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2015/07/02 「スポーツ健康科学セミナーⅡ」において、株式会社エディオン マーケティング統括部 マーケティング部長 藤井伸一郎氏、株式会社エディオン 人事部労務・採用課 小谷圭司氏・福永真衣子氏に家電業界・家電量販店の仕事と役割:企業とスポーツのかかわり方について、ご講演頂きました。


株式会社エディオンから3名の方をお招きし、家電業界・家電量販店の仕事と役割、とりわけ、企業とスポーツのかかわり方に触れながら、求められる人材像や業界の可能性について講義をして頂きました。まず、人事部の小谷氏からは、株式会社エディオンの成り立ちや業界での位置づけ、また企業理念や社風について紹介して頂きました。特にお客様第一主義の実現をめざして、医師が患者に接する際に行う「問診」と同様、顧客の不安や問題を解決するために行われる「問診接客」を実施していることや、買い換えをしてもらわなければ、事業が成立しない家電量販店において、あえて買い換えではなく、買った後、安心で、ずっとお客様に満足してもらうために、商品補償やアフターサービスなど、長くお客様と関係を築くための工夫などについて述べられました。また大学時代に全国制覇まで成し遂げた体育会の経験談と、その後の自身の職業選択の経緯、またエディオンとの出会いなどについて紹介され、就職試験、特に面接時において、相手(採用担当者)に興味を持ってもらうためには、笑顔と挨拶、そして相手に対する配慮や思いやりがベースとなり、その上で、次のステップへと進むことができるなど、具体的な助言を学生にして下さいました。

次に、現在は、人事部採用担当に配属されているものの、高校時代に陸上競技、特に駅伝で全国トップレベルの競技成績を残し、その後、大学進学、そしてエディオンの陸上競技部に所属していた福永氏から企業がスポーツチームを保有する意味、またスポーツや競技を通じて、どのようなことを培うべきかについて語って下さいました。福永氏は、就職後も競技に携わる中で、高い目標に対してチャレンジし、努力することが、企業が大切とする「世界へのチャレンジ」につながること、社員をはじめとした会社や地域社会の声援を受けることによって、夢を共有することにもつながること、そして何よりも陸上競技を通じた地域貢献が企業スポーツにおいて重要であることを知ることができたと述べられました。またスポーツで培った相手を思いやり、気遣い、そして助け合い、支え合うことはチームワークに、挨拶や礼儀は仕事上だけでなく、人として欠かせないコミュニケーション力に、そして自己と対話し、様々な変化に気づくための自己管理能力は、移り変わりの早い社会への適応能力につながったと述べられました。

最後に、エディオンのブランディングに手掛ける藤井氏からは、異なる4つの地域をベースに事業展開をしてきた4社が一緒になって創設した株式会社エディオンのマーケティング戦略について述べられました。特に、4つの企業によって新しく創られたエディオンの認知度を向上させるために、世界的歌手のセリーヌ・ディオン氏を起用したCMの経緯をはじめ、4つの拠点地区をベースにしたスポーツへの支援、USJのパビリオンのプロデュース、京都マラソンにおけるボランティアスタッフが着用する帽子やヤッケといったグッズへの協賛、そして小学館とのコラボレーションによって実現される「家電のひみつ」という書籍の製作など、これら全てが地域社会への貢献であり、地域から愛されたいという想いであり、そして手掛けたことがエディオンのファンを創ることにつながると述べられました。そして、このようなブランディングに対する取り組みが、結果的には、社員のモチベーションのアップや社に対する誇り(プライド)につながるということであった。また家電業界の可能性として、エディオンが手掛けるリフォーム事業を紹介し、家電量販店として蓄積してきたノウハウを、人々の暮らしのサポートに活かすような「モノからコトへ」と事業視点が変わっていることが述べられました。つまり、単なる家電販売ではなく、家電を通じた新しい生き方やライフスタイルの提案に手掛けていることなどを、二子玉川で展開している「蔦屋家電」などの事業を紹介しながら、家電業界ならびに家電量販店のビジネスチャンスについて学生にわかりやすく説明して頂きました。