2024年度EDGE+R レギュラーコース
前期開催報告
「EDGE+Rプログラム レギュラーコース」は、立命館大学の学生を対象としたコースで5月~12月までの長期プログラムです。今年度も多くの学部生・大学院生から応募があり、選ばれた33名のメンバーで11期をスタートしました。春学期は、体系化した“3つのデザイン”を学ぶインプットの時期です。講義・アイデアだし・発表までを1日でおこなうワークショップ形式で実施しました。
1つめのデザインは5月開催の「デザイン思考WS」、講師にはセブン銀行/本学客員教授の山田智樹氏を迎え、顧客観察に基づく解決策提案を目指したイノベーションを生み出すアプローチ手法を学びました。2つめのデザインは6月開催の「デザイン・ドリブン・イノベーションWS」、本学経営学部の後藤智教授を講師に迎え、自己の「内」にあるビジョン駆動型の「Inside Out」のアプローチ手法を学びました。7月には3つめのデザイン「システムデザインWS」、講師には、慶應義塾大学大学院システムデザインマネジメント研究科の白坂教授・伊藤特任助教、早稲田大学/本学客員教授の野中教授、武庫川女子大学の本田智巳講師を迎え、デザイン思考とシステム思考を融合させた“システムデザイン”の手法を身近な例題を用いて学びました。
春学期さいごは、8月、大分県別府市を舞台とし立命館アジア太平洋大学(APU)生と協働で「県外の若者が創るシン別府ツアー」をテーマにデザイン思考フィールドワークを実施しました。今回は、そのFWの様子をご報告します。
【2024年度 別府デザイン思考フィールドワーク】
例年フィールドワークでは、デザイン思考のプロセスを学び、実践することを目的としており、春学期のワークショップではインプット、8月のフィールドワークはそのアウトプットの位置づけで実施しました。今回は、APUと立命館の学生が協力して「新しい別府ツアー」を企画・実施しました。開催1か月前から「ツアーの土台作り」WSを実施、チームに分かれ、別府の観光資源になりうるものを県外者視点でできるだけ多様な視点と多様な解釈でリストアップしながらアイデアブレストを行い、顧客設定、顧客へのインタビューなどを経てユーザーのニーズを引き出した「別府の隠れた魅力体験」のツアー案を構築しツアー参加者へ提案しました。
フィールドワークの3日間では、観光ツアーの仮説と実際のずれから多くの学びが得られ、学生たちは現場での柔軟な対応や「共感」の重要性を体験しました。
参加者からは、「チームでの活動は、違う意見同士から新たな意見を生み出すということを体験し、デザイン思考の本質が少し見えてきたように感じた。」「顧客が心から楽しむことのできるプランを提供するには徹底したインタビューが必要であること。そして、小さな発言や言動から人物像、そして根源的欲求の推定を行うことの難しさ、楽しさを感じることのできた経験であったと感じた」「壁にぶつかりながらも、顧客の分析から目を背けず、追求し続けた結果が本質的なニーズを満たすツアーになることを実感することができた。」といった声が聞かれました。
1)デザイン思考ワークショップ
日 時:5月12日(日) @朱雀キャンパス
講 師:セブン銀行 山田智樹氏
対象者:レギュラーコース受講生
内 容:13:00-18:00 講義およびプレゼンテーション&講評
2)APUデザイン思考ワークショップ
日 時:6月28日(金) @APU
講 師:セブン銀行 山田智樹氏
対象者:FW参加のAPU生
内 容:14:20~19:20 「デザイン思考 7つのプロセス」
3)FWチームビルディング・ゴール設定
日 時:7月8日(月)18:00~20:00 @オンライン
講 師:セブン銀行 山田智樹氏
立命館大学経営学部教授 善本哲夫先生
対象者:RU・APU全員参加必須
内 容:18:00~ FWの趣旨説明、事務局より制約の説明
19:00~ ブレイクアウトルームにてチームでミーティング
4)別府フィールドワーク
Day1:8/3(土) 13:00 チームで集合、打合せ
Day2:8/4(日) 9:00 チームでリハーサル
Day3:8/5(月) 8:45 別府商工会議所集合
9:00 ツアースタート
14:30 ツアー修了・全体共有会
16:00 終了
FWの様子
⇩小学生対象ツアー
思い出を作るツアー⇩
⇩昆虫食で地獄蒸し「虫蒸しツアー」
⇩振り返り会
以上 2024/10/23
戻る