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2015/07/02 「スポーツ健康科学セミナーⅡ」において、大日本印刷株式会社 放送事業部 企画本部 秋本浩児氏に印刷会社の仕事と役割についてご講演頂きました。
本学の校友である秋本氏は、自ら手掛けられた具体的な仕事を紹介しながら、画像や演習形式を交えながら、学生の興味・関心を寄せるように講義を進めて頂きました。先にも述べたように、本学OBでもある秋本氏は、まず、働くことについて、「後悔しない職業選択をする」ということを大切にしてほしいとメッセージされました。企業との出会いは、何がきっかけかわからないために、自分自身が「働く」ということに意味づけを持っていなければ、結果的に長続きもしないということでした。それは、転職は諸事情を鑑みれば、自分の専門性やポジショニング、強みを活かしてキャリアアップを図るにしてもそう容易なことではないと述べられました。また大日本印刷の事例を取り上げ、企業の可能性を表面上で捉えるだけではなく、会社内部で仕事をする自分自身でも十分認識が及ばないぐらい、企業の仕事や役割、機能は多様化しており、そのような可能性をしっかりと企業研究で捉えてほしいと述べられました。
秋本氏は、パッケージデザインや包装の形態だけでなく、商品企画や販売促進に至までの多岐に業務が渡る自身が配属されている「包装事業部企画本部」の具体的な仕事について紹介して頂きました。特に、グリコ、ネスレ、JRなど、パッケージのデザインだけでなく、企業間のコラボレーションや販売促進など、質だけでなく、比較対象となる量もアイディアには求められるため、企画と営業力の両者が仕事上で重要であることを述べられました。そのため、社会の様々なことにアンテナを張り、情報収集しておき、クライアントのニーズをキャッチした上で、正統派のアイディアだけでなく、奇抜なものや斬新なもの、またイメージを刷新するようなものなど、企画に込められたメッセージを意味づけるといいます。特に商品化において重要視されることが、「新規性」であるため、これまでと異なり、何が新しいのかをアピールするとともに、異なる業種、異なる商品カテゴリーなど、これまでの様々なアイディアを組み合わせて、新しいものを創り上げるのだと述べられました。
社会の変化は早く、また激しいため、そのようなスピード感についていくことと、ワクワクしながら仕事に取り組むことを忘れずに、これからの職業選択に望んでほしいと最後にメッセージを学生に残して頂きました。