みなさん、「ハラル」という言葉を知っていますか? 国境を越えても食事を楽しみたい!
田中雅子さん(理工学部4回生), 布施智佳子さん(理工学部4回生)
HUSYIRA AL HUSNAさん(理工学部3回生)
学内でハラルフードの推進&ハラルマークの考案を進める
みなさんはハラル料理を知っていますか?ハラルとは、アラビア語で「合法」「許された」という意味を持つ、イスラム法上で食べることが許されている食べ物を指します。具体的に言うと、豚肉やアルコールは口に入れることを許されず、牛肉や鶏肉もイスラム法に則った方法で処理されたものでしか食べることができません。
私たちがハラルに興味を持ったのは、チューターとして、マレーシア出身の留学生のフシラさんと関わるようになってからです。学生生活の事を聞いている内に、食堂で食べられるものが少ないという悩みを知りました。イスラム教の教えを守る留学生にとって、食堂にあるメニューの名前だけでは、どれが食べられるものかを見分ける事はできません。例えば、日本料理で多く使われるしょうゆには製造過程でアルコールが含まれている可能性が高いので、それらを使ったメニューも食べられないんです。同じ立場の学生なのに、食堂で決まったものしか食べられない。私たちは留学生のみなさんにも楽しく食事をして欲しいと思い、ハラル料理だと一目でわかるようにオリジナルの「ハラルマーク」をつけることにしました。このメニューはユニオンスクエア1階で食べる事ができます。
活動は始まったばかりで、ハラルメニューはまだ数種類しかありませんが、これを飽きずに食べられるぐらいまでバリエーションを増やしていきたいです。そのためには、生協の方や留学生のみなさんの力を借りていきたいですね。私たちもフシラさんと会うまでは、ハラルのことなんて知りませんでした。ハラルのことをもっと多くの人に知ってほしいですし、伝えていきたいと思っています。
―実際にハラルマークができ,利用した感想をフシラさんに伺ってみました!
私は今まで食べられるものがなく、自分でお弁当を作って大学に持ってきていましたが、ハラルマークがついたことで食べられるものが増えました。調味料でもアルコールを使わずに作ったものがあるそうです。そういったものを使って料理された日本料理をぜひ食べてみたいですね。
- 取材・文
- 土田 嘉宏(経済学部3回生)