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【開催報告】2022年度 EDGE+Rプログラム 国内実習「平和×アントレプレナーシップ FW」~ PEACE DIALOGUE平和をつくる・仕事をつくる ~

活動報告

広島県広島市・宮島など

2023/2/11~12

2022年度 EDGE+Rプログラム 国内実習

「平和×アントレプレナーシップ FW

PEACE DIALOGUE平和をつくる・仕事をつくる ~

【開催報告】



EDGE+Rプログラムでは例年アディショナルプログラムとして、デザイン思考WSご担当の本学客員教授・㈱セブン&アイ・ホールディングス山田氏にコーディネートを依頼し各地で国内実習を行っています。今回の開催地は広島県です。平和な世界を構築するための役割、ビジョンを磨くための機会・場所作りを広島から発信している団体「NPO法人Peace Culture VillagePCV」の方々や、PCVVRなどを制作されているTimelooper河北氏を講師に迎え、全学公募で選抜された18名(8学部2研究科)の学生が参加し、不安定な世界情勢の現在において「平和」に焦点を当て、様々な人との交流や体験を通してアントレプレナーシップや今後のビジョン等について考えるフィールドワークを211日(土)・12()の日程で開催しました。

【内容】
事前講義:2 3日(金)16:3018:30     
     PCVTimelooperの取り組みについてなどインプット

Day1
  :211日(土)   
       9:20   広島駅集合
     10:10
 マインドセット

     10:20
 平和記念資料館見学
              
12:00 昼食
       14:00 ピースパークツアー(ARPCVメンバーによる説明)
       15:15 振り返り @おりづるタワー エソール  
                 15:45 対談
                              PCV専務理事 住岡氏×Timelooper CEO 河北氏×学生
                             モデレーター/山田氏
                 17:25
 ピースワークショップ 
                               PCVメンバーとの対話会 グループ発表「平和×○○

                 19:00
 交流会
                 20:00
 終了


Day2
      :212日(日)
                  8:00 minagarten(ミナガルテン)
            朝食&レクチャー minagarten代表/谷口千春氏
                YUYA ROAST
藤井勇也氏(立命館大学出身)
          9:00 
ゲーミフィケーション
        10:00
 谷口氏を交えたアウトプット&振り返り
               12:00
 移動・昼食(バス&フェリー移動/皆賀宮島)
               13:40
 大聖院
             勅願堂(本堂にて座禅体験)ほか    
                              ダイアログ
              テーマ:空(くう)(インクルージョン)
                                         ※空海の教え→愛を持って接すること。相手を理解すること。
               15:45
 振り返りWS
                               2
日間の学びの振り返り~いま想う「平和×○○」~
               17:30
 移動
               18:30
 解散/広島駅

Day1では「戦争文化と平和文化を過去・現在・未来で考える」をテーマに平和記念資料館やARを用いたピースパークツアーなどを体験、その後、講師の住岡氏や河北氏、山田氏と学生による「平和×○○」をテーマにした対談を行った後、「未来を描く」アウトプットとしてPCVメンバー&学生混合チームによるグループで「平和×○○」について考え発表を行いました。

Day2では、広島で活躍されているminagarten(ミナガルテン)代表/谷口千春氏と宮島の大聖院 副住職/吉田大裕氏を訪ね、多くの交流・体験を通して平和・well beingを軸とした未来の社会について考えました。


本プログラムは平和というテーマについて、Day1は戦争について考え、テクノロジーを用いてトップダウンで社会構造を変革するアメリカ式のアプローチを学び、Day2は人々の文化的アプローチを用いてボトムアップで社会構造を変革する北欧的アプローチと、仏教を通して日本の宗教的な融合の東洋的アプローチを学びました。学生の最終対話での感想は、情報量が多くまだ処理できないといった声も多くあり、二日間の両極端なアプローチとそれを融合するアプローチに戸惑いかつ、平和記念資料館などの見学を通して戦争の現実を知り感情的にも大きな負担を持ったこともあり、決して容易な学習ではなかったと思います。


引率の後藤准教授(立命館大学 経営学部)からは「今回フィールドワークで得た体験をそのまま受け取るだけでは成長はないので、ここで得た体験を抽象化させ、今回のアプローチの学術的背景や世界の潮流を知ることで、感情的な負荷を与えることなく、冷静に情報の整理を行うことが重要だ」とのコメントをいただきました。

【Day1/広島平和記念資料館】
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【Day1/ピースパークツアー】
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【Day1/ピースワークショップ @おりづるタワー】
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【Day2/minagarten

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Day2/大聖院
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参加者からは「戦争を無くすという事が、平和へと繋がる第一歩であると考えていたが、平和とは、全世界の人が何らかの平和の形を持っていて、各々がその形を実現させる事が平和に繋がると信じ、日々それに向かって努力する姿勢そのものではないのだろうか?と思った。」「ミナガルテンの共有田で感じたwell beingの形は、中国の言葉“⼈玫瑰⼿有余⾹”(⼈にバラを贈る時、⾃分の⼿にも余⾹が残るという意味)そのものだと感じた。平和は私たち庶⺠にとっては⼤切で、⼀⽣を幸せに送りたいという基礎だと思う。」「平和を実現するためには、たくさん意見を出し合うことができ、一人一人が尊重される環境を目指すべきだと思う。正直、まだ消化しきれていないことばかりだけれど、考えることを諦めないで自分や身の回りの大切な人と向き合っていきていたい。」など、様々な視点からの感想が聞かれました。2日間の体験から自身の平和×○○を考え続けるきっかけになったとともに、消化しきれていない部分を周りの人とシェアし、考え続けることが私たちにできる平和への1歩となることを学んだ2日間となりました。

 参加者の皆様、お疲れ様でした。
 
 そして、広島にてご協力いただきましたPCVのみなさま、Timelooper河北様、minagartenの皆様、大聖院の吉田副住職に感謝申し上げます。

以上

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