Advection Equation - 2
■ 基礎方程式の導出方法 ■
移流現象を表す式,移流方程式を導きます。前回と同様に,現象を表す式(基礎方程式)を導くには,
1. 質量保存則
2. 運動量保存則
3. エネルギー保存則
が必要です。
ここでは,ただ純粋に汚染物質の挙動を調べたいだけなので,質量保存則をたてるだけで十分です。
■ 水路(等流の場合:A=const,u=const)における移流方程式 ■
河の汚染濃度をc,単位時間・単位面積当たり河の流れによって運ばれる質量(輸送量)をFとして,質量保存則をたてると次のようになります(Fig.5参照)。
![]() |
Fig.5 コントロールボリューム |
![]() |
(1) |
Fig.5,(1)式においてA及び凅一定なので,両辺A凅割り,極限操作を行うと次のようになります。
![]() |
(2) |
ここで,輸送量Fが重要になってきます。移流の時,汚染物質cは,移流速度uに流されて運ばれる・・・。このことに気が付けば,F次式で求められるでしょう。
![]() |
(3) |
(3)式を(2)式に代入すれば,移流方程式が次のように導かれます。但し,u=constの場合。
![]() |
(4) |
ここに,c:汚染濃度[M/L3],u:移流速度[L/T]を表わします。
ここまで大丈夫ですか?ポイントは,輸送量Fです。輸送量Fと現象(ここでは移流)の関係を数式で表すことが出来るかにかかっています。
Back | Next |
Advection Equation | Exact Solution |
Numerical Solution By Ex-FTCS Method |
Numerical Solution By Ex-CTCS Method |