出など部活を続ける障害にも負けず、二人は学生チャンピオンの座を追いかけていく。
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