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2015/07/02 「運動生理・生化学特論」において、専修大学の相澤勝治先生に「骨格筋から産生される性ホルモンとその役割」について授業を行って頂きました。


 2015/07/02 「運動生理・生化学特論」において、専修大学の相澤勝治先生に「骨格筋から産生される性ホルモンとその役割」について授業を行って頂きました。

性ステロイドホルモンは従来、卵巣・精巣から主に分泌されているが、近年では骨格筋からも性ホルモンを産生することができることが明らかになってきました。それだけでなく、一過性の運動によって骨格筋の産生は増え、その産生の増加は性差があること、慢性的なトレーニングによっても骨格筋の性ホルモン産生が増加することなどを分かり易く説明して頂きました。また、性ステロイドホルモンの中の活性型テストステロンを合成する酵素である5alpha-reductaseを強発現させたときの骨格筋細胞の応答を検討した結果、活性型テストステロンの産生や筋量が増加すること、筋委縮を抑制されることやタンパク分解遺伝子発現を抑制することを明らかにしたという非常に興味深いデータをご紹介して頂きました

 

さらに、これらの分子生物学的な情報を活用し、女性アスリートに対してのコンディショニングに関するサポートを行っている活動に関しても紹介して頂きました。現在の女性アスリートは20%程度の月経異常が生じているがその現状や性ホルモン分泌異常に関与することやコンディショニングのために必要な知識を向上させる活動を行っていることもお話しして頂きました。