「淡路島国内実習」
~株式会社パソナグループに学ぶマインドセット~
【開催報告】
EDGE+Rプログラムでは例年アントレプレナーを学ぶ機会として国内実習を開催しています。今年度も、デザイン思考担当教員の山田先生(一般社団法人UNIVA/本学客員教授)とDDI担当教員の後藤先生(経営学部教授)ご協力のもと、㈱パソナグループのマインドを学ぶべく淡路島へ向かいました。
淡路島は、同グループが本社機能の一部を移転させ、次々と新たなサービスを創り地方都市の雇用促進を通じた地域活性を行っている地域であり、本研修ではその事業を行っている同世代の若手社員(立命館大学やAPUのOB・OG)から事業立ち上げのプロセスを聞き、対話を通じ「事業を創るとはどういうことか」の本質を知る機会となりました。
今回は事前講義の際にアウトプットテーマを3つ挙げ、各テーマごとに7チームに振り分けを実施、淡路島での実習に向けて交流を深めてから当日を迎えました。
現地では、実際に作られたパソナ様の施設や今回のアウトプットの題材である「UNDOKAI WORLD CUP」開催地など数々の施設を見学しながらその規模を肌で感じ、その後同社員の皆様に施設立ち上げの想いなどをお聞きし、有意義な対話の時間を共にしました。翌日は、「Well-beingとUNDOKAI」からアイデアを創出すべく7チームでアウトプットのグループワーク・発表をおこないました。昨年度の課題であったアウトプットの時間確保に重点を置いたことで、参加者はチーム活動に意欲的に取り組み、「淡路島に寄り添い、その地域にあった地方創生に本気で取り組むパソナ様の姿勢」を受け、充実したフィールドワークだったように思います。
【内容】
事前講義:2月 10日(月)15:00~16:30 @ZOOM
15:00 今回の目的、事前講義の意図、ゴール設定について
登壇者:一般社団法人UNIVA山田 智樹 氏
15:10 講義 淡路島とパソナグループの取り組みについて
登壇者:㈱パソナグループ Well-being本部長 大出 亮 氏
16:00 「UNDOKAI」の概要説明・今回のアウトプットの課題について
登壇者:㈱パソナグループ Well-being本部 園田 雅 氏
16:15 質疑応答
16:25 事務連絡
16:30 終了
■Day1■ 3/4(火)
12:30 input①【農援隊村田さんによるご講話】 @チャレンジファーム
13:30 input② 【ウェルネス施設ツアー】
ニジゲンノモリ、明石海峡公園、のじまスコーラ
15:30 output準備①【チームビルディングと導入】
18:00 【OB・OG懇親会】
■Day2■ 3/5(水)
09:30 output準備② 【関係者の話を聞こう】@望楼青海波
10:30 output準備③ 【チーム内ディスカッション】
13:30 output準備④ 【発表に向けて】
15:00 output 発表 1⃣【UNDOKAI WORLD CUPを実施するにあたり、
「地域×Well-being」を創っていくには?】
2⃣【UNDOKAI WORLD CUPを実施するにあたり、
「グローバル×Well-being」を創っていくには?】
3⃣【淡路島での、Well-beingをテーマとした
どういった研修ができるか?】
グループワーク&発表、フィードバック
17:00 終了
引率の山田先生からは、「理想的な地域像に至るまでの過程の多くは、摩擦や葛藤、すれ違いといった“濁”の側面と向き合うことの連続である。この“濁”を乗り越えていく力こそが、アントレプレナーシップの本質的な源泉である。パソナグループによる淡路島での取り組みは、講演会や動画コンテンツを通じても学ぶことは可能だが、実際には“成果”の側面に焦点が当てられがちで、プロセスの本質にまで踏み込める学習機会は限られている。その点、本研修のように、実際に現地を訪れ、地域の空気を肌で感じながら、関係者と直接対話することは非常に貴重である。特に今回は、移住者側の視点だけでなく、地域に元々暮らす先住者の率直な声にも触れる機会を設けたことで、学生一人ひとりが、自身の置かれている環境と照らし合わせながら思考を深める、重要な内省の機会となったのではないだろうか。(一部抜粋)」
とのコメントをいただきました。
参加者からは「普段話さないようなタイプの人や、企業の人などとコミュニケーションを取ることが新鮮だった。」「グループワークを通して自身の価値観や物の見方が一辺倒になってしまっていたことに気づけたので、貴重な機会だった。」「キャンパスの場所の域を越えて他学部の学生と接することができてよかった。」「一人一人が違う考えを持っていてそれをぶつけ合い殺し合うのではなく新たなものを作り出そうという意志が随所に見られてディスカッションの時間もとても有意義で楽しかった。」「自然豊かな中で色んなものや建物に触れたことによって感性が良くなった気がしました。」「後藤先生がおっしゃっていた「知識の活用」に関する意見は非常に重みがあり、理系としての強みを生かしながら、得た知識や経験に独自のラベリングを行うことの重要性を実感した。インターンシップへの関心も高まり、企業の視点をより深く体感したいという思いが強くなった。」「地方創生の方法に正解はなくその地域や日本全体も巻き込んでよりよい社会になっていくことがゴールだと思うのでこれを一例としてたくさんの事例を見てみたい。」など様々な感想が聞かれました。
この淡路島国内実習は、EDGE+Rプログラムらしいテーマでかつ昨年度に引き続き大変好評だったため、次年度も同企画で開催予定です。
ご協力いただきました株式会社パソナグループの皆様に感謝申し上げます。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
以下、写真
ニジゲンノモリ/のじまスコーラ
村田さんご講話/陽・燦燦
発表の様子
以上
2025.3.26