シューカツに新たな風を吹き込む
綾部自希さん(経営学部3回生)
就職活動支援企画「内定者になろう」を主催
「受け身の学生が多い」。就職活動をしているとよく耳にするこの言葉。
私は、「そんなことはない。学生は頑張っているんだ」という姿勢を示したいと思い、就活生が就活生を支援する「内定をとろう」という企画を立ち上げることにしました。多くの就職活動セミナーは、大学や内定者が主催者となって開かれているものが多く、実際のところ、積極的に利用している就活生は多くないのが現状です。同じ立場の「就活生」が企画すれば距離も近く、学生同士で新しいムーブメントが起こせるのではないかと期待していました。
私は、他のゼミの友人たちにも声をかけ、まずDCT(Dream Comes True)プロジェクトを立ち上げました。開催までに1ヶ月しかない中、様々な準備を進めていきました。はじめは参加者集めに四苦八苦。既存のプロジェクト団体ではなかったため、認知もなかなかされませんでした。けれども、他大学までビラを配りに行ったりと、とにかくアクションを起こした結果、当日までに予定人数を集めることが出来ました。
私たちの狙ったこの企画のポイントの1つにフランクさがあります。「スーツ禁止、私服着用」と前もって伝えておき、堅苦しくなく話ができる環境づくりをこころがけました。また、普通の就職活動の場では、就活生同士が連絡をとりあうような仲にはなりにくいので、今回は「出会い」を大切にしてもらおうと、5人1組制にして、絆を深めやすい形にしました。参加してくれた学生からは、「他の人のES添削の様子を見られて良かった」との声も多く、大成功でしたね。アドバイザーである内定者の方からもこの企画に対してのお褒めの言葉を頂きました。
私自身、今まで、様々なプロジェクトを立ち上げようと試みてきましたが、きちんと形になり成功を収めることが出来たのはこれが初めてでした。これも支えてくれた仲間たちのおかげです。これからもこの企画を継続させ、後々には、就職活動版オリターのような役割まで担っていけたらと思っています。
内定をとることは就職活動のゴールですが、人生では、ようやくスタートに立てたところだと思うんです。しっかりとした足でスタート位置に立てるように、僕自身もがんばりますし、他の就職活動中のみなさんにも頑張って欲しいですね。
- 取材・文
- 犬塚 直希(経済学部4回生)